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安田記念を制したモズアスコット
今春は重賞で惜敗し、オープン特別の安土城Sでも2着。しかし、連闘で挑んだ安田記念を9番人気で制してみせた。良馬場で1分31秒3という速いタイムで駆け抜けており、マイラーとしての資質が大一番で開花したと見ていいだろう。この秋はスワンSから始動。ロードクエストに差し切られて2着に終わったが、本馬の方が2キロ斤量が重かった。馬体重も10キロ増と余裕残し。叩かれての変わり身が見込めそうだ。鞍上はC・ルメール騎手。矢作芳人厩舎は先週のエリザベス女王杯を優勝しており、騎手と陣営に勢いを感じさせる。
毎日王冠を逃げ切ったアエロリット
前走毎日王冠は押し出されるようにハナへ行き、マイペースの逃げ。あまり上がりの勝負には持ち込みたくはなかったが、上がり3ハロンを33秒8の脚でまとめてそのまま押し切った。臨戦過程としては申し分なく、今秋の最大目標はここだ。関西圏での成績は【0.0.0.2】だが、桜花賞は出遅れてペースも不向き。秋華賞はディアドラが制した時で、かなりの道悪&芝2000mのレースと、敗因はハッキリしている。良馬場の京都芝1600mに対して、特に不安はない。今回はR・ムーア騎手が騎乗予定。馬を踏ん張らせる腕力も秀でており、期待十分だ。
前走富士Sは斤量59キロを背負う厳しい条件。最後の直線に入ると挟まれて、外に持ち出す不利もあった。反応よく動けなかったのは斤量の影響もありそうで、終いはジリジリとしか伸びなかった。春は大阪杯で2着後、安田記念では2番人気で6着。それほど大きく負けてはいないが、血統的にはコーナーが4つある、芝中距離がベストの印象が強い。マイルCSは昨年勝っているものの、M・デムーロ騎手の神がかり的な騎乗内容があった。今年も同じ乗り役で、叩かれての上積みもあるだろうが、同じようなパフォーマンスができるか。
前走天皇賞(秋)はレイデオロから0.4秒差の4着。ほぼ力通りの結果で、この馬自身としてはよく頑張っている。芝中距離のG1では決め手勝負で見劣るため、安定こそしているが、勝ち切るのは容易ではないだろう。距離を延ばしてジャパンCや有馬記念に行くのも厳しいはずで、今回の距離短縮の方がいい結果につながる可能性がある。ペースが速くなるので先行はできないかもしれないが、差しに回って鋭く伸びてくるかもしれない。地力的には同厩舎のペルシアンナイトと遜色はない。うまくレースの流れに乗り、力を出し切りたい。
富士Sを完勝したロジクライ
前走富士Sでは2番手追走から、最後の直線で堂々と抜け出し2馬身差の完勝。3歳時のシンザン記念以来となる重賞勝ちを果たした。勝ちタイムの1分31秒7は、数字としてはかなり速い。ただ、馬場差を考えると、過大評価はできない。その前の自身の成績が京成杯AHが3着、中京記念が2着という現実がある。G3では確実に力は上位だが、G2やG1で通用しているところはまだ見せていない。4月のマイラーズCでは7着に終わっている。逃げた競馬なので参考外でもいいが、今回は一層相手が強い。とにかくまずは自分の競馬に徹することだろう。