関係者インタビュー Vol.05

横山 和生騎手

「満足することはない。勝ちたい」

2022年上半期、タイトルホルダーとのコンビでG1を2勝を挙げ、一躍全国区のジョッキーに躍進。飛躍の理由と競馬に対する向き合い方、そして、凱旋門賞挑戦を目前に控えた今の心境を語ってもらった。

取材・文 平松さとし(取材日:8月11日)

「競馬に対する姿勢はデビューから変わっていません」

昨年の79勝を更新する勢いで今年も勝ち鞍を重ねている(Photo by Shuhei Okada)

まずは、昨年の79勝を更新する勢いの今年ここまでを振り返ってください。

横山和生騎手(以下、「」のみ)「G1・2つを含む重賞5勝もさせていただき、感謝しかありません。ただ、うまくいかなかったレースも沢山あるし、この仕事をしている以上、満足することはありません」

成績が上がっていることに関してはどう思われますか?

「デビューから12年、競馬に対する姿勢、行っていること自体はそれほど変わっていません。ただ、沢山乗せていただけて、経験を積んだ分の成長は当然、なくてはいけないわけで、それが反映されてきたかと……。そういう意味でこれまで乗せてくださった関係者や一緒に走ってくれた馬達のお陰だと考えています」

具体的に印象に残っている馬はいますか?

「やはり初勝利を挙げたローレルカンタータは忘れられません。師匠(勢司和浩調教師)の馬で調教も乗っていて、その馬で勝てたのは嬉しかったです。その後、沢山の馬に出合い、どれも忘れられないですが、やはり初めてG1をとらせてくれたタイトルホルダーは印象的ですね」

印象に残っている馬は「初勝利を挙げたローレルカンタータ」と語る横山和生騎手(Photo by Shuhei Okada)

そして、今年はマテンロウレオとのコンビでダービー初騎乗もしました。

「騎手である以上、ダービーに乗りたい気持ちは当然、ありました。だから、華やかな舞台に立たせていただけて、オーナーや調教師に感謝しています。毎年依頼されるジョッキーになりたいし、そして勝ちたいです」