第35回 ホープフルステークス 有力馬情報｜GⅠ特集
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兄に続いてＧ１制覇を目指すサートゥルナーリア
半兄にエピファネイア（ジャパンＣ）やリオンディーズ（朝日杯フューチュリティＳ）がいる注目の超良血馬。デビュー前から素質馬との評判で、ここまで２戦２勝の成績だ。前走萩Ｓでは先団馬群の中で折り合い、最後の直線は馬なりで１馬身3/4突き抜ける内容。しっかりと追われていたら、もっと着差を広げていた可能性が高い。新馬戦から馬体重こそ変わらなかったが、着実な上積みを見せている。スタート直後は引っかかる心配が多少ありそうなため、折り合いはポイント。ただ、2000mであればそう難しいレースにならないだろう。兄に続いてのＧ１制覇を狙う。
東京スポーツ杯２歳Ｓを制したニシノデイジー
前走東京スポーツ杯２歳Ｓでは１着から４着までがタイム差なしの大接戦の末、本馬が競り勝った。上位人気馬の凡走に助けられた印象もあるが、本馬も決してスムーズな競馬だったわけではない。最後の直線は窮屈なシーンがあり、狭い進路を見つけて、一瞬の脚で抜けてきた。北海道で見せた器用さやタフさだけでなく、決め手勝負にも対応。勝負強さも兼ね備えており、ハービンジャー産駒ながら完成度が高い。中山芝2000mも苦にならないだろうし、今回も好勝負ができそうだ。
ラジオNIKKEI杯京都２歳Ｓで２着のブレイキングドーン（右）
前走ラジオＮIKKEI杯京都２歳Ｓはスローペースとなり、上がりの勝負となった。本馬も懸命に反応して最後までよく伸びたが、勝ち馬クラージュゲリエの方が巧みに立ち回り、決め手もややまさった。同馬と0.1秒差であれば、今回の相手でも通用するはず。放馬して除外となった萩Ｓの影響もなかったと見ていいだろう。関東への輸送はあるが、気性面で課題があるわけではなさそうだ。父は皐月賞や有馬記念などを制したヴィクトワールピサ。小回りコースに強かった馬で、その特徴は産駒にも受け継がれることが多い。中山コースでも楽しみだ。
デビュー戦でブレイキングドーンに完敗（２着）したが、その後は２連勝。前走紫菊賞ではスタートしてしばらくは後ろからの位置になったが、馬なりで徐々にポジションを押し上げ、最後の直線ではロジャーバローズとの競り合いに勝った。まだトモに甘さがあるようで、今回も後手を踏む可能性は高い。しかし、そのハンデをカバーできるだけのスピード能力と瞬発力がある。最後の直線距離が短い中山とはいえ、必ずしも前々でレースを進める必要はない。自分のリズムで走ることが先決だろう。力を出し切ることができれば、ここでも楽しみ。
ここまでの成績は【2.1.0.1】。前走は京都に遠征し、黄菊賞を勝利した。ノヴェリスト産駒は全般的に不振傾向だが、本馬は早々と２勝目を挙げ、その他にオープン特別のアイビーＳで２着に入っている。同レースの勝ち馬クロノジェネシスは、次走阪神ジュベナイルフィリーズで２着と好走しており、レベルが高いレースだったことがわかる。血統的にも瞬発力勝負には向かないタイプで、渋い先行力と粘りが持ち味になる。本質的に直線が長いコースよりも、コーナーが多いコースの方が合っている。馬場が渋るようであれば、さらにチャンスが増すだろう。
