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第60回スプリンターズは、岩田望来騎手騎乗の9番人気ピューロマジックが大外から注文通りハナを奪ってレースを引っ張ると、直線でも力強い粘り脚を発揮。後続の追い上げを退けて見事な逃げ切り勝ちを果たした。勝ちタイムは1分09秒2(稍重)。鞍上の岩田騎手、本馬を管理する安田翔伍調教師ともにスプリンターズS初勝利となった。
2着はクビ差で津村明秀騎手騎乗の5番人気ワールズエンド。3着にはハナ差で吉田隼人騎手騎乗の11番人気サウンドモリアーナ。なお、1番人気に支持されたスターアニスは4着に敗れた。
全馬きれいに揃ったスタート。大外から馬なりで16番ピューロマジックが先頭に立った。1馬身差の2番手に15番フリッカージャブが取りつき、その後ろは6番ワールズエンドと7番ペアポルックスが並んで追走。1馬身差で5番サウンドモリアーナと14番ウインカーネリアン、さらに1馬身差で中団に4番ジューンブレアと13番パンジャタワーが並び、その間やや後ろに3番ママコチャ。1馬身差で2番アイサンサン、9番スターアニス、11番ルガルが続き、さらに1馬身差の後方集団に12番ブラックチャリス、8番エーティーマクフィ、10番レイピア、わずかに最後方から1番レッドモンレーヴという隊列になった。
前半600m通過は33秒6のハイペース。ピューロマジックは2馬身ほどのリードを保って4コーナーへ向かう。単独2番手はフリッカージャブ、ウインカーネリアンが外目から3番手に上がり、パンジャタワーは中団の外から進出。スターアニスは中団馬群の中で揉まれながら最後の直線へと入っていった。
ピューロマジックは手応え十分に満を持して追い出される。やや離れた2列目集団からはワールズエンドがラチ沿いを抜けて進出。坂下でフリッカージャブは苦しくなって後退すると、替わってサウンドモリアーナがじわじわと脚を伸ばし、後ろからはスターアニスも懸命に追い上げてきた。
しかし、坂を駆け上がったピューロマジックがゴールまで一目散に駆け抜ける。最後はワールズエンドとサウンドモリアーナが併せ馬の形で急追したものの、ピューロマジックがハナ差粘り切って先頭でゴールを駆け抜けた。
先週末から今週月曜日にかけて台風の影響でかなり水分を含んだ芝状態となり、土曜日は重馬場でレースが行われた。日曜日は雨こそ上がって馬場状態は稍重まで回復したものの、見た目にも荒れが目立ち時計を要するコンディション。内目の先行馬が有利で、外からの差し・追い込みは届きにくい馬場状況だった。
そうした条件のもと、8枠16番の厳しい枠順からでも注文通り先手を奪い切ったのがピューロマジック。今年は一段と力をつけ、サマースプリントシリーズ王者の称号を携えて参戦。過去2回のスプリンターズとは一味違う見事なパフォーマンスを披露した。最後は脚色が鈍りながらも勝ち切り、待望のG1初制覇となった。
ワールズエンドは初の1200m戦だったが、気合をつけられて難なく好位3番手のポジションを確保。タフな馬場の中でも最後にしっかりと脚を伸ばした内容は非常に優秀と言えるだろう。