第64回 有馬記念 レース結果回顧・払戻｜G�T特集

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レース結果

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リスグラシュー、圧巻の５馬身差で有終の美！

第64回有馬記念はＤ.レーン騎手騎乗の２番人気リスグラシューが、後方寄りの追走から最後の直線だけ外に持ち出されると凄まじい末脚で突き抜けて優勝。牝馬によるダブルグランプリ（宝塚記念と有馬記念）制覇は史上初となった。勝ち時計は2分30秒5（良）。鞍上のレーン騎手、本馬を管理する矢作芳人調教師ともにこのレースは初勝利となった。

２着は５馬身差でＣ.スミヨン騎手騎乗の３番人気サートゥルナーリア。３着はクビ差で武豊騎手騎乗の４番人気ワールドプレミア。なお、１番人気に支持されたアーモンドアイは９着に敗れた。

レース展開・総括

アエロリットが速いペースで引っ張った

スタートで８番レイデオロと11番キセキが出負け。外から15番アエロリットが出てきてハナへ。12番クロコスミアと４番スティッフェリオ差がなく続いた。その直後に13番アルアインと３番エタリオウ、２番スワーヴリチャードと１番スカーレットカラーが並んで追走。１馬身切れて14番ヴェロックスと９番アーモンドアイ。直後に６番リスグラシューと５番フィエールマン。それから10番サートゥルナーリアとキセキが続き、３馬身切れて16番シュヴァルグラン。２馬身差でレイデオロ、半馬身差の最後方から７番ワールドプレミアという隊列になった。

アエロリットはリードを広げ、前半1000mを約58秒5で通過。２番手に５馬身以上の差をつけ、速いペースで引っ張った。２番手にスティッフェリオが上がり、３番手にクロコスミア。単独４番手にアルアイン。中団からスワーヴリチャード、アーモンドアイらが進んだ。その後ろの集団につけたリスグラシューはインコースでじっと我慢。外にフィエールマン。後方からはサートゥルナーリアらが進んだ。

外から一気に弾けて突き抜ける

３〜４コーナーの中間でもアエロリットは大きなリード。しかし、残り400m手前から後続集団が一気に差を詰めてきた。アエロリットは４コーナーで飲み込まれ、スティッフェリオが先頭。外からはアーモンドアイとフィエールマンが並んで最後の直線へ。さらに外からサートゥルナーリアとリスグラシューが進出してきた。残り200mでアーモンドアイがわずかに先頭に出るが、大外からリスグラシューが凄い脚で襲い掛かってきた。坂を駆け上がるときの脚がケタ違い。一気に弾けて突き抜けると、その後は独走。２着には懸命にサートゥルナーリアが上がったが、同馬に５馬身の差をつけてゴールした。３着にはワールドプレミアが入った。

ダブルグランプリ制覇は史上初

リスグラシューは今年の宝塚記念を彷彿とさせる、恐ろしいほどの強さを見せつけた。鞍上のレーン騎手のレース運びも非常に良かった。牝馬が有馬記念と宝塚記念を両方制するのは、史上初の快挙。これで引退なのが非常に惜しい。結果的には序盤から後ろにいた馬が上位にきた。アーモンドアイは中団から仕掛けて、最後の直線は完全に脚が上がってしまった。まさかと言える内容・結果であり、デビュー以来初めて大きく崩れてしまった。明確な敗因はまだわからないが、力を出し切れなかったとみるべきだろう。

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