ストーリー
メイショウハリオは2017年に父パイロ、母メイショウオウヒ(母の父マンハッタンカフェ)の間に北海道・浦河町の三嶋牧場で生まれた。2024年に天皇賞(春)を制したテーオーロイヤルは1歳下の半弟に当たり、芝の長距離を主戦場とした弟とは対照的にダート一筋の競走生活を送った。
明け3歳の2020年春にようやくデビューを迎えたメイショウハリオは、2戦目で勝ち上がると1勝クラスで足踏みするも、秋から4歳初戦にかけて連勝するなど軌道に乗り、初陣から1年少々でオープン入りを果たす。その後に2着を2戦続けて迎えた11月のみやこSでは重賞初挑戦、初制覇を飾り、着実に成長を遂げていった。
余勢を駆って挑んだ次戦のチャンピオンズCは不利な外枠から後方追走となり結果こそ7着も、直線では4番手まで上がり見せ場を作った。その後、5歳春のマーチSでは豪快に差し切ってG1の善戦が本物だったことを証明すると、平安Sでの3着から挑んだ帝王賞はドバイWCから帰国したチュウワウィザード、大井競馬場を得意としたオメガパフュームを従えて優勝。2度目の挑戦でG1級の壁を突破してみせた。
秋は好走するものの勝ちきれず終わり、明けて6歳初戦のフェブラリーSはスタート直後に躓いて大きく出遅れるも、直線入口の最後方から3着まで挽回。続くかしわ記念では発馬を決め、クビ差の接戦をものにして2度目のG1級制覇とした。さらに帝王賞も3頭が並ぶ接戦をハナ、アタマ差で制す勝負強さで史上初の帝王賞連覇を達成した。
しかし、ここから歯車が狂いはじめる。秋は帝王賞と同舞台のJBCクラシックで復帰したものの4着。この開催から新たに採用された砂質の影響か、好相性の大井競馬場で結果を出せないようになっていった。明け7歳で挑んだサウジCは現地入り後に歩様の違和感で取り消し、帰国して3連覇を狙った帝王賞も9着など1年9カ月も白星から遠ざかった。しかし8歳の川崎記念では最終コーナーを前に先頭に立つ執念で最後の勝利を手にした。
その後は栗東から帝王賞へ向かう輸送中に餌を詰まらせ、食道閉塞により生命の危機に瀕するアクシデントに見舞われて出走取消。引退レースとして臨んだチャンピオンズCも最終コーナーで外に張り出されて4着と競走生活の晩年は運にも見放された。引退撤回で東京大賞典に出走の声も上がったが結局は自重し、無事に故郷の浦河町にあるイーストスタッドでの種牡馬生活へと移った。

