カンパニー 史上初・8歳馬によるGI制覇

カンパニー
Photo by Japan Racing Association
性別
出生年月日 2001年4月24日
毛色 鹿毛
ミラクルアドマイヤ
ブリリアントベリー
競走成績 35戦12勝
獲得賞金 9億3969万8000円
表彰歴 2009年 特別賞
主な勝鞍 2009年 マイルチャンピオンシップ G1
2009年 天皇賞(秋) G1
2009年 毎日王冠 G2
2009年 中山記念 G2
2008年 マイラーズカップ G2
2008年 中山記念 G2
2006年 産経大阪杯 G2
2007年 関屋記念 G3
2005年 京阪杯 G3
厩舎 音無秀孝(栗東)
生産者/産地 ノーザンファーム (早来町)
馬主 勝負服 近藤英子
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ストーリー

競走馬のタイプはさまざま。2歳時から引退までG1で活躍を見せる馬もいれば、3歳秋や古馬になって成長する馬もいる。しかし7歳、8歳になって一変となると、中央競馬の平地ではカンパニーくらいのものだろう。

カンパニーのデビューは明けて3歳を迎えた04年の1月。新馬戦を快勝し、4戦目にはオープン特別のベンジャミンSを制覇。続くラジオたんぱ賞(現ラジオNIKKEI賞)で2着となるなど、競走馬として順調な滑り出しを見せた。しかし直線一気の脚質のため、先頭までは突き抜けられないレースも多々。04年の京阪杯、翌05年の中山記念で2着。安田記念でも5着になるなど好走を重ね、ようやく重賞初制覇にたどり着いたのは同年秋の京阪杯(当時1800m)だった。ここは直線で豪快に突き抜け、2着アサカディフィートに3馬身半差の快勝。さらに、06年の大阪杯ではマッキーマックス以下を差し切り重賞2勝目を挙げ、これで「勝ち方」を覚えたかに思われた。

しかし、強敵相手になればそう簡単に前も止まってくれない上、同タイプの差し馬もより強力になる。その後、07年の関屋記念を制するなどしたが、G1になると天皇賞(秋)でメイショウサムソンの3着、宝塚記念やマイルCSでは5着と、どうしても掲示板に載るまでが精一杯の競馬が続いていた。

そんなカンパニーに転機が訪れたのは、7歳を迎えた08年の中山記念。初騎乗の横山典弘騎手がなんと道中2番手の積極策を見せ、エイシンドーバーに1馬身4分の3差をつけ快勝したのだ。同年秋のG1は末脚勝負に戻って勝てなかったものの、翌09年には再び中山記念で先行策から連覇。さらに、前年に先行して8着に敗退していた宝塚記念では4着と、G1の先行策では初の好走を見せた。そして休養を挟んだ毎日王冠では、好位追走からウオッカを見事に交わし去って優勝。これまで東京競馬場では直線勝負で届かない競馬ばかりだったが、脚質転換で8歳にしてついに「苦手」とされた東京コースも克服した。

そんな勢いに乗って挑んだ天皇賞(秋)だったが、ファンもまだ半信半疑。前走よりさらに相手が強化したこともあって、カンパニーは5番人気の評価にとどまっていた。しかしここでもカンパニーは、中団で流れに乗って直線では上がり32秒9の末脚炸裂。内でやや前が詰まっていたウオッカを置き去りにすると、前で粘るスクリーンヒーローも鮮やかに差し切って、中央競馬史上初となる「8歳馬によるG1制覇」を達成したのだ。

返す刀で出走したマイルCSは引退レース。距離が短縮されても無難に先行集団の直後につけると、逃げたマイネルファルケを楽に捕らえてG1連覇、見事に引退の花道をみずから飾る競馬となった。2〜4着には逃げ・先行馬が残り、以前のカンパニーなら「差し脚届かず」に終わる展開だったはず。引退レースで思わぬ敗戦を喫する馬も少なくないが、カンパニーはファンの目に成長した姿を最後までしっかりと焼きつけ、次の仕事が待つ北海道へと旅立っていったのだった。

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