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G1特集 第87回 東京優駿(日本ダービー)G1特集 第87回 東京優駿(日本ダービー)

有力馬情報

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コントレイル 今週も無敗の2冠馬が誕生か

コントレイル
皐月賞で圧巻の強さをみせたコントレイル

デビューから無傷の3連勝でホープフルSを制し、休み明けの皐月賞でも1番人気に支持された。レースは序盤のポジションがやや後ろになったが、3〜4コーナーで外に持ち出されるとまくり気味に最後の直線へ。同じ無敗馬のサリオスとの一騎打ちとなり、この激しい争いを半馬身制した。月並みな言葉ながら「強い」の一言だ。東京芝は3走前に東スポ杯2歳Sで圧勝している。距離延長も問題はなさそうで、死角と考えられる要素が見当たらない。先週のデアリングタクトに続き、無敗での春のクラシック2冠馬が誕生する可能性は高い。

サリオス 距離延長も地力で踏ん張りたい

サリオス
逆転勝利を狙うサリオス

2歳G1を勝利した両雄が皐月賞で初めて激突。最後の直線はコントレイルと一騎打ちになった。手に汗握る好レースの末、残念ながら本馬は2着に敗れて初黒星を喫したが、勝ち馬とそん色がない強さをみせた。今回はさらに400m距離が延びる点がカギ。馬体重が530キロ台で走りもパワフル。芝1600mのサウジアラビアロイヤルCや朝日杯フューチュリティSの勝ち方が強すぎたゆえ、本質的にはマイル戦がベストの印象がある。長くても2000mまでかもしれない。ここは正念場。地力で踏ん張り、勝利をつかむことができるか。

サトノフラッグ 皐月賞は案外な走り

皐月賞では「3強」の一角として2番人気に支持されたが、5着に敗れた。4コーナーでは外から動いたが、さらに外から動いたコントレイルにまくられると最後の直線は伸びを欠いてしまった。2走前の弥生賞ディープインパクト記念は重馬場で勝っている。敗因は道悪ではないだろう。上位2頭とは対照的に、残念という印象が拭えない内容だった。東京芝は2戦目の未勝利戦で2000mを1分59秒5(良)の2歳レコードで勝利している。コース替わりに不安はない。距離延長も大丈夫そうだ。名誉挽回のためにも好レースをして巻き返したい。

 
ワーケア 満を持してダービーに挑戦

皐月賞を見送り日本ダービーへ向かうプランは予定通り。これまでのレースをみていると小回りの中山芝2000mよりも、広々とした東京芝2400mの方が走りやすそうだ。実際に東京芝は新馬戦→アイビーSと上がり3ハロン33秒台の末脚を繰り出して勝利している。弥生賞ディープインパクト記念1着のサトノフラッグは次走皐月賞5着で、3着オーソリティは次走青葉賞を勝利した。2着だった本馬もここで上位に食い込んでも不思議はない。コントレイルやサリオスは強いが、2400の距離であれば迫れる可能性はある。

ガロアクリーク 皐月賞は3着と善戦

前走皐月賞は8番人気ながら3着と好走。2着サリオスとは3馬身半もの差がついたが、前評判以上の立派な着順だった。2走前のスプリングSでもヴェルトライゼンデとの瞬発力勝負に勝っていたし、非常に充実している印象だ。3走前の水仙賞4着や4走前のホープフルS11着という成績は度外視すべきかもしれない。父はスプリンターだったキンシャサノキセキで、祖父はフジキセキ。血統的に2400mの距離はどうかというイメージだ。ただ、レースを見る限りはあまり気にする必要はなさそう。今回も軽視は禁物だ。

ヴァルコス 青葉賞は惜敗の2着

2走前のゆきやなぎ賞で2勝目を飾り、前走青葉賞で重賞初挑戦を果たした。序盤はあまり進んでいかなかったが、向正面の直線で外からじわじわとポジションを上げて好位へ取りつくと、最後の直線は長い追い比べの末2着に入った。東京芝2400mの重賞を経験できて、この内容であれば大きな収穫とみたい。ややズブさがありエンジンがかかるまで時間がかかるタイプ。しかし、スピードに乗ればとても長くいい脚を使える。距離はもっと長くても良さそうな印象だ。瞬発力勝負にはしたくないので、今回も前走のようなレース運びが理想だろう。

ヴェルトライゼンデ 今後の成長の糧に

前走皐月賞は8枠のスタートだったが、鋭くダッシュして最初の1コーナーまでに中団に取りついた。鞍上の池添謙一騎手がうまく乗った印象だ。しかし、3〜4コーナーの途中から反応が怪しくなった。最後の直線は馬場が緩い内めに行ったこともあり、あまり伸びず8着に終わった。3走前のホープフルSではコントレイルと0.2秒差の2着だったが、現状では力の差が開いたかもしれない。ただ、半兄に菊花賞馬ワールドプレミア(父ディープインパクト)がいる血統。距離が延びる点は期待できそう。今後の成長の糧になるようなレースをしたい。

ダーリントンホール 実績ある東京で巻き返し

前走皐月賞はゲートの出が悪くて、いきなりバランスを崩しかけた。後方からの追走となり、ちょうどコントレイルを前に見る形になった。4コーナーの手前で勝ち馬がスパートした際はついていけなかったが、本馬も遅れて最後の直線へ。追われると内にもたれるなど、あまり伸びている感じはしなかった。それでも最後は6着まで追い上げていた。2走前は共同通信杯を勝利。相手関係は楽だったが、中山から東京に替わる点はプラスかもしれない。血統やレースっぷりからは2400mの距離も問題なさそう。巻き返しがあっても不思議はない。

ウインカーネリアン 侮れないスクリーンヒーロー産駒

皐月賞は17番人気ながら4着に入線。展開に恵まれたどころか、むしろ厳しいなかで善戦した。前半1000m通過が59秒8の淀みない流れを2番手から追走。失速しても仕方がないペースだったが、よく踏ん張った。3番手追走のビターエンダー(次走プリンシパルS1着)は14着、4番手追走のディープボンド(次走京都新聞杯1着)は10着に沈んだことからも、いかに厳しかったかがわかる。瞬発力はないが、長くいい脚が使えてスタミナもある。先週のオークスで2着に好走したウインマリリンもスクリーンヒーロー産駒だ。本馬も侮れない。

ディープボンド 京都新聞杯を優勝。

前走京都新聞杯はアドマイヤビルゴが単勝1.4倍で圧倒的支持を受けていた。しかし、同馬は積極的なレース運びが裏目に出たのかまさかの4着と敗退。その隙に勝利をつかんだのが本馬だった。2走前の皐月賞は厳しいペースに巻き込まれて10着に敗れたが、いい経験になったようだ。3走前のアザレア賞ではフライライクバード(次走青葉賞8着)の2着。相手を考えるとこの結果は不満だが、2400mの距離はこなしてみせた。広々とした東京コースに替わるのも歓迎だろう。皐月賞よりはいい競馬ができそうだし、善戦はしたい。