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25年オークスを制したカムニャック
阪神ジュベナイルフィリーズも桜花賞も未経験の身で、フローラS→オークスと連勝した新星。前走ローズSは1000m通過が56秒8という速いペースの中、先団勢の後ろで追走。最後の直線に入る際、ぶつけられる不利がありながら、馬場の真ん中を通って末脚を伸ばして突き抜けた。これで距離1800m以上は4戦4勝。夏を経て成長も感じさせ、京都芝2000mにも特に不安はない。牝馬二冠達成に向けて視界良好だ。

25年桜花賞を勝利したエンブロイダリー
雨が降る稍重馬場でレースが行われた桜花賞では、中団馬群の中に入って脚を溜め、直線は外に持ち出されて末脚を伸ばし、アルマヴェローチェとの叩き合いを制した。スピードに加えて、力強い決め手を披露したいい勝ち方だった。前走オークスは折り合いこそついていたが、直線途中で伸びを欠いて9着に敗退。血統的にも心配されていたように距離2400mは長すぎたようだ。2000mはギリギリこなせるかもしれないので、反撃を期待したい。
ここまでの3勝(新馬・アルメリア賞・柳川特別)はすべて逃げ切りという内容。前走ローズSでは熾烈になりかけた先行争いのなか、5番手でこらえて追走。直線はしぶとく脚を伸ばし、カムニャックには外から差されたが2着に食い込んだ。控えても競馬ができることがわかり、非常に収穫ある内容でもあった。エンブロイダリーと同じアドマイヤマーズ産駒だが、本馬の場合は距離2000mも十分守備範囲ではないだろうか。
母ヌーヴォレコルトは14年オークスを制し、秋華賞はショウナンパンドラの2着だった馬。本馬は今年1月の新馬(中京芝2000m)を勝った後、約7か月ぶりの実戦となった1勝クラス・牝(中京芝2000m)を制して2連勝。前走ローズSは後方で追走し、直線は馬群を縫って懸命に追い上げて3着。鞍上の岩田康誠騎手の執念を感じるレースだった。キャリアは浅いが、ポテンシャルの高さは魅力的。直線で外に出すことができれば凄い脚を使えそうな雰囲気がある。

25年紫苑Sを逃げ切ったケリフレッドアスク
3走前のオークスは14番人気で8着と奮闘。2番手で追走し、直線は残り400mまで粘るという見せ場十分の走りだった。続く距離1600mの1勝クラス・牝は4着に終わったが、前走紫苑Sは気合いを入れて先手を取りレースを引っ張ると、最後はジョスランの猛追を凌いで逃げ切り勝ちを果たした。距離1800〜200mの成績は【1.1.1.0】と安定。ローズS組との力関係が鍵になるが、軽視はしない方がいいだろう。
21年有馬記念などG1・3勝を挙げたエフフォーリアの全妹にあたる良血馬。前走紫苑Sは上半期の重賞で実績を挙げたリンクスティップ(1番人気)とエストゥペンダ(3番人気)の間に割って入り、2番人気に支持された。レースは逃げたケリフレッドアスクをクビ差だけ捕らえ切れず2着に終わったが、最後の追い上げは迫力があり、勝ちに等しい内容だった。京都芝2000mも上手く対応できそうなので、楽しみな一戦だ。
春はエルフィンS5着、忘れな草賞4着に終わり、クラシックには出走できなかった。約3か月の休みを挟んだ後、小倉芝1800mの1勝クラス・牝を勝利すると、前走紫苑Sは3着。逃げたケリフレッドアスクの直後につけ、直線はやや窮屈なシーンがあったが、坂を駆け上がった後の伸びがひと息だったように感じた。距離2000mは少し長い可能性もあるが、直線が平坦の京都に替わるのはプラスかもしれない。

25年中京記念を制したマピュース
2月のクイーンCはエンブロイダリーの2着と好走。桜花賞4着、NHKマイルCは勝ち馬と0.5秒の7着とG1でも善戦を果たした。3か月の休養を挟んで出走した前走中京記念は逃げたシンフォーエバーを見ながら2番手で進み、直線はゴール寸前で同馬を捕らえ切って重賞初制覇。上位人気馬たちがだらしなかった気もするが、古馬相手にいきなり重賞を勝った点は評価したい。今回は距離2000mをこなすことができるかが最大の鍵になる。

25年フェアリーSを完勝したエリカエクスプレス
1月のフェアリーSを制して高い能力を示したが、桜花賞は1番人気で5着。続くオークスは10着と、クラシックでは逃げて粘り込むことができなかった。前走京成杯オータムハンデキャップは3番手で追走したが、道中は力んで走っているような雰囲気。直線は坂下で手ごたえが怪しくなり、11着に敗れた。現状は落ち着いて走らせるのが難しい印象。今回は距離2000mをこなせるか、というのも大きな課題になってくる。

25年つばき賞を完勝したパラディレーヌ
春はフラワーC2着、オークス4着の実績を残した。前走ローズSは痛恨の出遅れ。それでも内を通って挽回し、中団に取りついた。直線は前が完全に壁になってしまい、馬群をうまく割ることもできずゴールして8着。明らかに消化不良なレース内容だった。京都芝は距離1800mで2勝3着1回の好成績。秋華賞は意外と直線で馬群がバラけることが多いため、末脚を活かして巻き返してくる可能性は十分ありそうだ。