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ジャパンカップ2025
血統分析

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母が長距離G2勝ち馬、
母父マイルG1勝ち馬のクロワデュノールが有力!

1)勝ち馬の父はSS系とミスタープロスペクター系のみ

過去10年で勝ち馬を出したのは父サンデーサイレンス(SS)系とミスタープロスペクター系のみ。この2系統以外だと苦戦必至だ。

○プラス評価……父SS系/父ミスタープロスペクター系
 ●マイナス評価…父が上記以外の系統

【父馬の系統別成績(過去10年)】

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種牡馬系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンス系 7 6 6 84 8.3% 15.5% 22.6%
その他のヘイルトゥリーズン系 0 0 1 5 0.0% 0.0% 20.0%
ミスタープロスペクター系 3 4 2 39 7.7% 17.9% 23.1%
ノーザンダンサー系 0 1 0 29 0.0% 3.4% 3.4%
ナスルーラ系 0 0 0 6 0.0% 0.0% 0.0%
その他の系統 0 0 0 1 0.0% 0.0% 0.0%
【過去10年の連対馬の父と母父】

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日付 馬名 種牡馬 母父馬
2024.11.24 1 3 ドウデュース ハーツクライ Vindication
2024.11.24 2 7 シンエンペラー Siyouni Galileo
2024.11.24 2 10 ドゥレッツァ ドゥラメンテ More Than Ready
2023.11.26 1 2 イクイノックス キタサンブラック キングヘイロー
2023.11.26 2 1 リバティアイランド ドゥラメンテ All American
2022.11.27 1 6 ヴェラアズール エイシンフラッシュ クロフネ
2022.11.27 2 15 シャフリヤール ディープインパクト Essence of Dubai
2021.11.28 1 2 コントレイル ディープインパクト Unbridled's Song
2021.11.28 2 7 オーソリティ オルフェーヴル シンボリクリスエス
2020.11.29 1 2 アーモンドアイ ロードカナロア サンデーサイレンス
2020.11.29 2 6 コントレイル ディープインパクト Unbridled's Song
2019.11.24 1 5 スワーヴリチャード ハーツクライ Unbridled's Song
2019.11.24 2 1 カレンブーケドール ディープインパクト Scat Daddy
2018.11.25 1 1 アーモンドアイ ロードカナロア サンデーサイレンス
2018.11.25 2 8 キセキ ルーラーシップ ディープインパクト
2017.11.26 1 1 シュヴァルグラン ハーツクライ Machiavellian
2017.11.26 2 2 レイデオロ キングカメハメハ シンボリクリスエス
2016.11.27 1 1 キタサンブラック ブラックタイド サクラバクシンオー
2016.11.27 2 12 サウンズオブアース ネオユニヴァース Dixieland Band
2015.11.29 1 15 ショウナンパンドラ ディープインパクト フレンチデピュティ
2015.11.29 2 6 ラストインパクト ディープインパクト ティンバーカントリー
 
2)配合と母系の優秀さに注目したい

勝ち馬の母父はSS系、ミスタープロスペクター系、ノーザンダンサー系、ナスルーラ系と分散している。父系との配合相性を見ると、父SS系×母父ミスタープロスペクター系が[3.2.3.11]で勝率15.8%、父SS系×母父ナスルーラ系が[2.1.2.8]で勝率15.4%、父ミスタープロスペクター系×母父SS系が[2.1.1.14]で勝率11.1%。この3タイプに注目すべきだろう。

また勝ち馬9頭のうち5頭は母〜四代母に距離1700m以上のG1ウィナーがいる。残り4頭のうちスワーヴリチャード、イクイノックス、ドウデュースは母か祖母がやはり1700m以上の重賞を勝っている。母系には重賞レベルの底力を求めたい。

◎プラス評価……父SS系×母父ミスタープロスペクター系またはナスルーラ系
 ◎プラス評価……父ミスタープロスペクター系×母父SS系
 ◎プラス評価……母〜四代母までに1700m以上の重賞ウィナーがいる
 ●マイナス評価…母父その他のヘイルトゥリーズン系/母父がマイナー系統

