ドリームパスポート ファンの記憶に残る名勝負

ドリームパスポート
Photo by Japan Racing Association
性別
出生年月日 2003年3月14日
毛色 青鹿毛
フジキセキ
グレースランド
競走成績 22戦3勝
獲得賞金 4億6078万9000円
表彰歴 なし
主な勝鞍 2006年 神戸新聞杯 G2
2006年 きさらぎ賞 G3
厩舎 稲葉隆一(美浦)
生産者/産地 白老ファーム (白老町)
馬主 勝負服 セゾンレースホース
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ストーリー

父はフジキセキ、母の父はトニービン、近親にはサッカーボーイ、ステイゴールド、バランスオブゲームといった活躍馬のいるドリームパスポート。なかなかの血統の持ち主といえただろう。

だがデビュー当時の評判はそれほど高いわけではなく、実際、初勝利までに3戦を要している。また生涯全22戦で10人の騎手が騎乗、レースのたびに乗り替わりがおこなわれたように、特定のジョッキーが惚れ込むようなタイプでもなかった。

それでもデビューから14戦連続で掲示板を確保と、成績の安定度は抜群。重賞2勝をあげ、GIで何度も好勝負を繰り広げた。あのメイショウサムソンと通算14回対戦し、うち8回は先着と勝ち越している。レースでうかがわせた高い素質は、確かなものだった。

その足取りを振り返り、能力も考え合わせれば、もっと大きなタイトルを、いくつも手にすることができたはずなのだが……。

ライバルたちにもまれながら競走馬は強くなっていくとするなら、ドリームパスポートは少々、いや、かなり、ライバルに恵まれすぎたといえそうだ。

新馬戦では後の2歳女王テイエムプリキュア相手に3着と屈し、2戦目でぶつかったのは、ここから4連勝で2歳王者に輝くフサイチリシャール。皐月賞では最内を突いて鋭く伸びたが、メイショウサムソンに半馬身及ばなかった。日本ダービーでもメンバー中最速の末脚を繰り出しながら、メイショウサムソンの二冠を許し、逃げたアドマイヤメインにも届かずの3着に終わる。

菊花賞では力強く抜け出して念願のGIタイトルを手中にしたかと思われた瞬間、ソングオブウインドのレコード駆けに敗れた。ジャパンCではディープインパクトの2着。

その後もドリームパスポートは、アドマイヤムーンやダイワスカーレットといった名馬たちに行く手を阻まれ続けたのであった。

もちろん、晴れて重賞タイトルを手にした2戦についても触れなければなるまい。

3歳初戦のきさらぎ賞は、豪快な一戦だった。道中は最後方に近い位置で待機し、4コーナーから怒涛のスパート。メイショウサムソン、マイネルスケルツィ、グロリアスウィーク、アドマイヤメインら先行して叩き合う馬たちを一気に交わしてゴールしてみせた。

神戸新聞杯も力強いレースだった。メイショウサムソン、ソングオブウインド、フサイチリシャールらの叩き合いを、やはり鋭く差し切っての勝利である。

そうした強さを見せながらも、4歳春に骨折を負ったこともあって、結局ドリームパスポートはGI未勝利のまま現役を終える。ただ、恵まれすぎたライバル関係を“不運”と呼ぶべきではないだろう。名馬たちとの名勝負をいくつも演じたことで、ドリームパスポートはファンの記憶に残る1頭になったのだから。

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