セレクションセールの後、上場馬を送り出していた生産者と互いの労をねぎらいながら談笑していたのだが、その時に日高軽種馬農協のサイトで最終更新された、売却総額と平均落札額を見て、
「思ったよりも数字は伸びて無かったんだね」
と顔を見合わせて驚いた。
憧れと目標は違う。日高の生産者にとっての憧れが、生産馬の日本ダービー制覇とするのなら、生産馬がセレクションセール上場馬に選定されることは、1つの目標と言えるのかもしれない。今年、血統基準(近親にグレードレースといった、重要度の高いレースでの勝利馬がいる。
今年は、北海道市場が産んだ年度代表馬モーリスや、ダート王ホッコータルマエの初年度産駒が登場。ほか、二冠馬ドゥラメンテやアジアエクスプレス、エイシンヒカリといった個性派種牡馬の初年度産駒やロードカナロア、キングカメハメハ、ハーツクライといったトップスタリオンの産駒による豪華パレードだ。