第37回 マイルチャンピオンシップ 血統分析｜G�T特集

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母父ノーザンダンサー系Motivatorのヴァンドギャルドに注目！

1）ノーザンダンサー系とディープインパクト産駒の争い

過去10年の種牡馬系統別成績を見ると、勝率ではノーザンダンサー系がリード。好走数ではサンデーサイレンス（ＳＳ）系の圧勝だが、アベレージは並以下だ。ただディープインパクト産駒は３勝・２着３回・３着４回、８年連続で馬券に絡んでいる。マイルＣＳにもっとも強い種牡馬といえる。

○プラス評価……父ノーザンダンサー系／父ディープインパクト
　●マイナス評価…父ナスルーラ系

【父馬の系統別成績（過去10年）】

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【過去10年の連対馬の父と母父】

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2）ノーザンダンサーの血とマイル適性が重要

母父としてはノーザンダンサー系が主軸。好走率が飛び抜けているわけではないが、10年で６勝の実績は無視できない。

〇プラス評価……母父ノーザンダンサー系
　●マイナス評価…母父ナスルーラ系／母父マイナー系統

　

【母父の系統別成績（過去10年）】

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3）芯の通った母系であることが望ましい

過去10年の勝ち馬は母・兄姉・近親にも活躍馬が多い。近５年でいうと、モーリスは祖母が女傑メジロモントレー、ミッキーアイルは曾祖母が米Ｇ１を４勝、ペルシアンナイトは近親にゴールドアリュール、ステルヴィオの母系からは皇帝シンボリルドルフが出ていて、インディチャンプはリアルインパクトやネオリアリズムの近親。母系の現役成績・繁殖成績が優秀なほど、期待大だ。

◎プラス評価……母系・近親にＧ１馬がいる

4）純粋なマイラー血統では勝ち負けできない

過去10年の勝ち馬の父８頭のうち、マイルＧ１勝ち馬は３頭だけ。むしろ2400ｍに対する適性が重要なようにも思える。

勝ち馬の母父もSadler's WellsやRock of Gibraltar、ファルブラヴ、キングカメハメハなどマイルＧ１での好走歴を持つ馬が目立ついっぽう、エリシオ、Caerleon、カーネギーなど2400ｍ型も多い。理想はマイルと2400ｍ、双方で結果を出している種牡馬だ。

◎プラス評価……父・母父がマイルおよび2400ｍのＧ１勝ち馬

【勝ち馬の父の現役時代実績】

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結論

このレースの勝ち馬であるペルシアンナイトやインディチャンプより面白そうな馬は多い。まずディープインパクト産駒では、母父がナスルーラ系のグランアレグリアよりヴァンドギャルドを推したい。母父Motivatorはノーザンダンサー系でマイルＧ１と英ダービーの勝ち馬。近親には今年の英オークスを圧勝したLoveがいる。

サリオスも有力。父がサンデーサイレンス系ハーツクライ、母が独オークス馬、母父Lomitasはノーザンダンサー系で2400ｍＧ１勝ち馬。血統的なマイル適性には疑問が残るが、自身が朝日杯勝ち馬なので問題ないはずだ。３歳には他に、タイセイビジョン（父タートルボウルはノーザンダンサー系でマイルＧ１馬、母父スペシャルウィークは日本ダービー馬、近親にユートピア）、レシステンシア（父ダイワメジャー、母はアルゼンチンＧ１馬、母父Lizard Islandはノーザンダンサー系）あたりにも注目したい。

【ヴァンドギャルドの血統表】

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