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G1特集 第69回 安田記念G1特集 第69回 安田記念

血統分析

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父・母父のマイル実績と2400m実績に秀でたステルヴィオが面白い!

1)SSを経由しないヘイルトゥリーズン系がやや有利

サンデーサイレンス(SS)を経由しないヘイルトゥリーズン系が好調。ただし3着以内に入ったのはウオッカ、スマイルジャック、ストロングリターン、モーリスの4頭だけで、限られた馬だけが何度も好走するイメージ。6番人気以下の時はすべて着外に敗れている点にも要注意だ。

◎プラス評価……父が非SS系のヘイルトゥリーズン系で1〜5番人気

【父馬の系統別成績(過去10年)】

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種牡馬系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンス系 3 3 5 82 3.7% 7.3% 13.4%
その他のヘイルトゥリーズン系 3 2 2 20 15.0% 25.0% 35.0%
ノーザンダンサー系 2 3 0 33 6.1% 15.2% 15.2%
ナスルーラ系 1 2 0 11 9.1% 27.3% 27.3%
ミスタープロスペクター系 1 0 3 24 4.2% 4.2% 16.7%
【過去10年の連対馬の父と母父】

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日付 馬名 種牡馬 母父馬
2018.6.3 1 10 $モズアスコット Frankel Hennessy
2018.6.3 2 4 アエロリット クロフネ ネオユニヴァース
2017.6.4 1 14 サトノアラジン ディープインパクト Storm Cat
2017.6.4 2 16 ロゴタイプ ローエングリン サンデーサイレンス
2016.6.5 1 6 ロゴタイプ ローエングリン サンデーサイレンス
2016.6.5 2 8 モーリス スクリーンヒーロー カーネギー
2015.6.7 1 6 モーリス スクリーンヒーロー カーネギー
2015.6.7 2 13 ヴァンセンヌ ディープインパクト ニホンピロウイナー
2014.6.8 1 10 ジャスタウェイ ハーツクライ Wild Again
2014.6.8 2 12 グランプリボス サクラバクシンオー サンデーサイレンス
2013.6.2 1 10 ロードカナロア キングカメハメハ Storm Cat
2013.6.2 2 2 ショウナンマイティ マンハッタンカフェ Storm Cat
2012.6.3 1 4 ストロングリターン シンボリクリスエス Smart Strike
2012.6.3 2 3 グランプリボス サクラバクシンオー サンデーサイレンス
2011.6.5 1 14 リアルインパクト ディープインパクト Meadowlake
2011.6.5 2 1 ストロングリターン シンボリクリスエス Smart Strike
2010.6.6 1 17 ショウワモダン エアジハード トニービン
2010.6.6 2 9 スーパーホーネット ロドリゴデトリアーノ エルセニョール
2009.6.7 1 3 ウオッカ タニノギムレット ルション
2009.6.7 2 6 ディープスカイ アグネスタキオン Chief's Crown
2)母父はノーザンダンサー系が一応の中心

母父ヘイルトゥリーズン系(SS系を含む)は不振。ナスルーラ系も2013年以降3着以内がなく、勝率トップを鵜呑みにはできない。3着以内に11頭を送り込み、しかも2017年サトノアラジンは7番人気、昨年のモズアスコットは9番人気で優勝と、近年好調のノーザンダンサー系を中心視したい。

〇プラス評価……母父ノーザンダンサー系
 ●マイナス評価…母父その他のヘイルトゥリーズン系

【母父の系統別成績(過去10年)】

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母父の系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンス系 1 4 4 30 3.3% 16.7% 30.0%
その他のヘイルトゥリーズン系 0 0 0 7 0.0% 0.0% 0.0%
ノーザンダンサー系 4 3 4 62 6.5% 11.3% 17.7%
ナスルーラ系 2 0 1 17 11.8% 11.8% 17.6%
ミスタープロスペクター系 1 1 1 28 3.6% 7.1% 10.7%
その他の系統 2 2 0 26 7.7% 15.4% 15.4%
3)種牡馬の出自と供用地に注目

過去10年で外国馬は未勝利。外国産馬の勝利も昨年のモズアスコットだけ。そのモズアスコットを除く勝ち馬9頭の父は、すべて日本で現役生活を送った馬たちだ。いっぽう母父は、勝ち馬10頭すべてが「外国籍(JRA-VANデータで血統を見た際にアルファベット表記)または輸入種牡馬」。この配合には注目すべきだ。

