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G1特集 阪神ジュベナイルフィリーズ2022G1特集 阪神ジュベナイルフィリーズ2022

血統分析

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父が日本ダービー馬キズナ、祖母仏1000ギニー勝ち馬のイティネラートルに注目!

1)ノーザンダンサー系とSS系の争いか

過去10年、勝率・複勝率で見ればノーザンダンサー系がわずかに優位。馬券に絡んだ数ならサンデーサイレンス(SS)系。一応はこの両者の争いだろう。

〇プラス評価……父ノーザンダンサー系/父SS系
 ●マイナス評価…父ナスルーラ系

【父馬の系統別成績(過去10年)】

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種牡馬系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンス系 6 5 9 103 5.8% 10.7% 19.4%
その他のヘイルトゥリーズン系 1 0 0 17 5.9% 5.9% 5.9%
ノーザンダンサー系 2 2 1 22 9.1% 18.2% 22.7%
ミスタープロスペクター系 1 2 0 29 3.4% 10.3% 10.3%
ナスルーラ系 0 1 0 5 0.0% 20.0% 20.0%
その他の系統 0 0 0 2 0.0% 0.0% 0.0%
【過去10年の連対馬の父と母父】

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日付 馬名 種牡馬 母父馬
2021.12.12 1 10 サークルオブライフ エピファネイア アドマイヤジャパン
2021.12.12 2 11 ラブリイユアアイズ ロゴタイプ ヴィクトワールピサ
2020.12.13 1 6 ソダシ クロフネ キングカメハメハ
2020.12.13 2 7 サトノレイナス ディープインパクト Not For Sale
2019.12.8 1 4 レシステンシア ダイワメジャー Lizard Island
2019.12.8 2 9 マルターズディオサ キズナ Grand Slam
2018.12.9 1 13 ダノンファンタジー ディープインパクト Not For Sale
2018.12.9 2 9 クロノジェネシス バゴ クロフネ
2017.12.10 1 11 ラッキーライラック オルフェーヴル Flower Alley
2017.12.10 2 7 リリーノーブル ルーラーシップ クロフネ
2016.12.11 1 2 ソウルスターリング Frankel Monsun
2016.12.11 2 18 リスグラシュー ハーツクライ American Post
2015.12.13 1 2 メジャーエンブレム ダイワメジャー オペラハウス
2015.12.13 2 13 ウインファビラス ステイゴールド アドマイヤコジーン
2014.12.14 1 16 ショウナンアデラ ディープインパクト Elusive Quality
2014.12.14 2 11 レッツゴードンキ キングカメハメハ マーベラスサンデー
2013.12.8 1 8 レッドリヴェール ステイゴールド Dixieland Band
2013.12.8 2 10 ハープスター ディープインパクト ファルブラヴ
2012.12.9 1 1 ローブティサージュ ウォーエンブレム Singspiel
2012.12.9 2 7 クロフネサプライズ クロフネ トニービン
 
2)大切なのは2000mまたは2400mに対応できる血

勝ち馬の父を見ると、純粋なマイラーでは厳しそうだ。「1600〜2000mまで対応可能」というタイプか「2400mがベスト」という種牡馬の子に注目したい。

◎プラス評価……父が2000mまたは2400mのG1勝ち馬

【勝ち馬の父のG1成績】

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勝ち馬の父 1600m勝ち鞍 2000m勝ち鞍 2400m勝ち鞍
ウォーエンブレム - ケンタッキーダービー -
ステイゴールド - (天皇賞・秋2着2回) 香港ヴァーズ
ディープインパクト - 皐月賞 日本ダービー、ジャパンカップ
ダイワメジャー マイルCS、安田記念 皐月賞、天皇賞・秋 -
Frankel 英2000ギニーなど 英チャンピオンS -
オルフェーヴル - 皐月賞 日本ダービー
クロフネ NHKマイルC (2100mのJCダート) -
エピファネイア - - ジャパンカップ
3)母父はダート短距離型か芝2000〜2400m型がいい

