ジャパンカップ2022 レース結果回顧・払戻｜G1特集

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レース結果

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ヴェラアズール、馬群を切り裂き激戦を制す！

第42回ジャパンCはR.ムーア騎手騎乗の3番人気ヴェラアズールが、中団馬群の中で追走すると、最後の直線は狭いペースを突いて馬群を鋭く割り優勝。G1初制覇を果たした。勝ち時計は2分23秒7（良）。鞍上のムーア騎手は2013年ジェンティルドンナに続き、このレース2勝目。本馬を管理する渡辺薫彦氏は、調教師としてはG1初制覇となった。

2着は3/4馬身差でC.デムーロ騎手騎乗の1番人気シャフリヤール。3着はクビ差でD.レーン騎手騎乗の4番人気ヴェルトライゼンデ。

レース展開・総括

ユニコーンライオンがスローペースで逃げる

スタートで大きな出遅れはなかった。9番ユニコーンライオンがハナへ。1馬身のリードで1コーナーをカーブした。2番手に10番ハーツイストワール、3番手でインに1番シムカミル、半馬身外に13番テーオーロイヤル。先団を見ながら直後に3番ヴェルトライゼンデ。その後ろに2番オネスト、18番ボッケリーニ、11番カラテがかたまって追走。ちょうど中団に6番ヴェラアズール。さらに4番トラストケンシン、5番グランドグローリーが並び。外に14番ダノンベルーガ。差がなく8番デアリングタクト。1馬身差で後方にかけて12番シャドウディーヴァ、7番テュネス、15番シャフリヤール、17番ユーバーレーベン。3馬身差で最後方から16番リッジマンという隊列になった。

前半1000m通過は61秒1でスローペース。ユニコーンライオンは淡々と逃げて依然として1馬身のリード。単独2番手にハーツイストワール。シムカミル、テーオーロイヤルと隊列は変わらず、各馬が3〜4コーナーの中間を通過。ボッケリーニやユーバーレーベンが外を通ってじんわりとポジションを上げた。ダノンベルーガ、シャフリヤールも外を通って動いていく構えを見せた。

上位人気馬による激しい追い比べ

最後の直線に入りユニコーンライオンはまだ先頭だが、ハーツイストワールがじわじわとその差を詰めてきた。残り400mを過ぎて先団勢も横に並んでほぼ一団。ヴェルトライゼンデ、ボッケリーニ、そしてダノンベルーガが脚を伸ばしてきた。残り300mでダノンベルーガが先頭に立ちかけたが、内ラチ沿いからヴェルトライゼンデが脚を伸ばし、外からはシャフリヤールも迫ってきた。

残り200mでヴェルトライゼンデ、ダノンベルーガ、シャフリヤール、そして狭いスペースを突いてヴェラアズールも加わり、激しい追い比べ。残り100mでダノンベルーガが後退。ヴェルトライゼンデとシャフリヤールの間を通り、ヴェラアズールが凄まじい末脚で差し切り優勝。2着にはシャフリヤールが入り、ヴェルトライゼンデが3着となった。

ムーア騎手がなんとかこじ開けた

ヴェラアズールは前走京都大賞典で重賞初制覇を果たした勢いで、本競走も制してG1初制覇を達成した。比較的いい枠を引いたこともあり、道中は中団馬群の中でじっくりと脚を溜めることができたが、最後の直線は前の馬が壁になる形で進路を探すのが難しかった。鞍上のムーア騎手の繊細かつ豪快な手綱さばきで、なんとかこじ開けたという印象。それにしても芝に転向してからの決め手は素晴らしい。エイシンフラッシュ産駒のJRA・G1初制覇にもなった。

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