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朝日杯フューチュリティステークス2025
血統分析

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母が阪神JF勝ち馬レーヴディソールのスペルーチェに注目!

1)SS系とミスタープロスペクター系の戦い

昨年は京都での実施だったため、ここでは2014〜2023年・阪神でのレースを分析する。この10年ではディープインパクト産駒が3勝、ハーツクライ産駒が2勝などサンデーサイレンス(SS)系種牡馬が計6勝。ミスタープロスペクター系も3勝をあげている。この2系統が主役と見ていいだろう。

◎プラス評価……父SS系/父ミスタープロスペクター系
 ●マイナス評価…父SS系以外のヘイルトゥリーズン系/父ナスルーラ系

【父馬の系統別成績(2014〜2023年)】

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種牡馬系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンス系 6 4 4 72 8.3% 13.9% 19.4%
その他のヘイルトゥリーズン系 0 1 0 15 0.0% 6.7% 6.7%
ミスタープロスペクター系 3 3 3 41 7.3% 14.6% 22.0%
ノーザンダンサー系 1 1 2 27 3.7% 7.4% 14.8%
ナスルーラ系 0 1 1 9 0.0% 11.1% 22.2%
【過去10年の連対馬の父と母父(2014〜2023年)】

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日付 馬名 種牡馬 母父馬
2023.12.17 1 3 ジャンタルマンタル Palace Malice Wilburn
2023.12.17 2 1 エコロヴァルツ ブラックタイド キングカメハメハ
2022.12.18 1 2 ドルチェモア ルーラーシップ ディープインパクト
2022.12.18 2 12 ダノンダッチダウン ロードカナロア Dansili
2021.12.19 1 9 ドウデュース ハーツクライ Vindication
2021.12.19 2 4 セリフォス ダイワメジャー Le Haure
2020.12.20 1 2 グレナディアガーズ Frankel Harlington
2020.12.20 2 7 ステラヴェローチェ バゴ ディープインパクト
2019.12.15 1 6 サリオス ハーツクライ Lomitas
2019.12.15 2 8 タイセイビジョン タートルボウル スペシャルウィーク
2018.12.16 1 6 アドマイヤマーズ ダイワメジャー Medicean
2018.12.16 2 1 クリノガウディー スクリーンヒーロー ディアブロ
2017.12.17 1 1 ダノンプレミアム ディープインパクト Intikhab
2017.12.17 2 10 ステルヴィオ ロードカナロア ファルブラヴ
2016.12.18 1 17 サトノアレス ディープインパクト Danehill
2016.12.18 2 10 モンドキャンノ キンシャサノキセキ サクラバクシンオー
2015.12.20 1 15 リオンディーズ キングカメハメハ スペシャルウィーク
2015.12.20 2 11 エアスピネル キングカメハメハ サンデーサイレンス
2014.12.21 1 2 ダノンプラチナ ディープインパクト Unbridled's Song
2014.12.21 2 6 アルマワイオリ マツリダゴッホ ピルサドスキー
 
2)母父成績はナスルーラ系がやや優位

勝ち馬の母父は、さまざまな系統に散らばる。安定感ではナスルーラ系が一歩リード、といったところか。

〇プラス評価……母父ナスルーラ系

【母父の系統別成績(2014〜2023年)】

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母父の系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンス系 2 3 1 42 4.8% 11.9% 14.3%
その他のヘイルトゥリーズン系 1 1 0 11 9.1% 18.2% 18.2%
ミスタープロスペクター系 3 1 2 39 7.7% 10.3% 15.4%
ノーザンダンサー系 2 3 3 46 4.3% 10.9% 17.4%
ナスルーラ系 2 2 3 20 10.0% 20.0% 35.0%
その他の系統 0 0 1 6 0.0% 0.0% 16.7%
3)父には芝中距離以上、母父には芝中距離以上かダートの適性が必要

1着馬の父は、2000m以上のG1勝ち鞍(できれば芝、特に東京)を持つ馬ばかり。母父にも芝2000m以上またはダート中距離での実績を求めたい。

◎プラス評価……父が芝2000m以上のG1勝ち馬(東京ならさらにプラス)
 〇プラス評価……母父が芝2000m以上またはダート中距離のG1勝ち馬

【勝ち馬の父・母父 距離実績(2014〜2023年)】

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勝ち馬 父の活躍距離 母父 母父の活躍距離
ダノンプラチナ ディープインパクト 芝2000〜3200 Unbridled's Song ダ1700〜1800
リオンディーズ キングカメハメハ 芝1600〜2400 スペシャルウィーク 芝2000〜3200
サトノアレス ディープインパクト 芝2000〜3200 Danehill 芝1200
ダノンプレミアム ディープインパクト 芝2000〜3200 Intikhab (芝1600G2)
アドマイヤマーズ ダイワメジャー 芝1600〜2000 Medicean 芝1600〜2000
サリオス ハーツクライ 芝2400 Lomitas 芝2400
グレナディアガーズ Frankel 芝1400〜2000 Harlington (ダ1900G2)
ドウデュース ハーツクライ 芝2400 Vindication ダ1800
ドルチェモア ルーラーシップ 芝2000 ディープインパクト 芝2000〜3200
ジャンタルマンタル Palace Malice ダ1600〜2400 Wilburn (ダ1700G2)
4)母馬は外国生まれの重賞ウィナー、母母父はノーザンダンサー系がベスト

母・祖母・曾祖母が欧米でマイル以下の重賞を勝っている、という馬が5勝をあげている。日米オークス馬シーザリオ、独オークス馬サロミナ、桜花賞馬アユサンなど、3歳G1で活躍した底力タイプを母に持つ馬もプラス評価だ。

また勝ち馬10頭中8頭は母が外国生まれ。勝ち馬の母母父は、7頭がノーザンダンサー系、2頭がナスルーラ系、残り1頭がミスタープロスペクター系となっている。

◎プラス評価……母・祖母・曾祖母がマイル以下の重賞ウィナー(特に欧米)
 〇プラス評価……母が3歳春のG1勝ち馬
 〇プラス評価……母が外国生まれ
 ◎プラス評価……母母父がノーザンダンサー系

結論

エコロアルバ(父モズアスコット)、ダイヤモンドノット(父ブリックスアンドモルタル)、リアライズシリウス(父ポエティックフレア)ら父ノーザンダンサー系の重賞ウィナーにとっては、父SS系/父ミスタープロスペクター系の各馬が難敵となる。

スペルーチェは父が日本ダービー馬レイデオロ、母が阪神ジュベナイルフィリーズを制したレーヴディソール、母父がアグネスタキオンと、プラス要素を数多く満たす存在。父が皐月賞馬サートゥルナーリア、母父ハーツクライ、祖母がアルゼンチンオークス馬というカヴァレリッツォも見劣りはしない。

父リアルスティールの芝2000m以上実績に不満の残るアドマイヤクワッズだが、母父はアイルランドの短距離G1を勝ったZoffany、祖母・曾祖母がフランスの重賞ウィナー、母母父がノーザンダンサー系Singspielで、勝ち馬の資格がありそうだ。