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日本ダービーを制したダノンデサイル
京成杯でアーバンシックを下して重賞初制覇を果たしたが、皐月賞ではレース直前に横山典弘騎手が馬の右前脚に違和感を感じ、出走の取りやめを申し出た。
その影響もあってか前走日本ダービーは9番人気という低い評価だった。ところがレースではインの好位に取りつくと、直線で内ラチ沿いを通って脚を伸ばし、2馬身抜け出して快勝した。横山典弘騎手の完璧な乗り方と、距離適性で2着ジャスティンミラノを上回ったのが勝因になった印象だ。したがって、今回の3000mも十分にこなせそう。他にダービー上位馬が不在な点も、クラシック二冠達成に向けて有利と言えるだろう。
セントライト記念を快勝したアーバンシック
皐月賞4着の後、日本ダービーでは4番人気に支持されたが11着に敗退。後方で追走し、直線は大外に持ち出されるも、残り200mあたりで脚色が鈍った感じだった。前走セントライト記念は中団のインで脚を溜め、直線では先に抜け出したコスモキュランダを外からキッチリと差し切り重賞初制覇を飾った。春から大きく変わった感じはしなかったが、C.ルメール騎手と手が合う印象は受けた。今回は京都芝3000mをこなせるかが最大の鍵。距離は少し長い気がするので、持ち味である一瞬の爆発力をうまく生かしたいところ。
神戸新聞杯を逃げ切ったメイショウタバル
前走神戸新聞杯は大外の15番から飛び出してハナに立ちレースを引っ張った。平均的に速いラップを刻み、5〜6馬身ほどのリードを取った。直線は内ラチ沿いを通って脚を伸ばし、最後は苦しくなってジューンテイクに半馬身差まで迫られたが、そのまま押し切って重賞2勝目を飾った。今回もレースの主導権を握りそうな注目馬。ただ、距離が3000mなので緩急をつけたラップを刻まないと、そのまま押し切るのは難しいかもしれない。皐月賞(17着)のようなオーバーペースにならないように気を付けたい。
新馬でジャスティンミラノの2着の後、未勝利→1勝クラスを連勝して青葉賞に出走。スタートで後手を踏み、そのまま後方で押さえ込んだことが裏目に出て8着に敗れた。直線では外から伸びかけていたので、力負けではないだろう。その証拠に町田特別は出遅れたが、向正面で2番手に上がって直線で突き抜けた。続く前走日本海Sも3番手追走から、直線で鋭く抜けて完勝した。今回、戸崎圭太騎手に乗り替わる予定で、距離3000mも未知数。スタートも課題だが、じんわりと前に行かせて好位で折り合うことができれば楽しみだ。
皐月賞ではジャスティンミラノとクビ差の2着と好走。続く日本ダービーでは向正面直線で先団馬群に取りつき、直線では馬場の真ん中から追い出されるもやや伸びを欠いて6着。残り300mあたりで苦しくなりながらも最後まで頑張ってはいたので、東京芝が合わない感じはしなかった。前走セントライト記念は直線で早目に抜け出すも、アーバンシックに差されて2着。悔しい結果だが、トライアルの内容としては悪くない。今回は距離3000mに対応できるかが鍵。本質的には長いはずなので、うまくカバーできる乗り方をしたいところ。
皐月賞はメンバー中1位タイの上がり3ハロン(33秒9)をマークして7着。ただ、後方追走でレースの流れに乗れなかったので、惜しいという感じではなかった。岩田康誠騎手に乗り替わった日本ダービーでは一転し、大外枠からハナに立ってレースを引っ張った。直線では伸びを欠いて8着に終わったが、レース内容は皐月賞よりも好感が持てた。前走セントライト記念も2番手で追走し、直線ではアーバンシックとコスモキュランダにアッサリと交わされるも、最後逃げたヤマニンアドホックを捕らえて3着。この先行策が菊花賞で実を結ぶことを期待したい。
青葉賞で2着に入って日本ダービーへの優先出走権を獲得。レースは後方で追走し、直線は大外から脚を使うも、残り100mあたりで苦しくなり15着に敗れた。前走神戸新聞杯は中団のインコースで折り合い、直線では追い比べからしぶとく脚を伸ばして3着。レース運び自体は春とあまり変わっていないが、精神面で成長し、とてもいい走りができたように見えた。ダービーで先着された馬たちとの力の差も、多少は縮まっているかもしれない。距離3000mの適性は未知数だが、しっかりと折り合いをつけて末脚勝負にかけたい。
春はすみれSでサンライズアース、ジューンテイクに次ぐ3着。プリンシパルSではダノンエアズロックの2着に好走するもクラシックには出走できなかった。2走前の西部スポニチ賞では圧倒的1番人気に応えて4馬身差で快勝。長距離に適性があることを感じさせる走りを見せた。前走神戸新聞杯は1番人気で5着と敗れたが、人気になりすぎだったうえ、現状の力を考えると妥当な結果という気もする。今回、希望を見出すとすればコース替わり。距離3000mを苦にする馬が多くいるようであれば、チャンスがあるかもしれない。
今春は弥生賞ディープインパクト記念5着、青葉賞10着という成績。3か月の休みを挟んだ後、2走前のSTV賞は3着。前走の2024ワールドオールスタージョッキーズ第2戦は、中団追走から4コーナー手前でまくりに行くと、直線で豪快に2馬身半突き抜けた。ペースが速くなり展開がうまく嵌まった感じだが、とても力強い走りだった。今回の京都芝3000mがこの馬にとって良いか悪いかはやってみないとわからない。普通に末脚比べとなっては厳しそうなので、何かに恵まれる展開になってほしいところ。
デビュー戦は3月と遅く、2着に敗退したが、続く未勝利(東京芝2000m)→1勝クラス(東京芝2400m)を逃げ切り勝ち。前走阿賀野川特別は同じ3歳牡馬のバッデレイト(1番人気)、サトノシュトラーセ(3番人気)と上位人気を形成して注目されたなか、実際にレースでもゴール前は激戦となり、本馬が差し切り勝ちで3連勝を飾った。これで菊花賞に向けて楽しみな存在になったかに思えたが、バッデレイトが先日の神戸新聞杯で7着と敗れてしまい、本馬の評価を上げることはできなくなった。距離3000mの適性が相当高くないと厳しいかもしれない。