セレクトセール2022 高額取引馬(1歳)

1歳 モシーンの2021
(牡 鹿)

2021年2月26日生

4億5000万円(税抜)

モシーンの2021
モーリス モシーン 母父 Fastnet Rock
販売者 (有)ノーザンレーシング 落札者 (株)ダノックス

父はG1香港C、G1香港マイル、天皇賞(秋)、安田記念など芝1600〜2000mのG1・6勝を含む18戦11勝の成績を残したJRA賞年度代表馬。主な産駒にピクシーナイト(スプリンターズS)、ヒトツ(豪G1ATCオーストラリアンダービー)、マズ(豪G1BRCドゥームベン10000)、ジャックドール(金鯱賞)、シゲルピンクルビー(フィリーズレビュー)。初年度産駒から日豪のG1馬を送り出している。牝系はメジロドーベルなどが出た名門メジロボサツ系。

母は豪州産。豪G1VRCオークス(芝2500m)、豪G1VRCオーストラリアンギニー(芝1600m)などG1・4勝を含む豪8勝を挙げた名牝。産駒プリモシーン(父ディープインパクト)は東京新聞杯などマイル重賞を3勝し、ヴィクトリアマイルでも2着に入った実力馬。その他モーソンピーク(父ディープインパクト)も現役で2勝を挙げている。

母の父は豪州産。豪G1VRCライトニングSなど芝1000〜1100mの豪G1を2勝。2011/2012年、2014/2015年シーズンの豪州リーディングサイヤーで、G1英チャンピオンSのファシネイティングロック、G1英オークスのクオリファイなど欧州にもG1馬を送る。母の父としては、豪G1SAJCオーストララシアンオークスのグリントオブホープ(父ディープインパクト)など数々のG1馬を出している。モーリス産駒のG1馬ヒトツの母の父リダウツチョイス、マズの母の父フライングスパーと同じくデインヒルを父に持つ。

1歳 ジェイウォークの2021
(牡 栗)

2021年2月9日生

3億円(税抜)

ジェイウォークの2021
ドゥラメンテ ジェイウォーク 母父 Cross Traffic
販売者 (有)ノーザンレーシング 落札者 ツーワンレーシング

父は日本ダービー、皐月賞など9戦5勝。JRA賞最優秀3歳牡馬に選出された。主な産駒にタイトルホルダー(菊花賞、天皇賞・春、宝塚記念、セレクトセール出身)、スターズオンアース(桜花賞、オークス)、アリーヴォ(小倉大賞典、大阪杯3着)。初年度から2世代連続でクラシックホースを送り出す。芝中距離タイプが多いが、バーデンヴァイラーがダートのオープン特別・総武Sを勝利するなど活躍の場を広げている。2021年8月にこの世を去っており、現当歳がラストクロップとなる。

母は米国産。米G1BCジュヴェナイルフィリーズ(ダート約1700m)、米G1フリゼットS(ダート約1600m)など北米重賞3勝を挙げ、米2歳牝馬チャンピオンに輝いた名牝。BCジュヴェナイルフィリーズはスタートから楽な手応えのままハナを奪い、2着馬に5馬身半差を付ける圧勝だった。フリゼットSでも5馬身3/4差で圧勝している。本馬が初仔。

母の父は米国産。わずか6戦3勝の少ないキャリアながら、4歳1月の遅いデビューから5戦目で米G1ホイットニー招待H(ダート約1800m)を逃げ切った天才肌。母ストップトラフィックはサンタモニカH(ダート約1400m)など米G1・2勝という良血馬。父アンブライドルズソングはコントレイル、スワーヴリチャード、トーホウジャッカル、ダノンプラチナと、母の父として日本で4頭のG1馬を出しており、適性の高さが期待できる。

1歳 アウェイクの2021
(牡 鹿)

2021年2月26日生

2億5000万円(税抜)

アウェイクの2021
エピファネイア アウェイク 母父 ディープインパクト
販売者 (有)ノーザンレーシング 落札者 金子真人ホールディングス(株)

父は菊花賞、ジャパンCなど14戦6勝。母にオークス馬シーザリオ、半弟にJRA賞最優秀2歳牡馬リオンディーズ、皐月賞馬サートゥルナーリアを持つ良血。主な産駒にデアリングタクト(JRA賞最優秀3歳牝馬、牝馬三冠、セレクトセール出身)、エフフォーリア(JRA賞年度代表馬、皐月賞、天皇賞・秋、有馬記念)、サークルオブライフ(JRA賞最優秀2歳牝馬、阪神ジュベナイルフィリーズ)。初年度から3世代連続でチャンピオンホースを送り出している。2022年の種付け料は、国内現役種牡馬最高額の1800万円。