【母父の系統別成績(過去10年)】

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母父の系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンス系 2 1 1 25 8.0% 12.0% 16.0%
その他のヘイルトゥリーズン系 0 4 0 17 0.0% 23.5% 23.5%
ミスタープロスペクター系 3 2 5 29 10.3% 17.2% 34.5%
ノーザンダンサー系 3 3 0 57 5.3% 10.5% 10.5%
ナスルーラ系 2 1 2 21 9.5% 14.3% 23.8%
その他の系統 0 0 1 15 0.0% 0.0% 6.7%
3)父が芝2400mG1勝ち馬×母父は芝短距離型or北米ダート型

勝ち馬の父には芝2400mのG1(日本ダービー、ジャパンC、ドバイシーマクラシック)ウィナーが多い。母父は芝短距離型か北米ダート型に大別できそうだ。

◎プラス評価……父馬が芝2400mのG1を勝っている
 〇プラス評価……母父は芝短距離型か北米ダート型

【勝ち馬の父・母父の現役時実績】

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勝ち馬 父の重賞実績 母父 母父の重賞実績
ショウナンパンドラ ディープインパクト 日本ダービーなど フレンチデピュティ ダートのマイルG2
キタサンブラック ブラックタイド スプリングS サクラバクシンオー スプリンターズSなど
シュヴァルグラン ハーツクライ ドバイSCなど Machiavellian 芝短距離G1を2勝
アーモンドアイ ロードカナロア 安田記念など サンデーサイレンス 米BCクラシックなど
スワーヴリチャード ハーツクライ ドバイSCなど Unbridled's Song 米BCジュヴェナイルなど
コントレイル ディープインパクト 日本ダービーなど Unbridled's Song 米BCジュヴェナイルなど
ヴェラアズール エイシンフラッシュ 日本ダービーなど クロフネ NHKマイルCなど
イクイノックス キタサンブラック ジャパンCなど キングヘイロー 高松宮記念など
ドウデュース ハーツクライ ドバイSCなど Vindication 米BCジュヴェナイルなど
4)外国馬は父のマイル適性が必須

外国馬は2007〜2024年まで通算[0.0.0.60]と惨憺たるありさまだ。最後の勝ち馬アルカセット(2005年)は父がミスタープロスペクター系で仏2000ギニー馬のKingmambo、最後に馬券に絡んだウィジャボード(2006年3着)は父がノーザンダンサー系で芝マイルG1馬のCape Cross。マイル適性があれば日本の高速馬場に対応できる可能性もありそうだが、過度な期待は禁物だろう。

○プラス評価……父にマイルG1勝ちのある外国馬

結論

プラス要素を完璧に満たす馬は見当たらない。たとえば父ミスタープロスペクター系の各馬は、母父が芝長距離型というタイプが多い。その中では、アドマイヤテラは四代母が2400mG1勝ち馬のウインドインハーヘア、サンライズアースも四代母Glorious Songがダート1800mのG1勝ち馬。ここに曾祖母がダート1700mの重賞ウィナーであるマスカレードボールを加えた3頭に期待したい。

父SS系からも3頭。クロワデュノールは、出てくれば当然有力。父はキタサンブラック、母ライジングクロスは長距離G2勝ち馬、母父Cape CrossはマイルG1勝ち馬だ。ディープインパクト産駒のディープモンスターは母父Bellamy Roadが北米ダート型で母シスタリーラヴは1700mの重賞ウィナー、同じくディープインパクト産駒のヨーホーレイクも母父フレンチデピュティが北米ダート型、祖母は府中牝馬S勝ち馬クロカミという配合となっている。

ダノンデサイルの父エピファネイアはその他のヘイルトゥリーズン系、シンエンペラーやタスティエーラの父はノーザンダンサー系で、やや苦しいか。

唯一の外国馬カランダガンは父が英愛2000ギニーを制したGleneaglesで、潜在的なスピードを秘めている可能性も。ドバイシーマクラシックではダノンデサイルに敗れたもののドゥレッツァやシンエンペラーには先着した。無視するのは危険だろう。