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昨年のヴィクトリアマイルは7着に終わり、安田記念は16着と惨敗したが、秋に富士S→マイルチャンピオンシップと連勝を果たし、待望のG1初制覇を飾った。続く香港マイルはゴールデンシックスティ(香)の3着に終わったが、JRA勢5頭の中では最先着を果たした。前走ドバイターフは後方3番手で追走し、直線は大外から脚を伸ばして、ファクトゥールシュヴァル(仏)にハナ差の2着。海外の国際G1でもこれだけの走りができるのは、本格化してパワーアップしているからだろう。今回は国内の牝馬同士の戦いなので、負けられない一戦だ。
阪神牝馬Sを勝利したマスクトディーヴァ(奥)
昨秋のローズSではコースレコードをマークしてブレイディヴェーグを下して重賞初制覇。続く秋華賞はリバティアイランドの2着と、中距離ではすでにG1クラスの力を見せている。2走前の東京新聞杯は1番人気で6着と敗れたが、上がり3ハロンは2位タイ。休み明けの上、内枠の先行勢が有利なDコースの影響もあった印象だ。前走阪神牝馬Sは1番人気に応えて、きっちりと勝利を果たしており、距離1600mが短いことはない。広くて直線が長い東京コースは合っているはず。フルゲートにも、速いペースにもなりそうもない展開は、この馬にとっては悪くないように感じる。
東京芝1600mでG1初制覇を目指すウンブライル(左)
昨年のNHKマイルCで2着と好走した後は骨折により休養を余儀なくされた。2走前の東京新聞杯(9着)は約9か月ぶりの休み明けで出走。中団追走で直線は馬場の中ほどからジリジリと脚を伸ばしたが、上位争いには加われず、最後は無理をせず流してのゴールとなった。前走阪神牝馬は直線外からじわじわと脚を伸ばして2着と好走。コース取りを考えると、勝ち馬マスクトディーヴァに匹敵する内容の走りだった。一貫して芝1600mを使われるなか、勝ち星は遠いが、この距離がピッタリであることは間違いない。G1で待望の勝利をつかみたい。
中山牝馬Sを逃げ切ったコンクシェル
ここまで通算5勝をマーク。1勝クラスの鞍ヶ池特別(中京芝1600m)→2勝クラスの不知火特別(小倉芝1800m)を逃げて5馬身差の圧勝を飾った。その後はローズS12着、秋華賞18着、節分S12着と惨敗したが、3勝クラスの初音S(東京芝1800m)→中山牝馬Sと連勝し、重賞初制覇を飾った。その前走は押してハナへ行き、スローペースに持ち込んで、後続の追撃を振り切った。今回は東京芝1600mのG1だが、他に逃げ馬が見当たらないので、再び自分のペースでレースができそう。展開的にノーマークにはできない一頭となりそうだ。
3歳時は芝1600mでクイーンC3着、ニュージーランドT4着、NHKマイルC6着の成績を残した。その後は中距離路線に進み、紫苑S1着、秋華賞5着、アメリカジョッキークラブC4着の活躍を見せている。前走はまたマイルに戻り、阪神牝馬Sに出走。スローペースかつ、少頭数の展開のなか、直線でいい脚を使って3着。上がり3ハロンはメンバー中1位タイ(ウンブライルと同じ)だった。一年前の同じ時期よりも確実に力をつけている印象で、一瞬の鋭い決め手が非常に魅力的。コース取りや脚の使いどころがうまくいけば、チャンスはあるだろう。