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札幌から9月9日に栗東へ帰厩。11日から坂路入りを再開して入念に乗り込まれており、調整過程は順調と見ていい。ここ3週続けて吉田隼騎手を背に追われ、先々週はWコースで併せ馬を消化。ここ2週は坂路で、先週は800m50.2秒の自己ベストも、やや行きたがる面が見られた。ただ今週は遅いペースでもしっかり折り合いがつき、動きも軽快だった。万全の仕上がりと見てよさそうだ。
中3週での出走はデビュー2戦目以来2度目だが、当時より追い切りの内容は強化されており、疲労残りの心配もなく、調整過程は順調だ。ここ2週は助手を背に坂路単走で、先週は800m52.8秒、終いは軽く仕掛けられてラスト200m12.4秒をマーク。今週は800m54.0秒と軽めながら、馬なりのままラスト200m12.2秒と動きは良かった。勝った前走時の状態をきちんと維持できている。
前走後は放牧を挟んで9月末に美浦へ帰厩。10月3日から日曜に坂路、水曜はWコースで計4本の追い切りをこなしており、調教量に問題はない。ここ2週は併せ馬で、先週はルメール騎手を背に軽く追われて、僚馬に追走併入。今週は助手を背に3頭併せの真ん中に入り、外の馬には手応えやや劣勢も、ラスト200m11.5秒なら合格点だ。大きな上積みは感じられないが、前走時の状態は維持できている。
放牧先から9月10日に美浦へ帰厩。15日から今週にかけてすべてWコースで週2本ずつ、計9本の追い切りをこなしており、調教量は十分だ。先週は戸崎騎手を背に僚馬を追走して4角で内から並びかけ、追い出されると一気に突き放して1000m64.9秒の好時計をマーク。今週はオープン馬に先行する形から直線は並走し、楽な手応えで併入した。輸送前としては万全の状態といえそうだ。
前走後は左前脚屈腱周囲炎が判明してすぐに放牧に出され、9月15日に美浦へ帰厩。17日から今週にかけて、併せ馬5本を含む計9本の追い切りをこなしており、調教量に不足はない。先々週から3週続けて津村騎手を背にWコースで僚馬と併せ、先々週は2頭に遅れ、先週は2頭と併入。今週は手応え優勢で先着と、確実に動きは良化している。9分通りには仕上がった印象だ。
アールドヴィーヴルはデビュー以来初めて前走から1か月以内での出走になるが、先週、今週と坂路で軽めながら、きちんと追い切りを消化。上積みは薄いが、前走時の状態は維持。スルーセブンシーズは放牧を挟んで坂路2本、Wコース2本と同じ紫苑S組のファインルージュとほぼ同様の調整過程。2週続けて単走だったが、好調教を連発。現時点での状態は万全で、やはり課題は初の関西遠征。アナザーリリックは放牧を挟んで9月23日に美浦へ帰厩し、中間は6本の追い切りを消化。ここ2週は同じ格下馬に手応え劣勢で併入と、現時点ではやや余裕残しの仕上がりで、阪神への輸送でどこまで絞れるかが注目だ。