2020年のセレクションセール高額落札馬の血統面のポイントを解説します
新型コロナウイルスの感染拡大防止を図るべく、当初予定されていた日程から約1か月ずらしての開催。
また、購買登録は事前申し込みのみとなり、随行者も1名に限定。様々な変更点、そして制限下の中で行われた今年のセレクションセール。それらはセールにとって逆風になるのではと思われたが、結果としては、売却総額(32億6300万円)、産駒一頭あたりの平均価格(1773万3696円)で共にレコードを更新するストロングマーケットとなった
セレクションセールに「選ばれる馬」を生産していく。この目標を抱きながらサラブレッドの生産、そして管理を行っていくことが、日高の馬を強くしていった。
2001年から始まったセレクションセールは、今年で20回目の節目を迎える。セレクションの名の通り、せりに上場されるのを許されるためには、まず選考委員会が定める「血統基準」をクリアする必要がある。その後には委員会の人間による「実馬検査」で合格しなければいけない。
新型コロナウイルス感染拡大防止のために、開催時期が1か月ほど遅くなることとなったが、今年も「日高の選抜市場」セレクションセールが、8月24日(月)に北海道新ひだか町の北海道市場で開催される。
高い売却率を誇るこのセールには、毎年多くの上場希望馬が集まってくる。それらの馬たちを、担当役職員が、血統面はもちろんのこと、実馬検査も行って絞り込む。