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クロノジェネシス 信頼と安心の中心馬

クロノジェネシス
宝塚記念連覇を目指すクロノジェネシス

昨年の宝塚記念では2着キセキに対して6馬身の差をつけて圧勝。力がいる稍重馬場に苦しんだ馬が多かったなか、本馬は悠々と駆け抜けていった。また、同年良馬場で行われた有馬記念では1番人気に応えて見事に勝利。2200〜2500mのG1における信頼度・安心感は、相当高い印象だ。前走ドバイシーマクラシックでは激しい追い比べの末、Mishriff(英国)にクビ差及ばず2着と敗れたが力は示した。今回、レイパパレとの初対決が大きな注目ポイント。道中の作戦は同馬を重点的にマークすることになりそうだ。本競走の連覇に向けて負けられない。

レイパパレ 無傷の6連勝でG1を制覇

レイパパレ
大阪杯を逃げ切ったレイパパレ

前走大阪杯はコントレイル、グランアレグリア、サリオスといったG1馬を相手に回し、鮮やかな逃げ切り勝ち。デビューからの連勝を6に伸ばし、無敗でG1初制覇を飾った。勝ちタイムが2分01秒6(重)と、かなりパワーを要するタフな馬場になったことが本馬に味方し、逆に上位人気馬には足かせになった印象だ。今回も内回りコースを使用する阪神芝2200mということで、やはり瞬発力より長くいい脚を使う力が問われる。前走よりもマークされる立場にはなるが、まだ底を見せていない。ライバルの追撃を完封し、G1・2勝目を目指す。

アリストテレス 芝2200mは好成績

アリストテレス
アメリカジョッキークラブカップを勝ったアリストテレス

前走天皇賞(春)は最後の直線入り口でワールドプレミアやディープボンドと近い位置にいたが、今一つ末脚を伸ばせずに4着と敗れた。昨年の菊花賞ではクビ差の2着と好走しているだけに物足りない感じもあるが、大敗した2走前(阪神大賞典7着)に比べれば格段にいいレースができた。芝2200mは今年のアメリカジョッキークラブカップ1着など、3戦2勝2着1回と好成績。今回も長くいい脚を使い、上位争いに加わることができそうなイメージだ。クロノジェネシスやレイパパレは強敵だが、なんとか競り合いに持ち込みたい。

 
カレンブーケドール 天皇賞(春)でも3着と好走

芝2200mは昨年の京都記念(重)でクロノジェネシスの2着、オールカマー(稍重)でセンテリュオの2着という成績が残っている。この距離も無難にこなせるし、仮に馬場が渋ったとしてもマイナスにはならないだろう。前走天皇賞(春)では3着と好走。自然な結果にも見えるが、内容はとても評価できる。3000m以上のレースは初めてで、なおかつ上がりの時計が掛かるタフな展開にも屈しなかった。今回は昨年のジャパンC(4着)や有馬記念(5着)に比べると、頭数が少なくメンバーもやや手薄。3着以内に入れる可能性は高まっている。

モズベッロ 馬場が渋れば急浮上

前走大阪杯は重馬場のなか、ゴール前で脚が上がってしまったコントレイルやグランアレグリアを、本馬は外からジリジリと末脚を伸ばして交わし切り2着に上がった。実績を考えると、大健闘と言えるだろう。昨年の宝塚記念で12番人気ながら3着と好走した際も、タフな馬場とペースにより後続馬がちぎれる展開だった。一方、2走前の京都記念(阪神芝2200m)では4コーナーでの反応が鈍く、最後の直線はあまり伸びなかった。良馬場で重賞を勝った経験もあるが、G1ではやや厳しいかもしれない。馬場が渋った際に急浮上してくるタイプだ。

キセキ 宝塚記念は2年連続で2着

本競走は19年2着、20年2着と2年連続で連対している。7歳になった今年は、3月の金鯱賞が5着、4月(前走)のクイーンエリザベス2世カップ(香港)が4着ともう一歩の成績だが、レース内容は決して悪くない。特に前走はラヴズオンリーユー、グローリーヴェイズ、デアリングタクトとの瞬発力勝負という、明らかに分が悪い展開だった。それでも最後はグイと伸びて差を詰めていたし、課題のスタートも良かった。2000m前後の距離ならば、折り合いを欠いて暴発するような心配はない。今年も好走が期待できるかもしれない。

ユニコーンライオン 鳴尾記念を逃げ切り勝ち

No Nay Never産駒の外国産馬。短距離向きの血統というイメージだが、本馬は芝1800〜2000mで全5勝を挙げている。19年秋から20年夏にかけては適条件ではないレースに出走することが多く成績は落ち込んだが、2走前に弥彦Sを勝つと、前走鳴尾記念を制し重賞初制覇を飾った。前半1000m通過が62秒9というスローペースに持ち込む逃げを打ち、そのまま3馬身半差で後続を完封した。相手関係に恵まれた印象はあるものの、勢いには乗っている。おそらく夏に向けて調子を上げてくるタイプだ。今回のポイントは1ハロン延長の2200m、相手強化という課題をクリアできるかだ。

カデナ 近2走はG1で善戦

20年の小倉大賞典で勝利した後は一度も3着以内に入っていない。度々いい脚(上がり3ハロンがメンバー中3位以内)は使っているものの、強い相手に挑むレースが多いので苦戦するのも仕方がないか。ただ、近2走は大阪杯と安田記念でそれぞれ6着と、むしろ善戦していると言っていい着順だ。特に前走は鞍上の武豊騎手が、最後の直線で内に進路を変えながらうまく捌き、勝ったダノンキングリーとは0.5秒差でゴールした。馬の調子はかなり良さそうに感じる。前に行った馬が崩れる展開になれば、見せ場があっても不思議はなさそうだ。

ミスマンマミーア 日経新春杯で2着

今年1月の日経新春杯(中京芝2200m)で13番人気ながら2着と好走。斤量52キロを生かして鋭く追い込み、芝の重賞挑戦8戦目にして初めて3着以内に入った。その後はダイヤモンドS10着→大阪ハンブルクカップ1着→目黒記念12着という成績。おそらく3走前は距離が長すぎた。前走は前に行った馬が止まらず、なおかつレースの上がりが速すぎたのが厳しかった。今回は速い上がりの競馬にはならない可能性が高い。ただ、ペースアップの地点は早く、いい脚を長く要求される。G1でこのメンバーが相手では、苦戦は免れそうにない。

メロディーレーン 阪神は2勝も相手が強い

馬体重が340キロ台の小柄な牝馬。19年の菊花賞で12番人気ながら5着と入り、注目を浴びた経験がある。翌年は阪神大賞典(5着)や天皇賞・春(11着)に挑戦するも、重賞の壁は厚かった。その後は条件クラスに戻り、2勝クラス(海の中道特別)は勝利したが、3勝クラスはまだ突破できていない。前走ジューンS(東京2400m)は初めての東京コースが合わなかったこともあり、10着と敗れた。阪神は2勝を挙げているが、今回は相手が強い。中1週というきついローテーションでも挑む姿勢は立派だが、果たしてどこまで通用するか。