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血統分析

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父ディープブリランテ×母父ブライアンズタイムの
エルトンバローズが最右翼!

1)父SS系〜ヘイルトゥリーズン系と父ノーザンダンサー系の戦い

好走数ではサンデーサイレンス(SS)系、勝率ではSSを経由しないヘイルトゥリーズン系がトップ。ノーザンダンサー系の勝率・連対率・複勝率はSS系を上回る。ミスタープロスペクター系は割引が必要だろう。

〇プラス評価……父ヘイルトゥリーズン系〜SS系/父ノーザンダンサー系
 ●マイナス評価…父ミスタープロスペクター系

【父馬の系統別成績(過去10年)】

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種牡馬系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンス系 7 3 6 93 7.5% 10.8% 17.2%
その他のヘイルトゥリーズン系 1 1 0 10 10.0% 20.0% 20.0%
ミスタープロスペクター系 0 1 2 32 0.0% 3.1% 9.4%
ノーザンダンサー系 2 4 2 24 8.3% 25.0% 33.3%
ナスルーラ系 0 1 0 1 0.0% 100.0% 100.0%
【連対馬の父と母父(過去10年)】

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日付 馬名 種牡馬 母父馬
2023.6.4 1 18 ソングライン キズナ シンボリクリスエス
2023.6.4 2 4 セリフォス ダイワメジャー Le Havre
2022.6.5 1 13 ソングライン キズナ シンボリクリスエス
2022.6.5 2 9 $シュネルマイスター Kingman Soldier Hollow
2021.6.6 1 11 ダノンキングリー ディープインパクト Storm Cat
2021.6.6 2 5 グランアレグリア ディープインパクト Tapit
2020.6.7 1 11 グランアレグリア ディープインパクト Tapit
2020.6.7 2 5 アーモンドアイ ロードカナロア サンデーサイレンス
2019.6.2 1 5 インディチャンプ ステイゴールド キングカメハメハ
2019.6.2 2 2 アエロリット クロフネ ネオユニヴァース
2018.6.3 1 10 $モズアスコット Frankel Hennessy
2018.6.3 2 4 アエロリット クロフネ ネオユニヴァース
2017.6.4 1 14 サトノアラジン ディープインパクト Storm Cat
2017.6.4 2 16 ロゴタイプ ローエングリン サンデーサイレンス
2016.6.5 1 6 ロゴタイプ ローエングリン サンデーサイレンス
2016.6.5 2 8 モーリス スクリーンヒーロー カーネギー
2015.6.7 1 6 モーリス スクリーンヒーロー カーネギー
2015.6.7 2 13 ヴァンセンヌ ディープインパクト ニホンピロウイナー
2014.6.8 1 10 ジャスタウェイ ハーツクライ Wild Again
2014.6.8 2 12 グランプリボス サクラバクシンオー サンデーサイレンス
 
2)母父は北米ダート型が中心

母父成績ではその他のヘイルトゥリーズン系の勝率が目立つものの、好走したのはソングラインのみ。全体として有利・不利なし、ただし母父SS系は2着の多さからアタマより連軸向き、といったイメージだ。

2勝をあげたStorm Catのほか、Wild Again、SS、Hennessy、Tapitは北米ダートG1(1400〜2000m)の勝ち馬。カーネギー、キングカメハメハ、シンボリクリスエスといった芝2400〜2500mG1の勝ち馬も健闘している。

◎プラス評価……母父が北米ダートG1(1400〜2000m)の勝ち馬
 〇プラス評価……母父が芝2400〜2500mのG1勝ち馬

【母父の系統別成績(過去10年)】

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母父の系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンス系 1 5 2 29 3.4% 20.7% 27.6%
その他のヘイルトゥリーズン系 2 0 0 13 15.4% 15.4% 15.4%
ミスタープロスペクター系 1 0 2 23 4.3% 4.3% 13.0%
ノーザンダンサー系 4 2 6 69 5.8% 8.7% 17.4%
ナスルーラ系 1 2 0 13 7.7% 23.1% 23.1%
その他の系統 1 1 0 13 7.7% 15.4% 15.4%
3)2400mまたはマイルへの対応力が必須

