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アルテミスSを制したラヴェル
半姉に今年の牝馬3冠で好走したナミュール(父ハービンジャー)がいる血統。本馬は父がキタサンブラックに替わり、迫力とバネがある末脚が魅力な素質馬の雰囲気がある。デビュー戦となった7月の小倉芝1800mを勝利し、前走はアルテミスSに出走。スタートで出遅れて後方からの追走となったが、上がり3ハロン33秒0とメンバー中最速の脚を繰り出し、最後の直線は外から鋭く差し切った。直線距離が長く、広々としたコースの方が合っているので、阪神芝1600mに替わる点は全く問題ないだろう。無傷の3連勝で2歳女王を目指す。
前走は脚を余したリバティアイランド(手前)
7月の新馬(新潟芝1600m)を勝った時の内容はとてもインパクトがあった。勝ち時計の1分35秒8(良)は普通だが、レースのラスト3ハロンのラップ(10秒9-10秒2-10秒9)が強烈。この流れを4コーナー7番手から、上がり3ハロン31秒4をマークして差し切ったのだ。いくら平坦で直線距離が長いコースとはいえ、並の馬に繰り出せる瞬発力ではない。前走アルテミスSは圧倒的1番人気でクビ差の2着と敗れたが、外に持ち出すのに手間取り追い出すタイミングが遅れたので力負けではない。右回りのコースは初めてだが、あらためて注目だ。
もみじSを完勝したウンブライル
全兄に2018年マイルチャンピオンシップを制したステルヴィオがいる血統。本馬は6月の新馬(東京芝1400m)で2着に3馬身半差をつけ好時計で快勝。続く前走もみじSは休み明け・馬体重プラス10キロで出走すると、単勝1.3倍の人気に応えて3馬身差で勝利した。道中は終始うながされる感じで追走したが、最後の伸びは素晴らしく、距離はもう少し延びても全然問題ない印象を受けた。今回は初重賞挑戦でG1。今までに比べると相手はかなり強くなるが、能力やレースセンス、阪神芝1600mのコース適性いずれも他馬に劣ることはないだろう。
デビュー2戦目の札幌芝1800mで初勝利を飾り、次走の札幌2歳Sでは混戦模様ながら1番人気に支持された。レースはドゥアイズを見ながら外を回って追い上げ最後の直線に入ると、ゴール前できっちりと差し切った。レースセンスがあり、長くいい脚を使える堅実なタイプだ。ドゥラメンテ産駒なので本当に良くなるのは来年以降だろうが、前走から約3か月の間で成長する面もあるだろう。2013年はレッドリヴェールが札幌2歳S→阪神ジュベナイルフィリーズと連勝を飾っている。阪神芝1600mに対応できれば、勝利も十分ありうる。
エピファネイア×ダイワメジャーという配合の関東馬。デビュー戦となった東京芝1600m(牝)の新馬を3馬身差で快勝。前進気勢は強いが折り合えて、終いの脚はパワフルかつ鋭い。マイル戦はとても合っている印象を受ける。前走は札幌に遠征してコスモス賞に出走。次走札幌2歳Sで2着に入ったドゥアイズを2馬身退ける完勝劇で、勝ちタイムも優秀だった。今回、休み明けで重賞は初挑戦。人気はアルテミスS連対馬らが上かもしれないが、素質や魅力は引けを取らない。阪神芝1600mに替わるのもプラスになりそうだし、いいレースを期待したい。