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第86回菊花賞はC.ルメール騎手騎乗の1番人気エネルジコが中団で追走し、勝負どころで前に進出すると、直線でいい決め手を繰り出して抜け切り優勝。キャリア5戦目でG1初制覇を飾った。勝ち時計は3分04秒0(稍重)。鞍上のルメール騎手は2016年サトノダイヤモンド、18年フィエールマン、23年ドゥレッツァ、24年アーバンシックに続いてこのレース5勝目。本馬を管理する高柳瑞樹調教師はこのレース初勝利となった。
2着は2馬身差で川田将雅騎手騎乗の2番人気エリキング。3着は3/4馬身差で荻野極騎手騎乗の13番人気エキサイトバイオ。
小雨が降り、稍重馬場でレースがスタート。1周目の3コーナーで10番ジーティーアダマンが先頭に立った。2番手には8番レクスノヴァス、4番ヤマニンブークリエ、14番エキサイトバイオが並んで追走。その直後の好位に7番ショウヘイがつけた。1馬身差で18番レッドバンデ、3番ライトトラックが続き、1馬身差で中団に5番ジョバンニ、12番ゲルチュタール。その後ろは2番アマキヒ、13番アロンディ、17番レイヤードレッド。さらに1馬身差で1番コーチェラバレー、9番エネルジコ、16番ラーシャロームが並んで追走。2馬身切れて後方から15番エリキング、11番マイユニバースも後方から。差がなく6番ミラージュナイトが最後方という隊列になった。
1000m通過は60秒8。先頭は変わらずジーティーアダマンで1周目のスタンド前を通った。1コーナーから2コーナーにかけてペースダウン。残り1200mあたりでペースアップし、エネルジコは外に出されていつでも動ける態勢を取った。
2周目の3コーナーを過ぎると、馬群は一団となり坂を下った。エネルジコを見ながらエリキングも外から進出を開始。先頭はジーティーアダマンが後退し、代わりにエキサイトバイオ。それから前に進出してきたマイユニバースも先頭に迫り、その後ろにはショウヘイがつけた。
最後の直線に入ると、馬場の4分どころを通りエキサイトバイオが先頭。しかし、その外からエネルジコが末脚を伸ばして交わした。レッドバンデやレクスノヴァスも食い下がったが、2番手のエキサイトバイオを交わせない。内からはジョバンニが一瞬来たが、大外からエリキングが飛んできた。エキサイトバイオを交わしてエリキングは2番手に上がったが、エネルジコはその追撃を振り切り、先頭でゴールを果たした。
勝ったエネルジコは前走新潟記念で初黒星を喫したが、今回は期待に応える形で見事に優勝。春のクラシックに出走できなかった鬱憤を晴らす見事な勝利だった。純粋なステイヤーという感じではなく、距離2400〜2500mのG1でも楽しみな逸材。今後の活躍も非常に楽しみだ。
エリキングはやや距離のロスが多いレース運びになってしまった感もあるが、距離3000mでも最後いい脚を使って良く2着に来た。3着エキサイトバイオは序盤やや行きたがりながらも、豊富なスタミナを生かして前目で捌き、よく残した。