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昨年のリベンジを目指すダノンスマッシュ
今春の高松宮記念は前年の同レース(10着)と同じく重馬場で行われたが、最後の直線で馬場の真ん中から末脚を伸ばし、レシステンシアとの競り合いをクビ差制した。昨年の香港スプリントに続くG1・2勝目を飾り、心身ともにタフになったことをアピールした。前走チェアマンズスプリントプライズ(香港)は残念ながら6着と敗れたが、中3週での海外遠征だったので、疲労が抜け切らなかったのかもしれない。今回は約5か月ぶりのレースだが、悪いことではないと考えたい。同一年の春秋スプリントG1(JRA)制覇を目指す。
セントウルSを制したレシステンシア
芝1200〜1400mの成績は5戦4勝2着1回で、2着はダノンスマッシュとクビ差だった3走前の高松宮記念だ。芝1400m以下のレースではほぼパーフェクトの走りを見せている。前走セントウルSはピクシーナイト(2着)の猛追を受けて、最後はヒヤリとしたが、前哨戦をいい形で終えることができた。抜群のスピードと、粘り強い先行力は大きな武器であり、前に行けば簡単には止まらない。中山芝は意外にも初めてだが、おそらく歓迎だろう。急坂があるコースの方が、上がりの時計がかかるので嬉しい。スプリント路線を制圧し、G1・2勝目を狙う。
2走前のCBC賞(小倉)で初めて1200m戦を経験したが、中団の外めでスムーズに流れに乗ることができた。最後の直線では逃げたファストフォースを捕らえ切れなかったものの、よく2着に追い上げた。前走セントウルSも同じようなレース運びで、最後はレシステンシアとクビ差2着と惜敗だったが、末脚が光った。スプリント戦では折り合いの心配がなくなり、素質が開花しつつある。前哨戦ではあったが、レシステンシアとあれだけ際どい勝負ができれば、G1でもかなり怖い存在だ。もし3歳牡馬が本競走を勝利すれば、1998年マイネルラヴ以来となる。
古馬になってからはニューイヤーS、春雷Sと中山のリステッド競走を2勝している。3走前の春雷Sは初めて1200m戦だったが、隙がないレース運びで完勝した。母ビリーヴ(スプリンターズS・高松宮記念1着)の血が騒いだかのような強い走りに見えた。しかし、その後は出負けの影響で北九州記念が7着。前走セントウルSは目立った出遅れを喫し、4着に敗れた。最後の直線は絶望的な位置から凄い脚で追い込んでおり、本当に残念な競馬だった。出遅れ癖は大きな懸念材料。無事にゲートを出ることができれば、一発の期待もできるのだが。
2走前のCBC賞(小倉芝1200m)で逃げ切り勝ちを果たし、重賞初制覇。勝ちタイムは1分06秒0(良)という物凄い数字で、日本レコードが記録された。前走北九州記念(稍重)ではモズスーパーフレアにハナを譲り、好位で追走。最後の直線はヨカヨカとの叩き合いに敗れて2着に終わったが、この結果は高く評価したい。CBC賞の時に比べると馬場状態が全然違い、本馬の走破タイムが2秒4も遅いという異質の競馬だったからだ。力をつけていると見て間違いない。父ロードカナロアと母父サクラバクシンオーも勝っている本競走で、好勝負を期待したい。