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アルテミスSを勝利したブラウンラチェット
半兄にフォーエバーヤング(父リアルスティール)がいる注目の良血馬。同馬に比べると、馬格(本馬は前走馬体重440キロの牝馬)や馬場適性(芝・ダート)、スタートの技術に違いが見られる。しかし、勝負根性があり、長くいい脚を使えそうな点は似ている印象だ。中山芝1800mの新馬を勝った後、前走アルテミスSはポンと飛び出て3番手で追走し、直線は馬場の2分所を通り、追い比べから抜け出して連勝。距離短縮やコース替わりに難なく対応し、レースセンスの良さも見せた。京都芝1600mでも力は発揮できる可能性は高いだろう。
デイリー杯2歳Sを制したランフォーヴァウ
中山芝1600mの新馬は直線大外から追い込むも6着に終わったが、コース取りが厳しすぎたのが敗因。続く未勝利(京都芝1400m)を勝利すると、前走デイリー杯2歳Sは好スタートを切って4番手で追走し、直線は馬場の3分所を通って鋭く抜け出してきた。今回と同じ京都芝1600mの重賞を勝ったことはとても大きい。ただ、前走は7頭立てに対し、今回はフルゲートの18頭。スタートは徐々に良くなっている印象だが、もし失敗してしまうと、厳しい競馬になる可能性が高まる。どれだけいい位置でレースをできるかが鍵になるだろう。
新種牡馬サートゥルナーリアの産駒で、伯父に2012年安田記念を制したストロングリターン(父シンボリクリスエス)がいる血統。東京芝1600mの新馬を上がり3ハロン33秒3の決め手で5馬身突き抜けて快勝。勝ち時計の1分35秒1(良)も優秀だった。前走新潟2歳Sは1番人気で出走。スタートで後手を踏み、道中は少し力みながらの追走だったが、直線残り150mあたりからトータルクラリティとの一騎打ちに持ち込み2着と好走。負けはしたが、相手の底力を褒めるべきだろう。落ち着いてレースに臨むことができれば十分チャンスはありそうだ。
新潟芝1600mの新馬を6馬身差で逃げ切り勝ち。斤量(★51キロ)が軽い古川奈穂騎手が騎乗していたとは言え、勝ち時計の1分35秒4(良)はとても優秀で、強い勝ち方だった。前走アルテミスSは坂井瑠星騎手に乗り替わり、新馬と同じく逃げる展開。最後はブラウンラチェットに捕まって2着に敗れたが、賞金を加算できたのは大きかった。中盤で大きくペースを落とし、レースの後半3ハロンを11秒5-11秒1-11秒0という展開に持ち込んだこともポイント。ここ2走は仕方がなくハナへ行っただけで、控えて脚を溜める競馬もできそう。今回、どんなレースをしてくれるか楽しみだ。
札幌芝1800mの新馬は逃げてクビ差の勝利で、勝ち時計の1分51秒9(稍重)もやや平凡だった。しかし、前走札幌2歳Sは6番人気で2着と好走して、地力の高さをアピール。道中は中団のインで追走すると、4コーナーから直線にかけて馬群がバラけた隙に内を突いて脚を伸ばし、一旦は完全に抜け出した。最後マジックサンズに交わされてしまったが、レースセンスの良さと抜群の操縦性を見れたのは大きな収穫だった。ハービンジャー×ダイワメジャーという配合は、23年マイルCSを制したナミュールと同じなので、京都に替わるのは魅力的だ。