母は安平産。2歳11月の東京芝1800mで1勝、フローラS3着。母の兄ゴスホークケンは朝日杯フューチュリティSを勝ったJRA賞最優秀2歳牡馬。現4歳のいとこステラヴェローチェは、神戸新聞杯、サウジアラビアロイヤルCの重賞2勝、朝日杯フューチュリティS2着、日本ダービー3着、皐月賞3着など、G1でも好走しているトップホース。

母の父は早来産。現役時代はクラシック三冠などG1・7勝を挙げ、2年連続でJRA賞年度代表馬のタイトルを獲得。顕彰馬にも選出された日本競馬屈指の名馬。種牡馬としても無敗の三冠馬コントレイルをはじめ日本ダービー馬を7頭出し、2012〜2021年の10年連続リーディングサイヤーに輝くなど大成功。母の父としてはキセキ(父ルーラーシップ)が菊花賞を勝利。エピファネイアとの間にはアリストテレス(アメリカジョッキークラブC)、オーソクレース(菊花賞2着)などが出ている。

1歳 ラルケットの2021
(牡 黒鹿)

2021年1月21日生

2億2000万円(税抜)

ラルケットの2021
レイデオロ ラルケット 母父 ファルブラヴ
販売者 ノーザンファーム 落札者 金子真人ホールディングス(株)

父は日本ダービーと天皇賞(秋)を勝ったJRA賞最優秀3歳牡馬・同4歳以上牡馬。通算17戦7勝。キングカメハメハ産駒でサンデーサイレンスを持たないという、ロードカナロアやルーラーシップなどの成功種牡馬と共通。曽祖母が名牝ウインドインハーヘアなので、ディープインパクトを持つ牝馬との配合でこの血をクロスするのも大きなポイントとなる。現1歳が初年度産駒。

母は早来産。洞爺湖特別(芝1800m)など4勝、クイーンC3着。産駒ステルヴィオ(父ロードカナロア)はマイルチャンピオンシップ、スプリングSなど4勝、朝日杯フューチュリティS2着。同ヒシゲッコウ(父ルーラーシップ)は阿寒湖特別(芝2600m)など3勝、プリンシパルS3着。同ステルナティーア(父ロードカナロア)は1勝、サウジアラビアロイヤルC2着。前述の産駒3頭は全てレイデオロの父でもあるキングカメハメハ系で、この系統とは好相性。

母の父は愛国産。ジャパンC(芝2200m)、G1香港C(芝2000m)、G1英インターナショナルS(芝約2000m)、英G1クイーンエリザベス2世S(芝約1600m)など26戦13勝。全欧最優秀古馬。主な産駒にエーシンヴァーゴウ(セントウルS)、ワンカラット(フィリーズレビュー)など。母の父としての産駒にハープスター(父ディープインパクト、桜花賞)、テトラドラクマ(父ルーラーシップ、クイーンC)など。

1歳 ホームカミングクイーンの2021
(牡 鹿)

2021年4月7日生

2億2000万円(税抜)

ホームカミングクイーンの2021
モーリス ホームカミングクイーン 母父 Holy Roman Emperor
販売者 (有)ノーザンレーシング 落札者 (株)ダノックス

父はG1香港C、G1香港マイル、天皇賞(秋)、安田記念など芝1600〜2000mのG1・6勝を含む18戦11勝の成績を残したJRA賞年度代表馬。主な産駒にピクシーナイト(スプリンターズS)、ヒトツ(豪G1ATCオーストラリアンダービー)、マズ(豪G1BRCドゥームベン10000)、ジャックドール(金鯱賞)、シゲルピンクルビー(フィリーズレビュー)。初年度産駒から日豪のG1馬を送り出している。牝系はメジロドーベルなどが出た名門メジロボサツ系。

母は愛国産。9馬身差圧勝のG1英1000ギニー(芝約1600m)など英愛で4勝。産駒シェイル(父ガリレオ)は愛G1モイグレアスタッドS(芝約1400m)勝ち馬。母の兄にディラントーマス(全欧年度代表馬、仏G1凱旋門賞などG1・6勝)、母の姉にクイーンズロジック(全欧2歳牝馬チャンピオン、英G1チェヴァリーパークS)。本馬のいとこにサーペンタイン(G1英ダービー)がいる名牝系。

母の父は愛国産。愛G1フィーニクスS(芝約1200m)など愛仏で4勝。英愛・仏2歳チャンピオンサイヤー。主な産駒にデザインズオンローム(G1香港C)、ビューティーオンリー(G1香港マイル)。母の父としての主な産駒にヨハネスフェルメール(仏G1クリテリウムアンテルナシオナル)、バーバルデクステリティ(G1愛ナショナルS)など。モーリス産駒のG1馬ヒトツの母の父リダウツチョイス、マズの母の父フライングスパーと同じくデインヒルを父に持つ。

