第164回 天皇賞 レース結果回顧・払戻｜G�T特集

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レース結果

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19年ぶりに3歳馬のエフフォーリアが制す！

第164回天皇賞（秋）は横山武史騎手騎乗の3番人気エフフォーリアが、6番手追走から最後の直線は外に出されて追われると、力強い末脚で抜け出して優勝。今年の皐月賞に続くG1・2勝目を飾った。なお、3歳馬による本競走の勝利は、2002年シンボリクリスエス以来、19年ぶりとなった。鞍上の横山騎手、本馬を管理する鹿戸雄一調教師ともにこのレースは初勝利となった。

2着は1馬身差で福永祐一騎手騎乗の1番人気コントレイル。3着はクビ差でC.ルメール騎手騎乗の2番人気グランアレグリア。

レース展開・総括

カイザーミノルが逃げてスローペース

スタートで大きな出遅れはなかった。2コーナーを回ったところで10番カイザーミノルが先頭に立った。1馬身差の2番手に6番トーセンスーリヤ、半馬身差の3番手にグランアレグリアがつけた。1馬身差で好位に14番カレンブーケドールと4番ポタジェ。それらを見ながら6番手にエフフォーリア、外に15番ヒシイグアス。差がなく内にコントレイル。それから12番ラストドラフトと8番サンレイポケットがかたまって追走。2馬身差で中団に11番ムイトオブリガード、3番モズベッロ。2馬身差で7番ワールドプレミアと16番ユーキャンスマイルが続き、さらに2馬身差で後方2番手に13番ペルシアンナイト。3馬身差の最後方から2番カデナという隊列になった。

前半1000m通過は60秒5でスローペース。カイザーミノルのリードは半馬身で、グランアレグリアが2番手に上がって3コーナーを通過。カレンブーケドールが3番手からじわりと外から上がり、エフフォーリアは6番手の位置でどっしりと我慢。コントレイルはエフフォーリアを見ながら、いつでもスパートできるように外に出した。

グランアレグリアを差し切ったエフフォーリア

カイザーミノルとグランアレグリアがほぼ並んで最後の直線へ。馬場の内側は少し開けて、3〜4分どころから追い出した。トーセンスーリヤは最内に行き、エフフォーリアとコントレイルは馬場の真ん中へ。グランアレグリアの外に出して追い出した。グランアレグリアはじわじわと脚を伸ばして先頭に立つが、ぴったりと外からエフフォーリアが迫り、さらに外からコントレイルも伸びてきた。

残り200mからは人気馬3頭による激しい叩き合い。グランアレグリアを交わしてエフフォーリアが先頭に立つと、その勢いでゴールに向かう。外からコントレイルが鋭い末脚で迫るも、エフフォーリアが1馬身の差を守り、先頭でゴールした。

「3強」による見ごたえ十分の競り合い

「3強」と目された人気馬が、期待に応えて見ごたえ十分の競り合いを見せた。グランアレグリアがかなり積極的に前々で競馬をしたが、逃げ馬が不在でペースがかなり遅くなりそう、というルメール騎手の判断だったのだろう。ただ、結果的にはそれがエフフォーリアにとっていい目標になったかもしれない。エフフォーリアもコントレイルの福永騎手にマークされていたが、いいタイミングで素晴らしい脚を使い、追撃を振り切った。

エフフォーリアは日本ダービーで惜敗し、悔しい思いをしたが、その鬱憤を晴らす価値ある勝利と言えるだろう。次走は未定だが、できれば年内はジャパンカップか有馬記念でもまた雄姿を見せてもらいたい。今後の活躍も楽しみだ。コントレイルは2着と敗れたが、上がり3ハロンはメンバー中1位だった。グランアレグリアは2000mで先行したので仕方ないが、いつものような爆発力は鳴りを潜めた。

【第164回 天皇賞　成績表】

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