【クイーンS×過去データ分析】今年はリピーターが台頭か!?
2026/7/30(木)

今週日曜日に札幌競馬場でクイーンSが行われる。過去10年(函館で行われた2021年も含む)、同レースで複数回好走した馬は前述したテルツェットの他に、スカーレットカラー、サトノセシル、アルジーヌがいる。この点を踏まえて、いつものようにJRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用し、過去10年のデータを分析する。
斤量56kgの複勝率が高い
| 斤量 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
| 51kg | 2- 1- 0- 7/ 10 | 20.0% | 30.0% | 30.0% | 141 | 73 |
| 52kg | 1- 0- 0- 4/ 5 | 20.0% | 20.0% | 20.0% | 64 | 32 |
| 53kg | 0- 0- 0- 1/ 1 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
| 55kg | 4- 8- 7- 77/ 96 | 4.2% | 12.5% | 19.8% | 75 | 75 |
| 56kg | 3- 1- 3- 9/ 16 | 18.8% | 25.0% | 43.8% | 74 | 68 |
| 57kg | 0- 0- 0- 5/ 5 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
(表1 過去10年のクイーンSの斤量別成績)
過去10年のクイーンSの斤量別成績を調べたところ、勝率は51kgと52kgが20.0%と高く、連対率は51kgが30.0%と優秀だった。同レースの負担重量は3歳が52kg(開催日が8月1日以前の場合は51kg)、4歳以上が55kgとなっており(過去にG1・G2・G3の勝ち星があると、グレードに応じてさらに斤量が増加)、52kg以下で出走できるのは3歳馬だけだ。51kgと52kgの好走率はあまり変わらないが、実際に52kgで好走したのが前走でNHKマイルCを勝ち、格上的存在だった2017年のアエロリットしかいないことを考えると、3歳馬は51kgで出走できる方がチャンスは大きい印象もある。
一方、古馬は57kgが【0-0-0-5】と好走例がない。56kg【3-1-3-9】は複勝率43.8%と優秀だった。55kg【4-8-7-77】は出走馬が圧倒的に多く、好走馬も19頭いるが、好走率自体は平凡な数字だ。
1枠・2枠が有利
| 枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
| 1枠 | 2- 2- 2- 4/10 | 20.0% | 40.0% | 60.0% | 504 | 291 |
| 2枠 | 2- 1- 4- 3/10 | 20.0% | 30.0% | 70.0% | 234 | 195 |
| 3枠 | 0- 2- 0-14/16 | 0.0% | 12.5% | 12.5% | 0 | 37 |
| 4枠 | 0- 1- 1-16/18 | 0.0% | 5.6% | 11.1% | 0 | 36 |
| 5枠 | 1- 2- 1-15/19 | 5.3% | 15.8% | 21.1% | 23 | 45 |
| 6枠 | 1- 1- 0-18/20 | 5.0% | 10.0% | 10.0% | 14 | 16 |
| 7枠 | 3- 1- 1-15/20 | 15.0% | 20.0% | 25.0% | 89 | 57 |
| 8枠 | 1- 0- 1-18/20 | 5.0% | 5.0% | 10.0% | 11 | 37 |
(表2 過去10年のクイーンSの枠番別成績)
続いてクイーンSの枠番別成績を調べたところ、1枠【2-2-2-4】と2枠【2-1-4-3】の成績がかなり良かった。特に複勝率は1枠が60.0%、2枠が70.0%と他を圧倒している。単勝回収率・複勝回収率も優秀だった。クイーンSは1枠・2枠を引けると有利と言えるだろう。
前走JRA・G1組が中心
| 前走クラス | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
| 2勝 | 0- 0- 1- 8/ 9 | 0.0% | 0.0% | 11.1% | 0 | 37 |
| 3勝 | 0- 2- 2- 11/ 15 | 0.0% | 13.3% | 26.7% | 0 | 104 |
| OPEN非L | 0- 0- 2- 11/ 13 | 0.0% | 0.0% | 15.4% | 0 | 102 |
| OPEN(L) | 0- 0- 0- 3/ 3 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
| G3 | 2- 4- 2- 39/ 47 | 4.3% | 12.8% | 17.0% | 135 | 67 |
| G2 | 0- 0- 0- 0/ 0 | |||||
| G1 | 7- 4- 3- 29/ 43 | 16.3% | 25.6% | 32.6% | 79 | 60 |
| 地方 | 0- 0- 0- 2/ 2 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
| 海外 | 1- 0- 0- 0/ 1 | 100.0% | 100.0% | 100.0% | 320 | 130 |
(表3 過去10年のクイーンSの前走クラス別成績)
続いて前走クラス別成績を調べたところ、JRA・G1【7-4-3-29】が好走馬14頭を輩出し、勝率16.3%、連対率25.6%、複勝率32.6%と優秀だった。中でも前走ヴィクトリアマイル【4-3-3-18】、オークス【2-0-0-7】、NHKマイルC【1-1-0-1】の成績が良かった。前走JRA・G1組に関しては、前走着順は不問で良いが、レース当日の人気は重要。レース当日1〜3番人気【6-3-3-10】だと勝率27.3%、連対率40.9%、複勝率54.5%なのに対し、4番人気以下【1-1-0-19】は勝率4.8%、連対率・複勝率9.5%まで数字が落ち込む。
前走JRA・G3【2-4-2-39】の中では前走マーメイドS【1-2-1-14】と前走福島牝馬S【1-1-1-10】が有力だが、マーメイドSは2024年のレースを最後に行われなくなっている。替わって同時期に2025年から府中牝馬SがハンデG3として施行されるようになったので、今後は同レース組が有力となるかもしれない。また、前走JRA・G3組かつレース当日1〜3番人気【0-0-0-4】は結果が出ていない。4番人気以下【2-4-2-35】に十分チャンスがある。
前走オープン特別(L)【0-0-0-3】や同(非L)【0-0-2-11】より、前走3勝クラス【0-2-2-11】の方が好走率は高かった。ちなみに前走3勝クラスで好走した4頭はすべて、過去に1勝クラス以上の札幌・函館芝1800〜2000mで勝利した実績があった。
【結論】
過去にクイーンSで好走した馬が3頭出走予定
今年は過去にクイーンSで好走したことがあるコガネノソラ(2024年クイーンS1着)、ボンドガール(2024年クイーンS2着)、ココナッツブラウン(2025年クイーンS2着)が出走を予定している。この中ではコガネノソラが斤量56kgに対し、ボンドガールとココナッツブラウンが斤量55kg。コガネノソラは他よりも重いため一見不利に見えるが、過去データ上はむしろ好成績なので問題ない。
あとは前走ヴィクトリアマイル4着を含め、過去の実績(2025年秋華賞2着)が評価されて、レース当日上位人気の可能性が高そうなエリカエクスプレスが有力。また、松前特別→五稜郭Sと函館芝1800mを連勝中の上がり馬カテリーナもマークしておきたい。最終的には運よく内枠を引けた馬に、より注目してみたい。
ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)
1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。