◎プラス評価……父は国内で活躍×母父は外国籍・輸入種牡馬
 ●マイナス評価…父が外国籍種牡馬・輸入種牡馬
 ●マイナス評価…母父が内国産種牡馬

4)スピード×2400mの配合がベスト

勝ち馬の父・母父には、ルションやエアジハードなどマイル前後の重賞で良績を残してきた馬がさすがに多い。いっぽう2400m戦線で高い実績を誇る馬も目立つ(Frankelも種牡馬としてソウルスターリングを送り出している)。「スピード競馬と2400m級、双方に対応できる」という配合が理想だ。

○プラス評価……父・母父どちらかがマイル前後のG1・G2勝ち馬
 ○プラス評価……父・母父どちらかが2400mG1勝ち馬

【勝ち馬の父または母父の2400m重賞実績】

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勝ち馬 父・母父の2400m重賞実績
ウオッカ 父タニノギムレットは日本ダービー馬
ショウワモダン 母父トニービンは凱旋門賞馬
リアルインパクト 父ディープインパクトは日本ダービーとジャパンC勝利
ストロングリターン 父シンボリクリスエスは日本ダービー2着、ジャパンC3着
ロードカナロア 父キングカメハメハは日本ダービー馬
ジャスタウェイ 父ハーツクライはドバイシーマクラシック勝ち馬
モーリス 父スクリーンヒーローはジャパンC勝ち馬
ロゴタイプ 父ローエングリンは2400m不出走(勝ち鞍は2200mまで)
サトノアラジン 父ディープインパクトは日本ダービーとジャパンC勝利
モズアスコット 父Frankelは2400m不出走(勝ち鞍は約10ハロンまで)
結論

スクリーンヒーロー産駒グァンチャーレが5番人気以内になるようなら面白いが、母父もヘイルトゥリーズン系なので強くは推せない。ダノンプレミアムも母父ヘイルトゥリーズン系がネックだ。ならば「父は国内で活躍×母父はノーザンダンサー系の外国籍・輸入種牡馬」という配合で、父・母父のマイル実績と2400m実績に秀でた馬をチェックすべきだろう。

ステルヴィオは父ロードカナロア(安田記念1着)×母父ファルブラヴ(芝2400mG1勝ち馬)、サングレーザーは父ディープインパクト×母父Deputy Minister(ダート1700mG1勝ち馬)で、この2頭が互角。次いで父ダノンシャンティ(NHKマイルC1着)×母父Alzao(芝2400mG3勝ち馬)のスマートオーディンか。

【ステルヴィオの血統表】

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ロードカナロア
 Lord Kanaloa
 2008年 鹿毛
 (新ひだか町)
キングカメハメハ
 King Kamehameha
 2001年 鹿毛(早来町)
Kingmambo
1990年(米)
Mr.Prospector Raise a Native
Gold Digger
Miesque Nureyev
Pasadoble
*マンファス
1991年 黒鹿(愛)
Last Tycoon Try My Best
Mill Princess
Pilot Bird Blakeney
Edelweiss
レディブラッサム
 Lady Blossom
 1996年 鹿毛(千歳市)
Storm Cat
1983年(米)
Storm Bird Northern Dancer
South Ocean
ステルヴィオ
 Stelvio(JPN)
 牡 4歳
 父 7歳・母10歳時産駒
 2015年 鹿毛(安平町)
Terlingua Secretariat
Crimson Saint
*サラトガデュー
1989年 鹿毛(米)
Cormorant His Majesty
Song Sparrow
Super Luna In Reality
Alada
*ファルブラヴ
 Falbrav
 1998年 鹿毛(愛)
Fairy King
1982年
Northern Dancer Nearctic
Natalma
Fairy Bridge Bold Reason
Special
Gift of the Night
1990年
Slewpy Seattle Slew
Rare Bouquet
ラルケット
 L'Archetto
 2005年 青鹿(早来町)
Little Nana Lithiot
Nenana Road
アズサユミ
 Azusa Yumi
 1995年 黒鹿(三石町)
*サンデーサイレンス
1986年 青鹿(米)
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
ファーストクラス
1989年 栗毛(門別町)
トウショウボーイ *テスコボーイ
*ソシアルバターフライ
スイートコンコルド *パーソロン
スイートルナ