第38回 ジャパンカップ 過去10年の傾向(データ)｜G�T特集

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過去10年のJRA-VANデータをもとに、
ジャパンカップを丸裸にしてみよう！

昨年は５番人気シュヴァルグランが差し切り勝ち。２着に２番人気の３歳馬レイデオロ、３着に１番人気のキタサンブラックが入った。

１）１番人気馬の安定感が目立つ

過去10年の人気別成績は、１番人気馬が【3.3.2.2】。一昨年のキタサンブラックら最多タイの３勝をあげ、連対率60％・複勝率80％と高い。１番人気に推された日本馬はすべて４着以内と安定感が目立っている。対して、２番人気馬は【1.2.2.5】で11年ブエナビスタの１勝のみで、連対率30％・複勝率50％。以下、４番人気馬が３勝、３・５・９番人気馬が１勝ずつをあげている。

９番人気馬の勝利は08年スクリーンヒーロー。同馬を除くと、連対馬はすべて上位７番人気以内におさまっている。10番人気以下の激走は３着２回のみ。馬連での万馬券は15年の１回と少ないが、近５年は５番人気以下の伏兵が１頭は激走している。１番人気馬からのヒモ荒れが多い一戦だ。

２）秋の天皇賞敗退組はＧ１上位実績に注目

前走レース別成績は、出走数が抜けて多い天皇賞・秋組が【5.5.7.48】。15年ショウナンパンドラら５勝をあげ、連対率15.4％・複勝率26.2％と高い。一昨年を除いて毎年１頭は３着以内に入っている。この組の前走着順別成績は、前走１着馬が【0.2.4.1】。意外なことに勝ち馬は出ていないが、複勝率は85.7％と非常に高い。

前走２着馬は【1.0.0.6】で13年ジェンティルドンナが勝利するも、複勝率14.3％と低い。対して、前走３着馬【1.1.1.4】で複勝率42.9％、前走４着馬【2.1.0.2】で複勝率60.0％と優秀だ。また、前走６〜９着だった馬は【1.0.1.15】で、14年エピファネイアが勝利。これら３着以内に巻き返した２頭はいずれも芝2400ｍ以上のＧ１での勝利経験があった。なお、前走10着以下だった馬は【0.1.1.17】。３着以内馬２頭はともに過去にＧ１で４着以内に入った経験があった。

３）牝馬が好成績、外国馬は苦戦傾向

天皇賞・秋以外の前走レースでは、京都大賞典組が【2.1.0.12】で一昨年キタサンブラック、昨年シュヴァルグランと近２年続けて勝利。他では菊花賞組【1.0.0.7】、秋華賞組【1.0.1.2】、アルゼンチン共和国杯組【1.0.1.11】でそれぞれ１勝ずつ。３歳馬で勝利した２頭はその年のオークスか日本ダービーで連対を果たしていた。また、牝馬はのべ24頭が出走し、【5.2.2.15】で15年ショウナンパンドラら５勝。連対率29.2％・複勝率37.5％と好成績をあげている。

なお、外国馬は【0.0.0.42】で３着以内馬が出ていない。09年コンデュイット（３番人気）の４着が最高成績で、苦戦傾向が続いている。

４）外国人騎手騎乗の日本馬に注意

日本馬の所属別成績では、関東馬【1.1.2.33】に対して、関西馬【9.9.8.66】。出走数が多い関西馬が勝利数、３着以内馬の数でも関東馬を圧倒している。複勝率でも関東馬10.8％に対して、関西馬28.3％と大きく上回っている。

また、日本馬に騎乗した騎手所属別成績は美浦所属騎手【0.1.1.45】に対して、Ｍ.デムーロ騎手・ルメール騎手を含む栗東所属騎手【7.6.6.43】、外国人騎手【3.3.3.12】。栗東所属の騎手が連対率21.0％・複勝率30.6％と高いが、外国人騎手はそれを上回る同28.6％・同42.9％。昨年のシュヴァルグラン（ボウマン騎手騎乗）ら３勝をあげており、過去10年中７年で３着以内に入っている。外国人騎手騎乗の日本馬には注意が必要だ。

【ジャパンカップ過去10年】

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