競馬予想・競馬情報トップ > G1特集 > エリザベス女王杯 > 2021 > 有力馬情報
大阪杯に続くG1制覇を目指すレイパパレ
デビューから無傷の6連勝で今年の大阪杯を優勝したが、その後は宝塚記念3着、オールカマー4着と芝2200mのレースで敗れている。近2走は他の馬にハナを譲り、2番手に控えたことで序盤の走りに少し力みが見られた。距離が2000mを超えたことで、最後のひと粘りが利きづらくなっているのかもしれない。前走同様、今回もロザムールに先手を与える展開になりそうな点は懸念材料だ。ただ、この時は休み明けで、馬体重が自己最高の442キロ(前走よりプラス10キロ)。斤量(56キロ)の条件も他馬に比べて厳しかった。今回は上積みが見込めそうだ。
秋華賞を制したアカイトリノムスメ
前走秋華賞は先団勢を見ながら追走し、4コーナーで外めを回ってスパート。直線ではソダシらを差し切ると、最後は外から来たファインルージュの追撃を振り切って勝利した。春のクラシックは桜花賞4着、オークス2着ともう一歩足りなかったが、牝馬3冠すべてのレースで好勝負をした総合力は評価すべきだろう。今回、距離が2200mになる点は全く問題ないし、秋華賞の前にトライアルを使わなかったので、ローテーションに余裕がある点も好感が持てる。母アパパネが勝てなかったレースを制し、G1・2連勝を目指す。
オールカマーで重賞3勝目を飾ったウインマリリン
今年は春に日経賞を制し、秋はオールカマーを優勝と、中山芝のG2を2勝した。前走オールカマーは最後の直線で進路が狭くなるシーンがあったものの、うまく経済コースを立ち回るという、この馬の長所がしっかりと出た。昨年のエリザベス女王杯(4着)でも内々に潜り込んで、好位を追走するレース運びはできていた。ただ、最後の直線で勝ったラッキーライラックに早めに並ばれてしまい、さらに外からサラキアとラヴズオンリーユーに差されてしまった。この上位3頭は強かったが、今年も鋭い末脚を持つライバルの猛追を振り切れるかがカギになるだろう。
今年3月の湾岸S(3勝クラス・中山芝2500m)を勝ってオープンクラス入りを果たした後は、日経賞15着→目黒記念1着→札幌記念9着→オールカマー2着という成績だ。条件クラスにいたときの成績はかなり安定していたが、重賞で相手が強くなると同じようにはいかないようだ。目黒記念は超スローペースとなり、レースの上がり3ハロンが32秒8という凄い瞬発力勝負を2番手から抜け出した。前走オールカマーは勝ったウインマリリンと同じ上がり3ハロン(35秒1)をマークして2着と、はまった時の決め手はなかなか鋭い。G1でも力を出せれば。
昨年8月の村上特別(1勝クラス・新潟芝1600m)から今年のダービー卿チャレンジトロフィーまで4連勝を飾った。続くヴィクトリアマイルは3番人気で14着と大敗してしまい、デビュー以来初めて4着以下に敗れた。実績十分のマイル戦で崩れたのはショックだが、前走クイーンS(函館芝1800m)ですぐに巻き返して重賞2勝目を飾った。初めて経験する北海道の洋芝・小回りのコースに対応したという意味では、大きな収穫があった。今回、さらに距離が延びる点がどうかだが、意外とこなせるかもしれない。末脚勝負に徹すれば、展開次第で上位を狙えそうだ。