勝ち馬の父のうち、ヘイルトゥリーズン系〜SS系の種牡馬は2400mG1の勝ち馬ばかり。いっぽうノーザンダンサー系(サドラーズウェルズ系)のローエングリンとFrankelはマイルを主戦場としていた。この違いを覚えておきたい。

◎プラス評価……父がヘイルトゥリーズン系〜SS系で芝2400mのG1勝ち馬
 〇プラス評価……父がサドラーズウェルズ系のマイラー

【勝ち馬の父の2400m重賞実績】

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勝ち馬 父/2400m重賞実績
ジャスタウェイ ハーツクライ/ドバイシーマクラシック1着
モーリス スクリーンヒーロー/ジャパンC1着
ロゴタイプ ローエングリン/2400m不出走(マイラーズCレコード勝ち)
サトノアラジン ディープインパクト/日本ダービー1着、ジャパンC1着
モズアスコット Frankel/2400m不出走(マイルG1を7勝)
インディチャンプ ステイゴールド/香港ヴァーズ1着
グランアレグリア ディープインパクト/日本ダービー1着、ジャパンC1着
ダノンキングリー ディープインパクト/日本ダービー1着、ジャパンC1着
ソングライン キズナ/日本ダービー1着
4)種牡馬の出自と供用地に注目

モズアスコット(父Frankel)を除く勝ち馬9頭の父は日本で現役生活を送った。逆に母父は、いわゆる持ち込み馬のキングカメハメハ、外国産馬のシンボリクリスエスを含めて内国産色が薄い。母の母の父はアグネスタキオン以外の9頭が外国籍・輸入種牡馬だ。

〇プラス評価……父は日本国内で活躍×母父は外国籍・輸入種牡馬
 〇プラス評価……母母父は外国籍・輸入種牡馬

結論

父が「ヘイルトゥリーズン系〜SS系/芝2400mのG1勝ち馬」というタイプは何頭かいるが、ほとんどの母父が芝のマイラー。そんな中、エルトンバローズは、父ディープブリランテ(日本ダービー)×母父ブライアンズタイム(その他のヘイルトゥリーズン系/フロリダダービー勝ち馬)、母母父はSeattle Songとプラス条件を次々クリア。まずは最右翼と見たい。

セリフォスは父がSS系マイラーのダイワメジャー、ソウルラッシュは父がミスタープロスペクター系ルーラーシップで苦戦か。

ナミュールと香港勢の2頭は父ノーザンダンサー系。いずれの種牡馬もサドラーズウェルズを経由していないし、ナミュールは父が2400m型×母父が国内マイラー、ロマンチックウォリアーとヴォイッジバブルの父はマイル重賞の実績がない。これらは勝ち切れない恐れがありそうだ。

【エルトンバローズの血統表】

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ディープブリランテ
  Deep Brillante
  2009年 鹿毛(新冠町)
ディープインパクト
  Deep Impact
  2002年 鹿毛(早来町)
*サンデーサイレンス
1986年 青鹿(米)
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
*ウインドイン
  ハーヘア
1991年 鹿毛(愛)
Alzao Lyphard
Lady Rebecca
Burghclere Busted
Highclere
*ラヴアンドバブルズ
  Love And Bubbles
  2001年 鹿毛(米)
Loup Sauvage
1994年
Riverman Never Bend
River Lady
エルトンバローズ
  Elton Barows(JPN)
  牡 4歳
  父11歳・母13歳時産駒
  2020年 鹿毛(浦河町)
Louveterie Nureyev
Lupe
Bubble Dream
1993年
Akarad Labus
Licata
Bubble Prospector Miswaki
Bubble Company
*ブライアンズタイム
  Brian's Time
  1985年 黒鹿(米)
Roberto
1969年(米)
Hail to Reason Turn-to
Nothirdchance
Bramalea Nashua
Rarelea
Kelley's Day
1977年
Graustark Ribot
Flower Bowl
ショウナンカラット
  Shonan Carat
  2007年 黒鹿(浦河町)
Golden Trail Hasty Road
Sunny Vale
*ニュースヴァリュー
  News Value
  1989年 鹿毛(米)
Seattle Song
1981年
Seattle Slew Bold Reasoning
My Charmer
Incantation Prince Blessed
Magic Spell
Antique Value
1979年
Northern Dancer Nearctic
Natalma
Moonscape Tom Fool
Brazen