タニノギムレット ダービー制覇のためだけに

タニノギムレット
Photo by Japan Racing Association
性別
出生年月日 1999年5月4日
毛色 鹿毛
ブライアンズタイム
タニノクリスタル
競走成績 8戦5勝
獲得賞金 3億8601万0000円
表彰歴 なし
主な勝鞍 2002年 日本ダービー G1
2002年 スプリングステークス G2
2002年 アーリントンカップ G3
2002年 シンザン記念 G3
厩舎 松田国英(栗東)
生産者/産地 カントリー牧場 (静内町)
馬主 勝負服 谷水雄三
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ストーリー

競馬には不利はつきもの。とはいえ、肝心の大一番で実力を出し切れないと、その馬の一生すら左右してしまうこともある。また「次こそは」と言っているうちに調子が下降線を辿り、ついにはタイトルを手中にできない馬もいる。いかにしてそんな悪い流れを断ち切るか。それに成功し、見事に日本ダービーを制したのがタニノギムレットだった。

タニノギムレットのデビューは01年、2歳夏の札幌・ダート1000m戦。ここは追い上げ届かず2着に敗退したが、ソエによる休養を挟んで12月の芝1600m未勝利戦で復帰すると7馬身差の大楽勝。年が明けて02年、シンザン記念では未勝利勝ち直後ながら1番人気に推され、好位から余裕十分に抜け出し重賞初制覇飾った。

さらに、アーリントンCは中団から伸びて3馬身半差で完勝、そしてスプリングSでは後方から大外一気と、それぞれ違った位置取りから重賞3連勝。タニノギムレットは文句なしの主役として皐月賞へと駒を進めた。

初の2000m戦となった皐月賞だったが、タニノギムレットは後方で折り合いもスムーズ。しかし、肝心の勝負どころで気を抜いたのか行きっぷりが悪くなり、行き脚のついた4コーナーでは大きく広がった馬群の大外。ここでかなりの距離損を喫し、直線でよく脚を伸ばしたもののノーリーズン、タイガーカフェを捕らえきれず3着に敗退してしまったのだった。

皐月賞後はダービー直行かと思われたが、管理する松田国英調教師は次走にNHKマイルCを選択。前年にクロフネ(NHKマイルC優勝、日本ダービー5着)でなし得なかった「変則二冠」に挑戦するためだ。

ところが、タニノギムレットはその一歩目のNHKマイルCで躓いてしまう。皐月賞同様に中団やや後方につけ、今度は直線に向いても手応え十分。しかし、残り400mで前をカットされる大きな不利を受け、後方から2〜3頭目まで後退。態勢を立て直したものの時既に遅く、テレグノシス、アグネスソニックに届かずまたも3着敗退を喫したのだ。

2度のG1で力を出し切れなかったタニノギムレット。皐月賞後にNHKマイルCを挟む厳しいローテーションに加え、日本ダービーは年明け6戦目。既に余力はないのではないか、と危惧する声も少なくなかった。

しかしそんな声をよそに、日本ダービーでタニノギムレットはついに本領を発揮する。後方から外目を徐々に進出すると、直線は不利を受けない馬場の中央へ。そのままゴールまで一気に伸び、シンボリクリスエス以下を差し切って、名実ともに「3歳馬の頂点」へと上り詰めたのだ。

この一戦を最後に、故障のため種牡馬入りしたタニノギムレットだったが、初年度産駒からウオッカを輩出。64年ぶりとなる牝馬による日本ダービー制覇、そして史上5組目のダービー父子制覇を成し遂げた。また、松田国英調教師は04年、3度目の挑戦となるキングカメハメハでNHKマイルC、日本ダービーの「変則二冠」制覇を達成している。

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