過去の高額取引馬ランキング

セレクトセール過去の高額取引馬ランキング

順位 競走馬名 性別 購買価格(万円) せり年度
1 ディナシー 60,000 キングカメハメハ トゥザヴィクトリー 2006年・当歳
2 アドマイヤビルゴ 58,000 ディープインパクト イルーシヴウェーヴ 2017年・当歳
3 ショウナンアデイブ 51,000 ディープインパクト シーヴ 2020年・1歳
4 ザサンデーフサイチ 49,000 ダンスインザダーク エアグルーヴ 2004年・当歳
5 リアド 47,000 ディープインパクト タイタンクイーン 2019年・当歳
6 モシーンの2021 45,000 モーリス モシーン 2022年・1歳
7 セルキスの2021 41,000 キズナ セルキス 2021年・当歳
8 ダノンマイソウル 40,000 ディープインパクト フォエヴァーダーリング 2020年・1歳
9 ヒルダズパッションの2021 38,000 ハーツクライ ヒルダズパッション 2020年・当歳
10 ダブルアンコール 37,000 ディープインパクト ドナブリーニ 2017年・当歳
ヤンキーローズの2021 ロードカナロア ヤンキーローズ 2021年・当歳

第1位

ディナシー(トゥザヴィクトリーの2006)
購買価格:6億円〔セレクトセール2006 当歳セッション〕
ディナシー

セレクトセール史上、いや、日本の競走馬市場において最高額(6億円)の取引馬となったのが、トゥザヴィクトリーの2006。後にディナシーという馬名が付けられるが、この馬名でレースに出走することはなかった。

ディナシーがこれだけの高い評価となったのは、父キングカメハメハ×母トゥザヴィクトリーという血統背景に加えて、ディナシーが牝馬だったことも要因のひとつと考えられる。

一般的に競走馬市場は、競走成績で優秀な成績を残しやすい牡馬が高い評価を集める傾向にある。ただ、引退後の評価はまた別であり、牝馬は繁殖牝馬セールなどにおいて、購入価格の何倍の評価どころか、海外の繁殖牝馬セールにおいては、10億円を超えるような評価も与えられている。

ディナシーもまた、競走馬としての活躍だけでなく、繁殖入りした先までを見越しての評価額とするのなら、6億円という金額も決して高くはないと思われたに違いない。

不慮の事故により、若くして繁殖入りしたディナシーは、これまでに9頭の産駒を誕生させていて、初仔のヴェルデホが3勝、現4歳のメイサウザンアワーが4勝をあげているものの、まだその評価額に相当するような産駒は誕生していない。それでも孫の世代など、牝系がつながっていく中で、「やはり6億円ホースの血統馬!」と言えるようなスーパーホースが現れてくる可能性は充分にあるだろう。

第2位

アドマイヤビルゴ(イルーシヴウェーヴの2017)
購買価格:5億8000万円〔セレクトセール2017 当歳セッション〕
アドマイヤビルゴ

日本の競走馬市場において、史上2位となる5億8000万円で取引されたのがアドマイヤビルゴである。

父はディープインパクトで、母は仏1000ギニー(G1)の勝ち馬イルーシヴウェーヴ。日仏のトップホースが配合されたという血統背景もさることながら、さらに評価を高めたのは、現役時の父を彷彿とさせるような、均整のとれた馬体である。

その前年(2016年)の当歳セッションにも、父ディープインパクト×母イルーシヴウェーヴの牡馬(競走馬名サトノソロモン)が上場されており、その時はマルペンサの2016(競走馬名サトノジェネシス)と共に、この年の当歳セッションにおける最高額馬(2億8000万円)になっている。

その兄を見ていたバイヤーから、さらに高い評価を得ていたアドマイヤビルゴは、1億円の一声を鑑定人が発するや否や、1000万円単位で電光掲示板の数字が書き換わっていく。その後もスポッターからのコールが続き、5億8000万円でハンマーが落ちた時には、会場内から拍手が沸き起こった。

セレクトセールの高額落札馬として注目をされる中で出走した2020年1月のメイクデビュー京都(芝1800m)を勝利すると、続くリステッドの若葉Sも快勝。クラシック出走は果たせなかったものの、その年の秋には3勝クラスのムーンライトH、リステッドのアンドロメダSを連勝して、その後の重賞(日経新春杯)では1番人気の支持を集めている(10着)。

良血開花が待ち遠しいところであるが、それがかなった時には、一気にGIタイトルまで駆け上がっていくのかもしれない。

注記:購買価格は税抜金額
注記:2022年7月12日時点での情報を基に作成

ライタープロフィール

村本浩平(競馬ライター)

北海道在住の“馬産地ライター”として、豊富な取材をもとに各種競馬雑誌で活躍中。

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