第1838回 【共同通信杯×過去データ分析】クラシック候補に名乗りを上げるのは?|競馬情報ならJRA-VAN

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【共同通信杯×過去データ分析】クラシック候補に名乗りを上げるのは?

2026/2/12(木)

今週は日曜日に東京競馬場で共同通信杯が行われる。過去10年の好走馬を見ると、ディーマジェスティ、スワーヴリチャード、ダノンキングリー、エフフォーリア、シャフリヤール、ジオグリフ、ファントムシーフ、ジャスティンミラノ、ジャンタルマンタル、マスカレードボールが後に皐月賞や日本ダービーで好走。クラシックに向けて非常に重要な一戦となっている。いつものようにJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用し、過去10年のデータを分析する。

素質は経験値を凌駕することがある

前走クラス 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
新馬 2- 3- 2- 8/15 13.3% 33.3% 46.7% 70 137
未勝利 0- 0- 0- 9/ 9 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
1勝 4- 2- 1-16/23 17.4% 26.1% 30.4% 133 79
OPEN非L 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
OPEN(L) 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
G3 1- 1- 6-18/26 3.8% 7.7% 30.8% 11 183
G2 1- 0- 1- 4/ 6 16.7% 16.7% 33.3% 376 116
G1 2- 4- 0-11/17 11.8% 35.3% 35.3% 46 68
JRA 重賞 4- 5- 7-33/49 8.2% 18.4% 32.7% 68 135
地方 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
海外 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0

(表1 共同通信杯の前走クラス別成績、過去10年)

まず共同通信杯の前走クラス別成績を調べたところ、前走JRA・G1【2.4.0.11】が連対率・複勝率35.3%だった。レースの内訳はホープフルS(G1のみ)【2.0.0.4】、朝日杯フューチュリティS【0.4.0.7】で連対率と複勝率はほぼ互角だった。ただ、前走朝日杯フューチュリティS組は前走1着馬が2頭とも2着止まり。対してホープフルS組は前走連対馬の出走がないなか、前走4着、前走11着だった馬がそれぞれここで巻き返し、勝利を飾っている。

前走1勝クラス組【4.2.1.16】は勝率が17.4%と優秀だった。さらにこの中で前走3着以内に限ると【4.2.1.6】と好走率が大幅にアップする。

前走新馬【2.3.2.8】は勝率(13.3%)と連対率(33.3%)がJRA重賞組を上回り、複勝率は46.7%とトップの成績だった。同じ1勝馬でも未勝利【0.0.0.9】とは対照的な傾向だ。キャリア1戦1勝でも素質が高い馬であれば、重賞実績馬を打ち負かすことも十分考えられる。前走新馬組の当日の人気別成績を見ると、3〜5番人気【2.2.0.5】が狙い目といえる。

前走距離2000m組が最も勝ちやすい

前走距離 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
1200m 0-  0-  0-  1/  1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
1400m 0-  0-  0-  2/  2 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
1500m 0-  0-  0-  1/  1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
1600m 1-  5-  1- 24/ 31 3.2% 19.4% 22.6% 13 55
1800m 1-  3-  4- 12/ 20 5.0% 20.0% 40.0% 15 98
2000m 8-  2-  5- 32/ 47 17.0% 21.3% 31.9% 143 144
2400m 0-  0-  0-  1/  1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0

(表2 共同通信杯の前走距離別成績、過去10年)

続いて前走距離別成績を見ると、前走2000m【8.2.5.32】が8頭もの勝ち馬を出し、勝率17.0%だった。前走距離1800m【1.3.4.12】と前走距離1600m【1.5.1.24】は勝率こそ前走2000m組に劣るが、連対率はほぼ互角。複勝率は距離1800m組が40.0%と最も高かった。

逃げ・先行が有利

脚質上り 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
平地・逃げ 0-  2-  2-  8/ 12 0.0% 16.7% 33.3% 0 219
平地・先行 6-  4-  3- 16/ 29 20.7% 34.5% 44.8% 108 144
平地・中団 3-  4-  3- 21/ 31 9.7% 22.6% 32.3% 66 86
平地・後方 1-  0-  2- 26/ 29 3.4% 3.4% 10.3% 77 34
平地・マクリ 0-  0-  0-  2/  2 0.0% 0.0% 0.0% 0 0

(表3 共同通信杯の脚質別成績、過去10年)

続いて共同通信杯の脚質別成績を見ると、先行【6.4.3.16】が勝率20.7%、連対率34.5%、複勝率44.8%、単勝回収値108、複勝回収値144でとても優秀だった。すべての項目で中団を上回っているのも特徴だ。逃げと後方の比較では断然前者。逃げて好走した4頭の内訳をもう少し詳しく調べてみると、19年2着アドマイヤマーズ(朝日杯フューチュリティS1着)、20年2着ビターエンダー(東京芝2000mの未勝利1着)、22年3着ビーアストニッシド(京都2歳S2着)、24年3着パワーホール(札幌2歳S2着)が該当。4頭中3頭が過去に芝1600m以上の重賞で連対実績があり、もう1頭は東京芝2000mの勝ち鞍があった。

【結論】

少頭数ながら楽しみな一戦

まず前走ホープフルSを勝利したロブチェンが実績最上位。京都芝2000mの新馬を逃げ切り、キャリア1戦1勝で挑んだ前走は7番人気と評価は低かったが、中団のインで脚を溜め、直線で外に持ち出されて差し切り勝ちを飾った。今回はさすがに上位人気必至なので、他馬の目標になる作戦をあえて取る可能性は低そうだが、いざとなれば逃げることもできるのは大きな強みだ。

その他の前走重賞組で注目はリアライズシリウスガリレア。それぞれ新潟2歳S1着、サウジアラビアロイヤルC2着と重賞連対実績があり、なおかつ新馬・未勝利を逃げて勝っている点は見逃せない。今回、思い切って逃げるかどうかが重要だ。

前走1勝クラス組は前走葉牡丹賞を2歳コースレコードで制したサノノグレーター、前走エリカ賞2着ベレシートが有力。ともに末脚を生かしたそうなタイプなので、前の馬を捕らえ切れるかが鍵になるだろう。

そして前走新馬組からは、前走東京芝1800mの新馬で1分46秒7(良)の好時計をマークし5馬身差で圧勝したラヴェニューに注目。ホープフルSを熱発で回避した経緯があり、ロブチェンとの初対決の行方が大きな見どころだ。前走東京芝1600mの新馬を勝ったサトノヴァンクルも人気は集めそうだ。今年の共同通信杯は登録馬11頭と頭数は寂しいが、有力馬が多く、クラシックに向けて楽しみな一戦だ。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。


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