第163回 天皇賞（春） レース結果回顧・払戻｜G�T特集

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レース結果

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ワールドプレミア、スタミナを発揮し追い比べを制す！

阪神芝3200mで行われた第163回天皇賞（春）は福永祐一騎手騎乗の3番人気ワールドプレミアが先団を見ながら追走し、最後の直線は外から末脚を伸ばして追い比べを制した。勝ち時計は3分14秒7（良）。鞍上の福永騎手はこのレース初勝利。本馬を管理する友道康夫調教師は2008年アドマイヤジュピタ以来となる、このレース2勝目となった。

2着は3/4馬身差で和田竜二騎手騎乗の1番人気ディープボンド。3着は2馬身差で戸崎圭太騎手騎乗の4番人気カレンブーケドール。なお、5番ディアスティマは北村友一騎手から坂井瑠星騎手に乗り替わった。

レース展開・総括

ディアスティマが速いペースで引っ張った

スタートは15番オセアグレイトの出だしが良くなかった。5番ディアスティマがやや押して前へ。9番ジャコマルがそれに競りかけていった。3番手に3番カレンブーケドール、4番シロニイ、外から12番ディープボンドが行き並んで追走。その後ろは10番ゴースト、2番アリストテレス、14番ウインマリリン、1番ワールドプレミアと人気どころが先団から中団にかけて続いた。その後ろは11番メイショウテンゲン。2馬身差で16番メロディーレーンと6番マカヒキ。さらに2馬身差でポツンと17番オーソリティ。その後ろは4馬身切れて後方から7番ユーキャンスマイル、13番ナムラドノヴァン、8番ディバインフォースという隊列。さらに3馬身差の最後方からオセアグレイトという隊列になった。

ディアスティマは1馬身ほどのリードを取り、単独の先頭で1周目のスタンド前直線へ。前半1000m通過は59秒8と速かった。ただ、後続は縦長の隊列ながら淡々とした雰囲気で追走。カレンブーケドールが2番手に上がり、その後ろにはディープボンド。それらを見ながらアリストテレスが続き、3馬身開いてワールドプレミアが追走した。

ワールドプレミアが外から差し切る

2周目の向正面に入ってもディアスティマが先頭。ジャコマルが2番手を奪い返したが、先団の動きはあまりなかった。ただ、中団から後方にかけては縦に隊列が開き、先頭との差が徐々についた。3コーナー手前から先団各馬にやや動きが出た。ジョッキーが促しながらスパートを開始。1、2番手の馬の手ごたえは変わらなかったが、ディープボンドやワールドプレミアは手綱が動いた。4コーナー手前からは押っ付けられながら外を回ってスパートして、最後の直線に入った。

ディアスティマとカレンブーケドールが並んで最後の直線へ。カレンブーケドールの手ごたえが良く、馬場の2分どころから先頭に躍り出ようとした。それに対しディープボンドとワールドプレミアが外から接近。残り200mあたりでは前に4頭ほどが並んでの追い比べとなった。各馬が懸命に坂を駆け上がったが、外のワールドプレミアの脚色が一番いい。ディープボンドが2番手に上がりさらに食い下がったが、ワールドプレミアが追撃を押さえ切り先頭でゴールを果たした。

レースの流れはタフでスタミナが問われた

馬場は回復して早朝に稍重から良に変わった。勝ち時計も2月の松籟Sを0.2秒更新するレコードとなった。しかし、レースの流れは全体的にタフで、レースの後半800mは49秒3、600mは37秒4と上がりがかかった。そんな中、ワールドプレミアがメンバー中最速となる上がり3ハロン36秒7の末脚で差し切った。ディアスティマとカレンブーケドールが持ったままで4コーナーを回ったのに対し、ワールドプレミアとディープボンドは手綱が動いたが、最後はこの2頭の競り合いになった。長距離戦らしくスタミナが問われる好レースだった。

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