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ホープフルSを快勝したクロワデュノール
新馬(東京芝1800m)を快勝し、2戦目の東スポ杯2歳Sはスローペースのなか、直線でサトノシャイニングとの一騎打ちを制して重賞初制覇。前走ホープフルSはいい手ごたえで先団に取りつくと、直線で悠々と抜け出して2馬身差で快勝した。スピードと決め手が秀でていて、地力は一枚上という印象。精神的にも落ち着きがあり、今のところ弱点が見当たらない。ソールオリエンス、ジャスティンミラノに続き、3年連続で無敗の皐月賞馬誕生の期待がかかる。
きさらぎ賞を豪快に差し切ったサトノシャイニング
新馬(中京芝2000m)を勝った後、2戦目の東スポ杯2歳Sは2着。押し出されて先頭に行く形になったが、直線でクロワデュノールとびっしりと競り合い惜敗した。前走きさらぎ賞は控えて追走し、直線は大外から豪快に突き抜けて3馬身差の勝利。リンクスティップ(次走桜花賞3着)とランスオブカオス(次走チャーチルダウンズC1着)を下したことで、さらに評価は上がっている。初の中山が鍵だが、クロワデュノールを打倒できる可能性がある一頭。
ラジオNIKKEI杯京都2歳Sを制したエリキング
新馬(京都芝1800m)→野路菊S→ラジオNIKKEI杯京都2歳Sと3連勝を飾り、クラシックの有力馬となったが、右第1指骨剥離骨折が判明して休養。今回は約5か月ぶりの実戦となる。2戦続けて2着に下したジョバンニがホープフルSで2着と好走しており、本馬もクロワデュノールに匹敵する力を持っているとみていいだろう。初の中山、多頭数で流れが速いペースの経験など、未知な面は多々あるが注目したい有力馬だ。
野路菊SとラジオNIKKEI杯京都2歳Sはいずれもエリキングの2着。ホープフルSは1枠1番を生かしてうまく立ち回り、最後の直線は外に出されて懸命に末脚を伸ばし2着。上がり3ハロンはクロワデュノールよりも0.1秒速く、メンバー中最速だった。前走若葉Sはローランドバローズをクビ差退けて勝利。僅差だったが、いい状態で本番に臨めそうなのは何よりだ。クロワデュノールやエリキングと重賞で接戦を演じたことをあらためて評価したい。
走前のホープフルSで17番人気ながら3着と激走。向正面直線で一気に先頭に立って最後まで粘り込む派手な立ち回りを見せた。前走弥生賞ディープインパクト記念もホープフルSの再現と言っていい競馬。スタートが悪くて序盤は後方で追走したが、向正面直線で先頭に立ち、直線ではヴィンセンシオとの叩き合いに競り勝ち、重賞初制覇を飾った。中山芝2000mの適性が高く、地力も侮れない。今回も同じような展開に持ち込むだろう。
新潟芝2000mの新馬を勝ち、続く葉牡丹賞はゲルチュタールやリトルジャイアンツ(その後共同通信杯3着)を下し、2歳コースレコードをマークして勝利。前走弥生賞ディープインパクト記念は意表を突く逃げでレースを作った後、3コーナーでファウストラーゼンに交わされて2番手で直線へ。その後は懸命に脚を伸ばしてクビ差届かなかったが、いきなり重賞で連対できたのは収穫だ。引き続きC.ルメール騎手が騎乗予定であるのも魅力的。
2走前の1勝クラス(中山芝2000m)ではゴーソーファー(次走フラワーC3着)との叩き合い敗れて2着。前走弥生賞ディープインパクト記念は後方に位置し、3コーナー過ぎから大外を回ってスパートして直線に入り、じわじわと末脚を伸ばして3着。上がり3ハロンはメンバー中最速だった。今回も距離のロスは覚悟しなければいけないが、中山芝適性が高く、堅実な末脚が期待できる。展開や馬場状態が味方すれば面白いのではないだろうか。
黄菊賞で2勝目を挙げ、朝日杯フューチュリティSではアドマイヤズームの2着と好走。今回は中距離だが淀みないペースになりそうなので、マイルG1で実績があるのはプラス材料とみたい。前走弥生賞ディープインパクト記念は1番人気で4着。アロヒアリイにまくられるのを嫌い、少し先に動いた分、最後伸びを欠いた印象だ。それでも上がり3ハロンはメンバー中3位タイ。立ち回りや脚の使いどころに工夫の余地はありそうだ。J.モレイラ騎手がどう乗るか注目だ。
近年、共同通信杯はエフフォーリアやジャスティンミラノなどが勝利しており、クラシックに直結する一戦になっている。今年の同レースを勝利したのは本馬で、本来ならばここで有力視されるべきだが、2走前のホープフルS(11着)が懸念材料。勝負どころでの反応が悪く、直線はじりじりとしか脚を伸ばせなかった。左回りで3勝を挙げているので、皐月賞よりも日本ダービーの方が、チャンスが大きいかもしれない。
7月の札幌芝1800mを1分47秒8(良)の2歳コースレコードで勝利。前走スプリングSは約半年ぶりの実戦ながら1番人気に支持された。あいにくの天気で馬場状態は重。スタートで出遅れてしまったが、勝負どころでは3番手に取りつき、直線はしぶとく脚を伸ばして3着に入った。惨敗してもおかしくなかっただけに、本馬のポテンシャルの高さを再確認できた。前走からの上積み、良馬場での未知の魅力という意味で、注目したい一頭だ。