ストーリー
北海道・新ひだか町の千代田牧場で2017年に誕生したウシュバテソーロ。父は三冠馬のオルフェーヴル、母ミルフィアタッチ(母の父キングカメハメハ)のファミリーは北米を中心に数多くの活躍馬を輩出し、その血に導かれるようにダートで競馬史に残る活躍を披露していくこととなった。
2歳8月のデビューと順調に第一歩を踏み出したウシュバテソーロだが、3歳4月の初勝利まで7戦を要すなど当初は芝で勝ち切れないレースを続けた。そうして22戦を費やした5歳4月、初勝利から2年を経てダート戦に挑むと、2100mの横浜Sで最後方から13頭をごぼう抜きの圧勝。後にフェブラリーSの覇者となる2着のペプチドナイルに4馬身差をつけてオープン入りを果たし、進むべき道が定まった。
ウシュバテソーロは故障知らずの丈夫さを誇った一方で暑さに弱く、夏場の休養から9月に迎えたダート2戦目は小回りの中山競馬場で自身にはやや短い1800m、水の浮く不良馬場と悪条件が重なり3着に敗れた。しかし、2000mを超える次戦から快進撃を始め、暮れの東京大賞典でようやく初の重賞に挑むと、ここでも豪脚を炸裂させて完勝を収め、重賞初制覇をG1級で飾ってみせた。
明けて6歳初戦の川崎記念は窮屈な道中も直線では危なげなく抜け出して着差以上の完勝。G1級連勝で国内最強クラスの実力を示し、ドバイWCへの挑戦が表明された。本番では前年にチュウワウィザードを最後方からの追い込みで3着に導いた川田将雅騎手を鞍上に迎えると、ウシュバテソーロも最後方の15番手から豪快に追い込みを決め、日本調教馬として2頭目、ダート開催では初のドバイWC制覇を達成。芝から転向して1年足らずで世界の頂点を極めたのだった。
帰国後はBCクラシック挑戦を掲げて秋の日本テレビ盃で復帰し、格の違いを見せつけて6連勝とした。しかし、大きな期待を背負って臨んだダート競馬の最高峰ではデルマソトガケ(2着)に後れを取るなど、7戦ぶりに日本馬の後塵を拝して5着に完敗する。それでも、約2カ月後の東京大賞典で連覇を果たし、この年はドバイWC制覇の快挙が評価されてJRA賞特別賞を受賞した。
結果的に東京大賞典での連覇が生涯最後の勝利となったものの、7歳のウシュバテソーロは世界最高賞金のサウジCとドバイWCで2着に好走。2戦で引退のプランが発表されて迎えた8歳ではサウジCの3着からドバイWCで6着に終わるも、日本調教馬として歴代最高の生涯獲得賞金26億131万1100円(当時)を積み上げ、北海道・新ひだか町のアロースタッドで種牡馬入りした。