母父の系統別成績は、SS〜ヘイルトゥリーズン系がやや不調、ナスルーラ系も低勝率。また母父の顔触れを見ると、ダート1800m以下が主戦場だったタイプ(Not for Saleなど)と芝2000〜2400mベスト型(Singspiel、オペラハウス、キングカメハメハなど)に大別できそうだ。

ほかに勝ち馬10頭の共通項としては、8頭の母父が外国馬、6頭の母が海外生まれ、6頭は5代前までにノーザンダンサーのインブリードあり。生産者ではノーザンファームが6勝、社台ファームが2勝、下河辺牧場と千代田牧場が各1勝と、名門の好調ぶりが目立つ。

◎プラス評価……ノーザンファーム生産馬
 〇プラス評価……母父がダート短距離型か芝2000〜2400m型
 〇プラス評価……母父が海外種牡馬/母が海外生まれ
 〇プラス評価……ノーザンダンサーのインブリードあり
 ●マイナス評価…母父がSS〜ヘイルトゥリーズン系

【母父の系統別成績(過去10年)】

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母父の系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンス系 1 2 1 33 3.0% 9.1% 12.1%
その他のヘイルトゥリーズン系 0 0 2 23 0.0% 0.0% 8.7%
ノーザンダンサー系 4 3 4 55 7.3% 12.7% 20.0%
ミスタープロスペクター系 3 1 1 32 9.4% 12.5% 15.6%
ナスルーラ系 1 3 1 23 4.3% 17.4% 21.7%
その他の系統 1 1 1 12 8.3% 16.7% 25.0%
4)母系の優秀性も重要

近年の勝ち馬は母の現役成績も優秀。スタセリタ、ライラックスアンドレース、ライフフォーセール、マラコスタムブラダは1600m〜2200mのG1勝ち馬、ソダシの母ブチコは準オープンを、サークルオブライフの母シーブリーズライフはオープンを勝っている。母系の質にも着目したい。

◎プラス評価……母が1600m〜2200mのG1勝ち馬

結論

ブトンドールは父がナスルーラ系(プリンスリーギフト系)、ラヴェルは母父がSS系、ウンブライルやリバーラは父が短距離型と、実績馬の多くがマイナス要素を抱えている。

そんな中でイティネラートルは社台ファームの生産馬で、父はSS系で日本ダービー馬のキズナ、母父High Chaparralは芝2000〜2400m型、母はアイルランド産、祖母は仏1000ギニー勝ち馬、ノーザンダンサーのインブリードありとプラス要素がたっぷりだ。

【イティネラートルの血統表】

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キズナ
  Kizuna
  2010年 青鹿(新冠町)
ディープインパクト
  Deep Impact
  2002年 鹿毛(早来町)
*サンデーサイレンス
1986年 青鹿(米)
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
*ウインドインハーヘア
1991年 鹿毛(愛)
Alzao Lyphard
Lady Rebecca
Burghclere Busted
Highclere
*キャットクイル
  Catequil
  1990年 鹿毛(加)
Storm Cat
1983年 (米)
Storm Bird Northern Dancer
South Ocean
イティネラートル
  Itinerator(JPN)
  牝 2歳 父10歳・母12歳時産駒
  2020年 鹿毛(千歳市)
Terlingua Secretariat
Crimson Saint
Pacific Princess
1973年
Damascus Sword Dancer
Karala
Fiji Acropolis
Rififi
High   Chaparral
  1999年(愛)
Sadler's Wells
1981年 (米)
Northern Dancer Nearctic
Natalma
Fairy Bridge Bold Reason
Special
Kasora
1993年
Darshaan Shirley Heights
Delsy
*ジプシーハイウェイ
  Gypsy Highway
  2008年 鹿毛(愛)
Kozana Kris
Koblenza
Rose Gypsy
  1998年
Green Desart
1983年(米)
Danzig Northern Dancer
Pas de Nom
Foreign Courier Sir Ivor
Courtly Dee
Krisalya
1986年
Kris Sharpen Up
Doubly Sure
Saissalya Sassafras
Valya