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秋華賞2025
血統分析

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父エピファネイアで母系優秀なエリカエクスプレスの巻き返しに期待!

1)近年勝ち星のないサンデーサイレンス系は軽視したい

2013年以降の秋華賞(ただし京都のみ/阪神開催の2021年と2022年は除く)では、さまざまな種牡馬系統から勝ち馬が出ている。が、近6回はサンデーサイレンス系の勝利なし。積極的に買うことにためらいを覚える。

●マイナス評価…父サンデーサイレンス系

【父馬の系統別成績(2013年以降・京都のみ)】

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種牡馬系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンス系 4 9 4 110 3.6% 11.8% 15.5%
その他のヘイルトゥリーズン系 1 0 2 15 6.7% 6.7% 20.0%
ミスタープロスペクター系 2 1 3 26 7.7% 11.5% 23.1%
ノーザンダンサー系 2 0 1 20 10.0% 10.0% 15.0%
ナスルーラ系 1 0 0 3 33.3% 33.3% 33.3%
【過去10年の連対馬の父と母父(京都開催のみ)】

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日付 馬名 種牡馬 母父馬
2024.10.13 1 5 チェルヴィニア ハービンジャー キングカメハメハ
2024.10.13 2 10 ボンドガール ダイワメジャー Tizway
2023.10.15 1 6 リバティアイランド ドゥラメンテ All American
2023.10.15 2 7 マスクトディーヴァ ルーラーシップ ディープインパクト
2020.10.18 1 13 デアリングタクト エピファネイア キングカメハメハ
2020.10.18 2 12 マジックキャッスル ディープインパクト シンボリクリスエス
2019.10.13 1 5 クロノジェネシス バゴ クロフネ
2019.10.13 2 8 カレンブーケドール ディープインパクト Scat Daddy
2018.10.14 1 11 アーモンドアイ ロードカナロア サンデーサイレンス
2018.10.14 2 13 ミッキーチャーム ディープインパクト Dansili
2017.10.15 1 14 ディアドラ ハービンジャー スペシャルウィーク
2017.10.15 2 7 リスグラシュー ハーツクライ American Post
2016.10.16 1 7 ヴィブロス ディープインパクト Machiavellian
2016.10.16 2 3 パールコード ヴィクトワールピサ Lost Code
2015.10.18 1 18 ミッキークイーン ディープインパクト Gold Away
2015.10.18 2 9 クイーンズリング マンハッタンカフェ Anabaa
2014.10.19 1 6 ショウナンパンドラ ディープインパクト フレンチデピュティ
2014.10.19 2 4 ヌーヴォレコルト ハーツクライ スピニングワールド
2013.10.13 1 16 メイショウマンボ スズカマンボ グラスワンダー
2013.10.13 2 1 スマートレイアー ディープインパクト ホワイトマズル
 
2)父馬には2400mでの実績が必須

勝ち馬の父としてディープインパクト(日本ダービー/ジャパンC)、ハービンジャー(キングジョージ)、バゴ(凱旋門賞)、エピファネイア(ジャパンC)、ドゥラメンテ(日本ダービー)と、2400mのG1ウィナーが名を連ねている。父馬に2400m実績は不可欠だ。

◎プラス評価……父が芝2400mのG1を勝っている

3)母〜四代母が重賞ウィナーなら強調できる

勝ち馬の多くは母〜四代母に重賞ウィナー(特に芝1600〜2000m)がいる。きょうだい・近親に活躍馬がいる、というパターンにも注意したい。

◎プラス評価……母〜四代母または近親に重賞ウィナーがいる

【勝ち馬(2013年以降・京都のみ)の母系 重賞実績】

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勝ち馬 勝ち馬の母系/近親
メイショウマンボ 祖母メイショウアヤメはオープン(芝1200m)2勝
ショウナンパンドラ ※近親にステイゴールド、サッカーボーイ
ミッキークイーン 母ミュージカルウェイは仏G2(芝1950m)勝ち馬
ヴィブロス 四代母Glorious Songは米G1(ダ1800m)4勝
ディアドラ 曾祖母Sonic Ladyは愛1000ギニーなどの勝ち馬
アーモンドアイ 母フサイチパンドラはエリザベス女王杯勝ち馬
クロノジェネシス ※姉はノームコア、近親にフサイチリシャール
デアリングタクト 祖母デアリングハートはG3(芝1800m)3勝
リバティアイランド 母ヤンキーローズはG1(芝1400m・2000m)2勝
チェルヴィニア 母チェッキーノはG2(芝2000m)勝ち馬
4)母父はスピード型がベスト。母の母の父も重要

母父は、グラスワンダー、フレンチデピュティ、Gold Away、Machiavellian、クロフネ、キングカメハメハ、All Americanと、マイル以下の重賞を勝っている馬が多い。ただ、ナスルーラ系・その他の系統は、あまり走れていない。

勝ち馬10頭の母母父を見ると、4頭がミスタープロスペクター系(うち3頭は海外種牡馬)、3頭がサンデーサイレンス、2頭がNureyev(ノーザンダンサー系)。また阪神開催時の2年間を含む12回のうち、父キングカメハメハ系が3勝、母父キングカメハメハ系も3勝をマーク。こうした条件を満たす馬にもプラス評価を与えたい。

◎プラス評価……母父がマイル以下の重賞ウィナー
 〇プラス評価……母母父がミスタープロスペクター系かノーザンダンサー系の海外種牡馬
 〇プラス評価……母母父サンデーサイレンス
 ◎プラス評価……父か母父がキングカメハメハ系
 ●マイナス評価…母父ナスルーラ系/母父その他の系統

【母父の系統別成績(2013年以降・京都のみ)】

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母父の系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンス系 2 1 3 34 5.9% 8.8% 17.6%
その他のヘイルトゥリーズン系 2 1 0 14 14.3% 21.4% 21.4%
ミスタープロスペクター系 3 0 4 37 8.1% 8.1% 18.9%
ノーザンダンサー系 3 5 2 58 5.2% 13.8% 17.2%
ナスルーラ系 0 0 1 19 0.0% 0.0% 5.3%
その他の系統 0 3 0 12 0.0% 25.0% 25.0%
結論

プラス要素を完璧に満たす馬は見当たらないが、買いたくなる存在は何頭かいる。エリカエクスプレスは父がエピファネイア、母母父がノーザンダンサー系海外種牡馬Anabaa、曾祖母が芝2000mの仏G2ウィナー。母父Galileoに短距離重賞の勝ち鞍はないが、マイルのデビュー戦で圧勝し、産駒にもマイルG1勝ち馬が多いので問題あるまい。

セナスタイルは父が凱旋門賞馬Sottsass(ノーザンダンサー系)、母はオークス馬ヌーヴォレコルトとスケール感たっぷり。ジョイフルニュースは父がキングカメハメハ系ロードカナロア、母ジョイニキータはアルゼンチンのG1馬、母母父はミスタープロスペクター系。この2頭にも期待したい。

二冠を目指すカムニャックとエンブロイダリー、ローズS2着のテレサなどは、近年の秋華賞で勝てていない父サンデーサイレンス系という点が心配だ。