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セントウルSを差し切ったファインニードル
前走セントウルSでは8枠スタートとなり、道中も中団のやや後ろ。開幕週の馬場の上、斤量も58キロであり、通常はかなり厳しい競馬となるが見事に差し切った。重馬場になったことが逆に幸いした印象もあるが、地力を考えれば順当な結果だと言えるだろう。今春に高松宮記念を制してG1初制覇。4月には香港に遠征して、G1のチェアマンズスプリントプライズに出走。やや離れた4着に終わったが、香港のこの路線のレベルは高い。悲観するような結果ではない。実力的には、国内の春秋スプリントG1制覇は十分現実味を帯びている。
キーンランドCを逃げ切ったナックビーナス
前走キーンランドCでは抜群のスタートでハナを切り、主導権を握った。速いペースで引っ張ったが、最後の直線での追撃を許さずそのまま押し切り重賞初制覇を飾った。これまで逃げる競馬も経験しつつ、安定した成績を残しながらも重賞では勝ち切れなかった。しかし、そのうっぷんを晴らすような完勝劇。モレイラ騎手の手腕も大きかっただろうか。引き続き同騎手が騎乗予定である点は、非常に心強い。春の高松宮記念では0.1秒差の3着。ちょっとした差でファインニードルとの逆転は可能。中山替わりも問題なく、一気のG1制覇も十分狙えるだろう。
北九州記念も制したアレスバローズ
今夏のCBC賞と北九州記念を優勝。重賞2連勝を果たし、サマースプリントシリーズの王者となった。以前は条件クラスで勝ち切れず苦しみ、オープンクラスに上がってからもひと息という印象だったが、見違える姿を見せている。父はディープインパクト、母父がトニービンの牡馬で、血統面ではスプリンターのイメージはないものの、鋭い決め手が型にはまってきた。今回騎乗予定の藤岡佑介騎手は、以前に同馬に騎乗の経験がある。果たしてG1の強いメンバーを相手に、どこまで通用するかが今回の大きな焦点だろう。
昨年のスプリンターズS制したレッドファルクス
16年と17年にこのレースを制しており、格・実績ではトップクラスであることは間違いない。ただ、今年に入り阪急杯の3着が最高成績。あとはG1ではあるが、前年に比べると明らかに成績が落ちている。7歳馬であるため、活力が衰えてくるのは仕方がないことだし、若い馬が台頭してくるのも自然なことだ。過去2回の勝利はM.デムーロ騎手の優れた手綱さばきがあってこそという印象もある。今回は同騎手が騎乗停止のため、戸崎圭太騎手が騎乗予定。戸崎騎手も腕は確かだが、テン乗りとなる。上位争いに食い込めるか。
前走函館スプリントSでは最内から飛び出して主導権を握ると、そのまま押し切って優勝。17年の高松宮記念以来となる重賞2勝目を飾った。G1を勝ってから不安定な成績が続いていたが、復活の兆しが見える嬉しい勝利となった。初めて着用したチークピーシーズの効果も大きかったのかもしれない。逃げにこだわらずとも、好位からでも捌くことはできるタイプ。ただ、あまり速い時計の決着となると心配。良馬場の中山芝1200mでは、不安は拭えない。天気予報によると、週末は雨で馬場が渋る可能性がある。そうなれば本馬にも十分チャンスがありそうだ。