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G1初制覇を目指すタワーオブロンドン
前走セントウルSはスタートダッシュがつかなかったが、馬群をうまく捌いて自然にポジションを押し上げていった。最後の直線では外から豪快に末脚を伸ばし、3馬身抜けて完勝。勝ち時計の1分06秒7はレコードだった。インパクト十分の内容ではあるが、芝1200mだと位置取りが後ろになるのが懸念材料。ペースが多少速くなっても前目につけたいレースであり、人気を背負うと若干怖い。8月以降は関西遠征を挟み、ややタイトなローテーションでもある。
キーンランドCを制したダノンスマッシュ
ここ1年で芝1200mの重賞をすでに3勝。前走キーンランドCでは、今回1番人気を競り合いそうなタワーオブロンドンに勝利した。ただ、斤量が1キロ重かった同馬に対して0.1秒差という内容なので、両馬の力の差はほとんどないと見ていい。春の高松宮記念は1番人気で4着だったが、内枠有利という枠順の影響も多少あっての惜敗。G1でも突き抜ける力はあるはずだ。強いて課題を挙げるとすれば、中山が初めてで坂があるコースの実績もあまりないこと。今年リーディング首位の川田将雅騎手の手腕に頼りたいところでもある。
高松宮記念を優勝したミスターメロディ
前走セントウルSは2番人気で8着に敗退。タワーオブロンドンのレコード駆けに1.0秒遅れての入線だった。休み明けで斤量が58キロとはいえ、負けすぎかもしれない。ただ、藤原英昭厩舎らしいという感じもする。というのもかつて同厩舎にいたストレイトガールは前哨戦で敗れ、G1本番で大きく変わることが多かった。馬のタイプにもよるが、休み明けを叩かれての良化を見積もりたい厩舎だ。右回りは昨年の阪神Cで2着の実績があり、中山もダートで2着の経験がある。それほど心配する必要はないか。春秋のスプリントG1制覇の可能性は十分ある。
中山芝1200mは【3.1.0.0】の成績で相性は抜群。今年3月のオーシャンSでは重賞初制覇を飾った。2着のナックビーナス以下を寄せ付けない逃亡劇で、秋のスプリンターズSは有力候補と意識させる内容だった。高松宮記念は2番人気で15着と惨敗したが、得意のコースに替わればまた違うだろう。前走北九州記念はハイペースの上、逃げずに3番手から追走。それで勝ち馬から0.3秒差の4着であれば、悪くない結果だ。ダッシュ力とスピードは抜群で、今回はハナへ行きそう。他馬の動向は考えず、自分の力を出し切ることを考えた方がいい結果が出そうだ。
前走北九州記念はハイペースを内目の先団につけて抜け出す正攻法の競馬で2着。立ち回りとしては申し分なかったし、勝ち馬の差し脚を褒めるべきだろう。デビューから一貫して芝1200mの条件だが、競馬場も鞍上もさまざまな中、【5.2.0.0】という安定感抜群の成績を残している。それだけ乗りやすく、レースセンスにも秀でているということだ。今回、初めてのG1で相手がさらに強くなってどこまで通用するかが焦点。昨年、このレースで2着に入った3歳牝馬のラブカンプーと比較すると、本馬が好走できても全く不思議はないイメージはある。