1歳 シーヴの2021
(牡 鹿)

2021年1月3日生

2億2000万円(税抜)

シーヴの2021
ドゥラメンテ シーヴ 母父 Mineshaft
販売者 (有)ノーザンレーシング 落札者 国本 哲秀

父は日本ダービー、皐月賞など9戦5勝。JRA賞最優秀3歳牡馬に選出された。主な産駒にタイトルホルダー(菊花賞、天皇賞・春、宝塚記念、セレクトセール出身)、スターズオンアース(桜花賞、オークス)、アリーヴォ(小倉大賞典、大阪杯3着)。初年度から2世代連続でクラシックホースを送り出す。芝中距離タイプが多いが、バーデンヴァイラーがダートのオープン特別・総武Sを勝利するなど活躍の場を広げている。2021年8月にこの世を去っており、現当歳がラストクロップとなる。

母は米国産。産駒キャスリンソフィア(父ストリートボス)は米G1ケンタッキーオークス(ダート約1800m)など重賞3勝を含む北米6勝。産駒はサトノスカイターフ(父ディープインパクト)、ショウナンアデイブ(父ディープインパクト)と、日本で出走した2頭はいずれも勝ち上がっている。

母の父は米国産。米G1ジョッキークラブゴールドC(ダート約2000m)など英・北米で10勝を挙げた米年度代表馬。主な産駒にダイアルドイン(米G1フロリダダービー)、カジノドライヴ(米G2ピーターパンS)、ザッハーマイン(東京シンデレラマイルなど南関東重賞4勝)。母の父としての主な産駒にヴェクイスト(父ナイキスト、米G1BCジュヴェナイルフィリーズ)、エクスプレストレイン(父ユニオンラグズ、米G1サンタアニタH)など。

1歳 コーステッドの2021
(めす 鹿)

2021年1月19日生

2億1000万円(税抜)

コーステッドの2021
ダイワメジャー コーステッド 母父 Tizway
販売者 ノーザンファーム 落札者 藤田 晋

父は皐月賞、天皇賞(秋)、安田記念、マイルチャンピオンシップ(2回)など28戦9勝。JRA賞最優秀短距離馬に2度選出された。主な産駒にアドマイヤマーズ(G1香港マイルほか)、メジャーエンブレム(NHKマイルCほか)、カレンブラックヒル(NHKマイルC)、コパノリチャード(高松宮記念)、レシステンシア(阪神ジュベナイルフィリーズ)、レーヌミノル(桜花賞)など。2015年にディープインパクトを破って2歳リーディングを獲得するなど、2、3歳戦に強いのが特徴。

母は米国産。芝約1700mのリステッド競走を含む北米2勝。米G1BCジュヴェナイルフィリーズターフ2着。産駒ダノンベルーガ(父ハーツクライ)は現3歳で、共同通信杯を勝ち、日本ダービー、皐月賞で4着。祖母マリブピアは米G2サンタアナS(芝約1800m)など芝重賞3勝を含む北米6勝。

母の父は米国産。米G1メトロポリタンH(ダート約1600m)など北米7勝。主な産駒にウェイトゥヴェルサイユ(加G2ロイヤルノースS)。その父ティズナウは米G1BCクラシックを連覇した米年度代表馬で、ウェルアームド(首G1ドバイワールドC)など数々のG1馬を送った名種牡馬。母の父としても今年の米G1プリークネスSを勝ったアーリーヴォーティングなどを送り大成功。日本では三冠馬コントレイルの祖母の父にその名を見せる。

1歳 フォースタークルックの2021
(牡 栗)

2021年3月23日生

2億円(税抜)

フォースタークルックの2021
ドゥラメンテ フォースタークルック 母父 Freud
販売者 (有)ノーザンレーシング 落札者 藤田 晋

父は日本ダービー、皐月賞など9戦5勝。JRA賞最優秀3歳牡馬に選出された。主な産駒にタイトルホルダー(菊花賞、天皇賞・春、宝塚記念、セレクトセール出身)、スターズオンアース(桜花賞、オークス)、アリーヴォ(小倉大賞典、大阪杯3着)。初年度から2世代連続でクラシックホースを送り出す。芝中距離タイプが多いが、バーデンヴァイラーがダートのオープン特別・総武Sを勝利するなど活躍の場を広げている。2021年8月にこの世を去っており、現当歳がラストクロップとなる。

