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24年京成杯オータムハンデを勝利したアスコリピチェーノ
芝1600mは23年阪神ジュベナイルフィリーズなど重賞3勝を挙げ【3.2.0.0】という好成績。24年NHKマイルCでは直線で不利がありながらもジャンタルマンタルの2着に入った。前走はサウジアラビアのG2・1351ターフスプリント(芝1351m)に出走。逃げたウインマーベルを見ながら好位につけ、直線で脚を伸ばしてゴール寸前で捕まえた。海外遠征明けでもいい雰囲気で本競走に臨めそう。G1・2勝目を飾る大きなチャンスだ。

24年桜花賞を勝利したステレンボッシュ
23年阪神ジュベナイルフィリーズ2着、24年桜花賞1着とマイルG1の実績はアスコリピチェーノと遜色ない。その後本馬は芝2000m以上のレースを走り、オークス2着、秋華賞3着、香港ヴァーズ3着。勝利はないが、海外の国際G1で好走できたのは評価できる。一方、前走大阪杯で13着に敗れてしまい、初めて馬券圏外に沈んだ。敗因がハッキリしないことが気がかりであり、どう立て直してくるかが鍵になる。

金鯱賞で復活を果たしたクイーンズウォーク
24年クイーンCで重賞初制覇を飾り、同年のローズSで重賞2勝目を飾った。秋華賞15着、小倉牝馬S6着を挟み、前走金鯱賞は重馬場のなか、直線大外から末脚を伸ばしてホウオウビスケッツらを差し切った。これで左回りの成績は【3.0.0.1】。馬券圏外とは言え、24年オークスは4着だったので、左回り巧者と見て間違いないだろう。ただ、マイル戦は久々になるので、流れに乗ってうまく脚を溜められるかが鍵だろう。
2走前の東京新聞杯は中団で脚を溜め、直線は馬場の4分どころを通って伸び2着と好走。前走阪神牝馬Sはスローペースのなか後方寄りで脚を溜め、直線は大外に行って末脚にかけるも5着。上がり3ハロンは32秒9をマークしたが、展開とコース取りの不利が厳しかった。勝ち星から遠いタイプではあるが、ペースがある程度速くなれば巻き返せる可能性が高く、このメンバーが相手でも勝ち負けができるだろう。
昇級戦となった24年クイーンSで7番人気ながら3着と好走。2着ボンドガールとはクビ差だった。その後、カシオペアSを勝利し、続くターコイズSでは馬場の真ん中から末脚を伸ばして重賞初制覇を飾った。前走阪神牝馬Sは1枠1番からうまく立ち回るも、最後サフィラとの追い比べにハナ差敗れて2着。悔しい結果だったが、安定した成績を残している。今回は東京芝1600mのG1という未知な大きな舞台だが、調子の良さを生かして好勝負に持ち込みたい。
昨年ヴィクトリアマイルを勝利したテンハッピーローズはアルテミスSでソダシの3着という実績があった。本馬も2歳時にアルテミスSでチェルヴィニアの2着と好走、阪神ジュベナイルフィリーズではアスコリピチェーノの4着という実績がある。一時期成績は悪かったが、近2走は斑鳩S(3勝クラス)3着、阪神牝馬S1着とマイル戦で好走。前走阪神牝馬Sは展開に恵まれた面はあったものの、本来の力を考えると、ここでも侮れない。
昨年6月の未勝利(牝)以降、6戦5勝2着1回という凄い快進撃を見せている。条件クラスの勝ち方は派手ではなかったが、重賞初制覇となった前走福島牝馬Sはインパクト十分。好位のインを通り手ごたえ良く前に進出すると、直線で2馬身抜け出す完勝劇だった。今回はG1に加えて、マイル戦も初めてだが、まだ底を見せていない。今の勢いでどこまで通用するか楽しみだ。
格上挑戦ながら23年紫苑Sでモリアーナの3着と好走。その後は条件クラスで勝ち星・連対を重ねた。前走中山牝馬Sでは中団で追走すると、直線で力強い末脚を繰り出して重賞初制覇。手ごろなハンデ(54キロ)と展開もこの馬に味方した。デクラレーションオブウォー産駒と言えば、トップナイフ(23年札幌記念2着など)がおり、本馬も中距離が合っている印象。充実が目立つ上がり馬だが、初となる東京芝1600mにどう対応するかが鍵だ。
東京芝は23年オークス(8着)以来だが、フローラS2着の実績があるので割り引く必要はないだろう。24年京都牝馬Sでナムラクレアを下して重賞初制覇。高松宮記念14着を挟み、G1に匹敵する好メンバーが揃った阪神Cは6着ながら5着ママコチャとは頭差だった。続く阪急杯(京都芝1400m)は3着。前走阪神牝馬Sはゴール前で伸びを欠いて6着に終わったところを見ると、現状では1400mがベストかもしれない。
半兄に20年かしわ記念を制したワイドファラオ(父ヘニーヒューズ)がいる血統。本馬も血統的にダート馬のイメージだったが、ここまでは鋭い末脚を武器に芝で好成績を挙げている。2走前の淀短距離S(中京芝1200m)は10着ながら上がり3ハロンはメンバー中最速の33秒6。距離が1ハロン延びた前走愛知杯でその決め手が炸裂し、重賞初制覇を飾った。芝1600m成績が【1.0.0.3】なので距離延長は課題だが、東京は合っているかもしれない。