ウオッカ 見る者を熱くさせた一頭の牝馬

ウオッカ
Photo by Japan Racing Association
性別
出生年月日 2004年4月4日
毛色 鹿毛
タニノギムレット
タニノシスター
競走成績 26戦10勝 (中央:22戦10勝、海外:4戦0勝)
獲得賞金 13億0487万6000円
表彰歴 2011年 顕彰馬
2009年 年度代表馬、最優秀4歳以上牝馬
2008年 年度代表馬、最優秀4歳以上牝馬
2007年 特別賞
2006年 最優秀2歳牝馬
主な勝鞍 2009年 ジャパンカップ G1
2008年 天皇賞(秋) G1
2007年 日本ダービー Jpn1
2008年・2009年 安田記念 G1
2009年 ヴィクトリアマイル G1
2007年 チューリップ賞 Jpn3
2006年 阪神ジュベナイルフィリーズ G1
厩舎 角居勝彦(栗東)
生産者/産地 カントリー牧場 (静内町)
馬主 勝負服 谷水雄三
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ストーリー

阪神ジュベナイルフィリーズ、日本ダービー、安田記念連覇、天皇賞(秋)、ヴィクトリアマイル、そしてジャパンカップ。GI/JpnI計7勝という戦績を積み上げたウオッカは、まぎれもなく競馬史に燦然と輝く名馬の1頭だ。

だがウオッカは、単に記録だけが理由で愛されたわけではない。

1つには、鮮烈で、かつ「強い」と唸らされた勝ちっぷりがあげられる。

たとえば牝馬としては64年ぶりの優勝となった日本ダービー。直線の坂を力強く駆け上がり、粘るアサクサキングスを3馬身突き放した脚の、なんと逞しかったことか。

2008年の安田記念では、内からズドンと突き抜けて香港の雄アルマダに3馬身半の差をつけた。翌年のヴィクトリアマイルはブラボーデイジーを7馬身もちぎり捨てるという、GIではありえない完勝だった。

本当に強い馬だった。

いっぽうで、ギリギリの勝利、観る者の魂を揺さぶる熱戦も数多く披露してくれた。

2008年の天皇賞(秋)は、歴史に残る一戦だろう。二の脚を使って差し返すダイワスカーレット、ねじ伏せようとするウオッカ、そこへディープスカイやカンパニーも加わっての大激闘。この争いを、ウオッカはハナ差で制してみせた。

2009年の安田記念も凄まじかった。直線で前が開かず、これで終わりかと思われた瞬間、わずかな間隙を突いてグンと伸びるウオッカ。その驚異的な瞬発力に、誰もが圧倒されたものだ。

最後の勝利となったジャパンカップは、早めに抜け出し、オウケンブルースリの猛追をハナ差凌ぎきるという緊迫のレース。この馬の勝負根性を、あらためてファンが認識する一戦だったといえる。

本当にヒヤヒヤとさせ、かつ熱くさせる馬だった。

ただし、期待にこたえられないレースもまたウオッカはたびたび見せた。

3歳の身で挑んだ宝塚記念は、さすがに古馬の壁は分厚かったか8着に惨敗。その秋は秋華賞でも3着に敗れ、エリザベス女王杯は直前に出走取消だ。その後もジャパンカップ4着、有馬記念11着と負け続けた。

古馬になってからも、6着に終わった京都記念、エイジアンウインズに後れを取ったヴィクトリアマイル、スクリーンヒーローとディープスカイに差し切られたジャパンカップ、カンパニーに連勝を許した毎日王冠と天皇賞(秋)など、一度は負かした相手やライバルたちに叩かれることが多かった。

ワールドクラスの実力を秘めながら、海外への遠征は4戦して遂に未勝利。これもまたファンにとっては口惜しさの残る結果だ。

だが、そんなふうに完璧ではなかったからこそ、ウオッカは愛され、人々の印象に深く残り、観る者を熱くさせたのだろう。

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