第52回 スプリンターズステークス 血統分析｜G�T特集

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ミスプロ系アドマイヤムーン産駒で母父優秀なファインニードルに期待！

1）ミスタープロスペクター系の勢いに注目

ロードカナロアとレッドファルクスの連覇が光るミスタープロスペクター系と、スリープレスナイトやカレンチャンを出したノーザンダンサー系が互角の成績。ただしノーザンダンサー系の勝利は2011年が最後だ。一応は「現在の勢いではミスタープロスペクター系」と考えたい。

苦戦が目立つのはヘイルトゥリーズン〜サンデーサイレンス系。また短距離ナンバー１種牡馬サクラバクシンオーの産駒がのべ24頭で３着１回などナスルーラ系も不振だ。

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◎プラス評価……父ミスタープロスペクター系
　○プラス評価……父ノーザンダンサー系
　●マイナス評価…父ヘイルトゥリーズン〜サンデーサイレンス系／父ナスルーラ系

【過去10年の連対馬の父と母父】

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2）近年好走歴のある種牡馬に注意

ロードカナロアとレッドファルクスが連覇しているほか、同じ馬の複数回好走が多いレース。またクロフネ、キングヘイロー、フジキセキ、アドマイヤムーン、キングカメハメハ、ディープインパクトが複数の産駒を３着以内に送り込んでいる。好走した馬と同じ父を持つ馬には要注意だ。

○プラス評価……近年３着以内のある種牡馬

3）母父はサンデーサイレンス系とノーザンダンサー系が安定

さまざまな母父系統から勝ち馬が出ているものの、頭数が多いのに勝率10％前後を維持しているサンデーサイレンス系とノーザンダンサー系が一歩リード。嫌いたいのは36頭走って連対のないミスタープロスペクター系だ。

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○プラス評価……母父サンデーサイレンス系かノーザンダンサー系
　●マイナス評価…母父ミスタープロスペクター系

4）父・母父ともマイラーがベスト

過去10年に勝ち馬を送り出した種牡馬および母父は、現役時に高いマイル戦実績を誇る馬がほとんどだ。それ以外の馬（トニービン、タヤスツヨシ、サンデーサイレンス）は、スピードより2400ｍ適性が強め。スプリント勝負一辺倒の血統では厳しく、マイルおよびそれ以上への対応力が求められるレースといえる。

◎プラス評価……父・母父がマイルＧ１勝ち馬
　○プラス評価……母父が2400ｍＧ１向き
　●マイナス評価…父・母父がスプリンター

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結論

父がミスタープロスペクター系のマイルＧ１勝ち馬×母父がサンデーサイレンス系かノーザンダンサー系のマイルＧ１勝ち馬という配合がベスト。母父が2400ｍＧ１向きという血統にも要注意で、最近好走した種牡馬の産駒にも注目しておきたい。

３連覇を狙うレッドファルクスは今年も有力だが、1777ｍのドバイデューティーフリーをマイルカテゴリーと考えれば、その勝ち馬アドマイヤムーンの産駒に怖い存在が揃う。ファインニードル（母父Mark of Esteemは英2000ギニー勝ち馬）、セイウンコウセイ（母父Capoteはダ1700ｍＧ１勝ち馬）、昨年３着のワンスインナムーン（母父ヘクタープロテクターは仏2000ギニー勝ち馬）だ。

昨年もこのコラムで推したファインニードルに、もう一度期待したい。

【ファインニードルの血統表】

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