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桜花賞を制したステレンボッシュ
春は休み明けで桜花賞に挑み、アスコリピチェーノを3/4馬身差で下してG1初制覇。続くオークスは中団で追走し、直線は内に潜り込みながら馬群を捌いて抜け出したが、最後は外からチェルヴィニアに差されて半馬身差の2着に敗れた。悔しい結果だが、上がり3ハロン(34秒0)は勝ち馬と並んでメンバー中1位であり、うまく走った感じもする。今回の京都芝2000mは、この馬の器用さや堅実な末脚が生きる舞台。桜花賞の時同様、3週間前から栗東に入って順調に調整が進められており、態勢は万全だろう。雪辱を果たし、牝馬二冠を目指す。
オークスで鮮やかに差し切ったチェルヴィニア
アルテミスS以来の休み明けで挑んだ桜花賞(13着)の敗因は、右回りではないはず。8枠18番スタートで前に壁が作れず、初めて経験する淀みないペースのなか、うまく脚を溜められなかった印象だ。オークスは距離2400mで道中ペースが緩むなか、しっかりと折り合って脚を溜め、直線外から素晴らしい脚を繰り出し、最後はステレンボッシュを交わして勝利。この馬の本当の力を見せたと言えるだろう。今回の京都芝2000mは、直線が短い内回りコースだが、ルメール騎手がうまく決め手を引き出すことに期待したいところ。
ローズSを快勝したクイーンズウォーク
桜花賞は直線でラチ沿いの狭いスペースを突くも伸び切れず8着。オークスは直線で馬場の真ん中から脚を伸ばし、ランスオブクイーンと並んで一瞬先頭に立つも4着。最後はチェルヴィニアらの決め手に屈した形だが、レース内容は良かった。前走ローズSはセキトバイーストが大きなリードを取って逃げる展開のなか、中団で追走し、直線は馬場の真ん中からしっかりと脚を使って差し切り重賞2勝目。好内容ではあったが、春から大きくパワーアップした感じではなかった。2強(ステレンボッシュ・チェルヴィニア)の牙城を崩せるかか鍵だ。
春は未勝利→1勝クラス(牝)→スイートピーSと3連勝を飾った。続くオークスは12着に終わったが、直線で余力がなくて失速したのではなく、瞬発力比べで置かれてしまった印象だ。前走クイーンSは中団追走から直線でしぶとく脚を伸ばし、ボンドガールやドゥアイズらとの追い比べを制した。斤量(51キロ)は恵まれたとはいえ、古馬の重賞実績馬たちを下したのは大きい。それに小回りの芝中距離は、この馬にとても合っている。速い時計が出過ぎる馬場だと厳しいかもしれないが、ここも立ち回り次第で好勝負になっても不思議はない。
新馬でチェルヴィニアを下した素質馬。春はニュージーランドT2着の後、NHKマイルCは17着と大敗したが、本来の力はこんなものではないはず。2走前のクイーンSは後方追走から、直線で馬群を捌きながら伸びて2着。前走紫苑Sは後方追走から直線で脚を伸ばすも3着。ダイワメジャー産駒なので距離1800〜2000mは長い印象もあったが、近2走上がり3ハロン1位をマークしており、十分対応できている。おそらく平坦コースに替わるのはプラス。展開さえ向けば十分チャンスがありそうだ。