スティルインラブ 勝負強さで17年ぶり牝馬三冠

スティルインラブ
Photo by Japan Racing Association
性別
出生年月日 2000年5月2日
毛色 栗毛
サンデーサイレンス
ブラダマンテ
競走成績 16戦5勝
獲得賞金 4億3777万8000円
表彰歴 2003年 最優秀3歳牝馬
主な勝鞍 2003年 秋華賞 G1
2003年 オークス G1
2003年 桜花賞 G1
厩舎 松元省一(栗東)
生産者/産地 下河辺牧場 (門別町)
馬主 勝負服 ノースヒルズマネジメント
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ストーリー

1986年、桜花賞、オークス、エリザベス女王杯と各レースのトライアル、計6戦をすべて1番人気で制したメジロラモーヌが「能力の違い」で大偉業を達成したとするなら、それから17年後の2003年、桜花賞、オークス、秋華賞をすべて2番人気で勝ったスティルインラブは「勝負強さ」の馬だったといえるだろうか。

サンデーサイレンスを父に持ち、兄に重賞ウィナーのビッグバイアモンがいる血統のスティルインラブは、早くから期待された存在だった。2歳11月の新馬戦では好位から抜け出して3馬身半差のデビュー勝ちを果たし、3歳初戦の紅梅Sは出遅れながら差し切ってみせた。チューリップ賞は力のいる馬場に苦しんでクビ差2着に敗れたが、まずは期待通りの滑り出しで、3歳牝馬クラシックへ駒を進めることになったのだった。

そのクラシックロードで、スティルインラブを迎え撃ったのがアドマイヤグルーヴ。父はやはりサンデーサイレンス、母は女傑エアグルーヴ、祖母はオークス馬ダイナカールという良血で、セレクトセールでは2億4150万円もの高値をつけた馬だ。新馬、エリカ賞、若葉Sと牡馬を破ってのデビュー3連勝を果たし、母娘3代オークス制覇の夢を託されることになった存在である。

が、スティルインラブはこの難敵を三冠レースでことごとく打ち破っていく。

第一冠・桜花賞はスティルインラブの完勝だった。好位から1馬身半抜け出したスティルインラブは、追い込んだアドマイヤグルーヴを3着に封じて先頭でゴールを駆け抜ける。

オークスではさらに差を広げた。アドマイヤグルーヴが7着に敗れたのに対し、スティルインラブは力強い差し脚を見せての勝利。どちらが真のヒロインなのか、誰の目にも明らかだったはずだ。

秋初戦のローズSでは、アドマイヤグルーヴが雪辱する。好位から伸びあぐねて5着に終わるスティルインラブを、アドマイヤグルーヴは豪快に突き放して1着。とうとう主役交代のときが訪れたかに思われた

しかし本番・秋華賞では、鮮やかにスティルインラブがヒロインの座を奪い返した。ともに中団に控えた2頭だが、先に動いたのはスティルインラブだ。3コーナー過ぎから早くもポジションを上げていき、直線では大外をスパートした。すぐ後ろからアドマイヤグルーヴが猛然と迫ったものの、これに追いつかせず、粘るヤマカツリリーをゴール前で差し切って、スティルインラブが勝利する。

三冠すべてで、アドマイヤグルーヴが1番人気、スティルインラブが2番人気。そんな素質あふれるライバルを、みたびねじ伏せて牝馬三冠を達成したスティルインラブは、まさに“勝負に強い”馬だったといえるのではないだろうか。

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