第65回 有馬記念 レース結果回顧・払戻｜G�T特集

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レース結果

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クロノジェネシス、1番人気に応えてグランプリ制覇！

第65回有馬記念は北村友一騎手騎乗の1番人気クロノジェネシスが最後の直線で激しい追い比べを制して優勝。今年の宝塚記念に続くG1・3勝目を飾った。勝ち時計は2分35秒0（良）。鞍上の北村騎手、本馬を管理する斉藤崇史調教師ともにこのレースは初勝利となった。

2着はクビ差で松山弘平騎手騎乗の11番人気サラキア。3着もクビ差でC.ルメール騎手騎乗の2番人気フィエールマン。なお、2番ブラストワンピースは2周目の3〜4コーナーの途中で競走を中止した。

レース展開・総括

バビットが逃げてスローペースに

スタートで11番モズベッロが大きく出遅れ、6番キセキも出遅れた。1番バビットが飛び出してハナへ。2馬身差で2番ブラストワンピース、3番クレッシェンドラヴ、12番オーソリティ、4番ラヴズオンリーユーも好ダッシュをみせて先団へ。その後ろに下げて7番ラッキーライラック、外から10番カレンブーケドール。さらに中団からは8番ペルシアンナイト、インに5番ワールドプレミア、外に15番オセアグレイト。2馬身差の後方から9番クロノジェネシスと13番フィエールマン。3馬身切れて後方2番手に14番サラキア。さらにキセキとモズベッロ。最後方から16番ユーキャンスマイルという隊列になった。

1周目のスタンド前は先頭でバビット。淡々としたペースとなった。ブラストワンピースとオーソリティが並んで2番手。フィエールマンは外からじわじわとポジションを上げにいった。ラッキーライラックは中団。同馬を見ながらクロノジェネシスが追走した。

フィエールマンとの競り合いに勝利

前半1000m通過は約62秒2でスローペース。向正面に入りバビットのリードはまだ2馬身ほど。フィエールマンは4番手で落ち着いた。残り1000mのところでクロノジェネシスが外からじわりと動いた。先団から中団にかけて馬群は徐々に凝縮。キセキやサラキアも外からスパートを開始。ブラストワンピースは早々に後退してしまい、オーソリティも手ごたえは劣勢。フィエールマンが2番手に上がって4コーナーへ。クロノジェネシスは外からまくり気味に動き、フィエールマンの外から馬体を併せにいった。

最後の直線に入りバビットを交わしてフィエールマンが先頭。しかし、外からきたクロノジェネシスの脚色がいい。坂を駆け上がりながらフィエールマンとの着差を徐々に詰めた。後ろからはサラキアが大外から物凄い末脚で飛んできた。前の2頭との差がグングンと縮まったが、フィエールマンを交わしたクロノジェネシスが先頭でゴール。サラキアは際どくフィエールマンを差し切り2着に上がった。

昨年のリスグラシューに続く快挙を達成

クロノジェネシスは1番人気に応えて見事に優勝。人馬ともに中山芝2500mの重賞を走るのは初めてだったが、実に落ち着いたレース運びをみせた。序盤はゆっくりと行き、残り1000m過ぎにスパート。今年の宝塚記念と似たような感じで前に進出し、最後はフィエールマンとの競り合いに勝利した。同一年の宝塚記念と有馬記念のダブル制覇は、昨年のリスグラシューに続く快挙。名実ともに超一流馬の仲間入りを果たしたと言っていい。

サラキアはメンバー中最速となる上がり3ハロン35秒4の豪脚で2着。ひと昔前の有馬記念ではこうしたレース運びではまず届かなかったが、今は芝状況などの要因があり比較的大丈夫となっている印象だ。とはいえ、7枠スタートで初コース・距離に対応したのは立派。近走の成績が示す通り、充実が著しい。このＧ１でも牝馬の切れ味が光った。

3着フィエールマンは枠順と、スタートが若干決まらず途中から前のポジションを取りにいった。その影響で最後は末脚が甘くなってしまったかもしれない。

【第65回 有馬記念　成績表】

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