母は米国産。米G1フラワーボウルS(芝約2000m)など芝約1700〜2000mの重賞4勝を含む北米12勝。3歳10月の初勝利から5歳時の重賞初制覇まで8連勝を飾り、6歳時にG1初制覇を飾った晩成タイプ。現2歳の初仔は未出走で、本馬は2番仔となる。

母の父は米国産。英G2コーク&オラリーS3着。現役時代は愛国で1勝(芝約1600m)に終わったが、全欧年度代表馬ジャイアンツコーズウェイの全弟という血統を買われ種牡馬入り。ジャイアントライアン(米G1ヴォスバーグS)、フラニーフロイド(米G1プライオリスS)などを出した。母の父としては米G1アシュランドS勝ちのスピーチ(父ミスタースピーカー)を送っており、日本ではクリッパー(父ディープインパクト)がデイジー賞を勝っている。

1歳 サマーハの2021
(牡 鹿)

2021年3月3日生

1億8000万円(税抜)

サマーハの2021
リアルスティール サマーハ 母父 Singspiel
販売者 (有)ノーザンレーシング 落札者 (同)DMM.com

父は首G1ドバイターフ、毎日王冠、共同通信杯など17戦4勝。皐月賞、菊花賞、天皇賞(秋)で2着。全妹ラヴズオンリーユーは米G1BCフィリー&メアターフ、G1香港C、香港G1クイーンエリザベス2世C、オークスを勝ち、日本競走馬として初めてエクリプス賞(米最優秀芝牝馬)のタイトルを獲得。曽祖母ミエスクは米G1BCマイルなどG1・10勝の歴史的名牝。その産駒に大種牡馬キングマンボ。初年度産駒は本年デビューしている。

母は英国産。英仏4勝(2100〜約2400m)。産駒シャケトラ(父マンハッタンカフェ)は阪神大賞典、アメリカジョッキークラブC、日経賞の重賞3勝。同モルジアナ(父ドバウィ)は春風Sなど4勝。孫コラリンはカンナSなど現役2勝。

母の父は愛国産。ジャパンC、首G1ドバイワールドC(ダート2000m)など英・北米・日本・UAEで9勝を挙げた米芝牡馬チャンピオン。主な産駒にムーンバラッド(首G1ドバイワールドC)、ソロウ(首G1ドバイターフ)、アサクサデンエン(安田記念)、ローエングリン(中山記念)。母の父として日本でシンハライト(父ディープインパクト、オークス)、ローブティサージュ(父ウォーエンブレム、阪神ジュベナイルフィリーズ)を送る。

1歳 スパニッシュクイーンの2021
(牡 青鹿)

2021年2月1日生

1億7500万円(税抜)

スパニッシュクイーンの2021
ハーツクライ スパニッシュクイーン 母父 Tribal Rule
販売者 追分ファーム 落札者 藤田 晋

父は有馬記念、ドバイシーマクラシックなど19戦5勝。種牡馬としても成功し、リスグラシュー、ジャスタウェイ、スワーヴリチャード、シュヴァルグラン、サリオス、ヨシダをはじめ多くの名馬を送り出し、今年は昨年度のJRA賞最優秀2歳牡馬ドウデュースが日本ダービーをレースレコードで快勝。ワンアンドオンリー以来2頭目のダービー馬となった。2020年いっぱいで種牡馬を引退しており、現1歳がラストクロップとなる。

母は米国産。米G1アメリカンオークス(芝約2000m)など重賞2勝を含む北米3勝。スパニッシュアート(父フェノーメノ)、カスティーリャ(父モーリス)、ホウオウパレード(父ドゥラメンテ)と、出走した産駒は全て勝ち上がり。一族にベイツモーテル(米古牡馬チャンピオン、米G1サンタアニタH)。

母の父は米国産。わずか4戦2勝の少ないキャリアながら、北米でダート約1200mのアローワンスを5馬身差で圧勝するなど素質の片鱗を見せていた。おいにパシフィッククラシックなど米G1・5勝のシェアドビリーフ。主な産駒にジョージーボーイ(米G1デルマーフューチュリティ)。母の父としてのこれといった実績はまだないが、その父ストームキャットはロードカナロアやキズナなど母の父として日本で多くのG1馬を送っている。ハーツクライとストームキャット系の配合馬には、中山記念など重賞2勝の現役馬ヒシイグアス(母の父バーンスタイン)がいる。




ライタープロフィール

平出貴昭(サラブレッド血統センター)

著書に『覚えておきたい日本の牝系100』、『一から始める! サラブレッド血統入門』など。現在は『週刊競馬ブック』にてコラム『血統見聞録』を連載しているほか、『スポルティーバ』などに寄稿している。

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