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スプリンターズSを勝利したタワーオブロンドン
前走オーシャンSは内めで先団馬群を見ながら追走するも、最後の直線で伸びをやや欠いて3着に終わった。しかし、休み明けの上、他馬よりも斤量(58キロ)が重かった点を考慮するべきだろう。状態面を含めて、今回は上積みを見込めるはず。中京競馬場は初めてだが、全く問題ない。最後の直線に坂がある点は歓迎だ。昨秋のスプリンターズSでは直線大外から豪快に差し切っている。今回、乗り替わりで福永祐一騎手が騎乗する。テン乗りにはなるが、過去に高松宮記念は3勝しており、中京競馬場との相性はいいイメージがある。
阪神Cを圧勝したグランアレグリア
前走阪神カップはNHKマイルC以来、約7か月ぶりの出走。古馬を相手に1400mの距離も初めてだったが、強烈なパフォーマンスを見せた。中団馬群で折り合い凄い手ごたえ最後の直線に入ると、末脚を爆発させて5馬身突き抜けた。一貫して使われてきたマイル戦がベストかと思いきや、短距離でも高い適性をみせた。左回りは問題がなく、間隔が少し空いている点も好感触だ。一方、懸念材料は折り合いや揉まれることだろう。そうした悪い点が出なければ、同厩舎のタワーオブロンドンの大きなライバルにもなりうる。
オーシャンSを勝利したダノンスマッシュ
前走オーシャンSは1枠から出て、速いペースを4番手から追走。最後の直線ではナックビーナスをきっちりと差し切り、重賞4勝目を飾った。タワーオブロンドンよりも斤量が2キロ軽かったこともあり、完勝と言っていい内容だ。実力的にはG1を勝てるはずだが、早く結果を出したいところ。そのためには運も味方につけたい。3走前のスプリンターズSも1枠発走だったが、内で包まれて外に出すロスがあり3着に終わった。昨年の高松宮記念(4着)も結果的には、外めの7枠がやや響いたか。大事なレースで枠順や展開に恵まれていない印象だ。
近2走はシルクロードS4着、京阪杯8着と人気を下回る成績だ。先手は奪えているが、京都コースそのものが合わないせいか最後の粘りが利いていない。3走前のスプリンターズSではタワーオブロンドンとダノンスマッシュの間に入る2着と好走。現役屈指のスピードとダッシュ力を持つ実力馬なので見直しは必要だ。昨年の高松宮記念は2番人気で15着と惨敗。嫌なイメージは残っているが、この時は7枠スタートでダッシュがやや鈍く、先手を取るのに時間がかかった。連戦の疲れもあったかもしれない。今年はローテーションに余裕がある。
前走阪急杯はこれまでの中団追走から末脚にかけるのではなく、積極的な競馬を試みた。最後の直線でフィアーノロマーノの進路を妨害。2位入線後に降着(3着)となったが、内容的には悪くなかった。デビュー以降、5着以下に敗れたのは3走前のマイルチャンピオンシップ(10着)だけ。堅実な末脚が持ち味で、成績も安定している。今回、2度目のG1挑戦でどこまで食い下がれるか。芝1200mも中京競馬場も初めてだが、苦にするようなイメージはない。瞬発力を生かす競馬にはなりそうなので、展開が向くかどうかが大きなカギだ。