第81回 菊花賞 レース結果回顧・払戻｜G�T特集

競馬予想・競馬情報トップ　> G1特集　> 菊花賞　> 2020　> レース結果回顧・払戻

レース結果

>> 成績表・払戻金はこちら

コントレイル、史上３頭目となる無敗のクラシック３冠を達成！

第81回菊花賞は福永祐一騎手騎乗の１番人気コントレイルが先団を見ながら追走し、最後の直線は壮絶なデッドヒートを制して優勝。デビューから７戦全勝で無敗のクラシック３冠を達成した。勝ち時計は3分05秒5（良）。鞍上の福永騎手は2013年のエピファネイアに続きこのレース２勝目。本馬を管理する矢作芳人調教師はこのレース初勝利となった。

２着はクビ差でＣ.ルメール騎手騎乗の４番人気アリストテレス。３着は３馬身半差で戸崎圭太騎手騎乗の５番人気サトノフラッグ。

レース展開・総括

キメラヴェリテがハナへ行く

全馬ほぼ揃ってのスタート。大外から17番キメラヴェリテが押して飛び出してハナへ。２番手に11番バビットで、３番手に12番レクセランス。１馬身差の先団に２番ガロアクリークと７番ダノングロワール、それから８番ディープボンド。その後ろは１馬身差で３番コントレイルと９番アリストテレス。直後に６番ヴェルトライゼンデ。それから５番サトノインプレッサと15番ブラックホール。２馬身差で10番サトノフラッグ。さらに１番ディアマンミノルが続き、２馬身差で後方集団には13番ロバートソンキーと14番ヴァルコス、16番ターキッシュパレス。３馬身切れて18番ビターエンダー、わずかに最後方から４番マンオブスピリットという隊列になった。

キメラヴェリテのリードは３馬身ほど。その後ろは縦に長い隊列で、ヴァルコス以外は馬場の内側をあけて３分どころに進路を取った。前半1000m通過は62秒2でスローペースに落ち着いた。各馬折り合いはしっかりとつき、１周目の正面スタンド前を通過した。

向正面直線に入ると各馬が内ラチ沿いに寄せて追走。キメラヴェリテ→バビットの順で通過。３コーナー手前の坂の前で後続集団が少し動きを開始。先団から後方にかけて馬群が凝縮してきた。残り800mでキメラヴェリテのリードは３馬身。単独２番手にバビット。３番手はガロアクリークだが、その後ろは集団となり坂を下っていった。コントレイルはじっと我慢しながら４コーナーをカーブし、その横からはアリストテレスがぴったりとマークして最後の直線へ入っていった。

２頭がデッドヒートを演じる

キメラヴェリテが後退してバビットが先頭だが、その外の馬の方が脚色がいい。ガロアクリークとディープボンドのさらに外からコントレイルとアリストテレスが併せ馬で末脚を伸ばしてきた。残り200mからはこの両馬の一騎打ちとなり、後続を引き離しにかかった。わずかに先頭に立ったコントレイルに対し、アリストテレスが懸命に食い下がり馬体を併せ続けた。脚色は完全に同じで、壮絶なデッドヒートが最後まで続いたが、コントレイルが際どく押さえ切って先頭でゴールした。３着には鋭く追い込んだサトノフラッグが入った。

距離は長かったが地力で踏ん張る

単勝1.1倍の人気に応え、コントレイルがデビューから７戦全勝でクラシック３冠を制した。無敗での達成は1984年のシンボリルドルフ、2005年のディープインパクトに次ぐ史上３頭目。父仔での大偉業達成となった。ただ、レースは非常に危なかった。道中で外からアリストテレスにずっとマークされ、最後は非常に際どい争いになった。道中の手ごたえや雰囲気をみると、3000mでも上手にこなしていたようにみえたが、本質的には長かったかもしれない。それでも最後まで抜かせず先頭を死守したのは立派。適距離に戻り、一層の活躍が期待される。

一方、２着のアリストテレスは２勝クラスを勝ったばかりの上がり馬。前走は行きたがるのをなだめられていたが、距離が一気に延びた今回は逆にスムーズに追走できていた。こちらは長距離適性があるタイプだろう。

【第81回 菊花賞　成績表】

この表は右にスクロールできます。

【第81回 菊花賞　払戻金】

この表は右にスクロールできます。

★成績表・払戻金情報はTARGET frontier JVを使用