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デイリー杯2歳Sを制したセリフォス
新馬戦(中京芝1600m)→新潟2歳S→デイリー杯2歳Sと、重賞2勝を含みマイル戦を3連勝中。新潟2歳Sでは直線内めから上がり3ハロン32秒8をマークして差し切り、デイリー杯2歳Sでは直線外から上がり3ハロン33秒4の末脚を繰り出し、ソネットフレーズとの激しい競り合いを制した。どちらもペースが遅かったので上がりの時計が速くなるのは当然だが、ダイワメジャー産駒がこうした瞬発力勝負でも勝ち切っているのは、いい意味で意外だ。平均的に長くいい脚を使う展開になり、走破タイムが速くなれば、より能力を発揮できるかもしれない。
札幌2歳Sを快勝したジオグリフ
新種牡馬ドレフォンの産駒で、デビュー2戦目となった前走札幌2歳Sで早くも重賞初制覇を飾った。レースはスタートでやや遅れたがじっくりと後方で構え、残り800m過ぎからじんわりと外を回って動くと、4コーナーでは3番手。最後の直線は外から一気に差し切ると、その後はジョッキーが後ろを振り返る余裕をみせ、4馬身突き抜けた。相手に恵まれた印象もあるが、東京芝1800mの新馬戦で見せた瞬発力も鋭かったし、まだまだ奥がありそうな素質馬だ。コース替わり・距離短縮はそれほど心配ないだろう。ただ、スタートはカギになりそうだ。
萩Sで競り合いを制したダノンスコーピオン
ここまで2戦2勝のロードカナロア産駒。デビュー戦となった阪神芝1600mはクビ差の勝利で、勝ち時計の1分38秒7(稍重)は馬場状態を考慮しても、遅かった印象だ。約4か月ぶりとなった前走萩S(阪神芝1800m)は、キラーアビリティとの一騎打ちとなり、最後は際どく外からクビ差、差し切った。長くいい脚を使えるし、勝負根性もある。ペースが遅すぎてやや行きたがっていたことや、血統面を考えると、距離が1600mに戻るのは悪くないかもしれない。今回は多頭数のレースになる点と、ライバルとなる重賞ウイナーとの力関係がポイントだ。
デビューは9月の新馬戦(小倉芝1800m)で、単勝1.7倍の圧倒的人気に応えて勝利した。2着馬との着差はクビだったが、勝ち時計は優秀だった。2戦目の前走アイビーSは2番人気で出走。前半1000m通過が61秒6のスローペースを好位から進み、直線では追い比べから抜け出すと、最後はグランシエロの追撃をクビ差振り切った。レース運びが上手で、終いの脚も堅実なタイプだ。ただ、マイルよりも中距離以上が良さそうな印象。ホープフルSではなく、本競走に出走してきたのは意外な感じもするが、どんなレースをするか楽しみだ。
新種牡馬イスラボニータの産駒で、ここまで4戦2勝の成績。デビュー2戦目の未勝利戦(新潟芝1600m)を2歳コースレコードで勝利し、続くアスター賞はスピードの違いで先手を奪うと、そのまま逃げ切り2勝目を挙げた。前走デイリー杯2歳Sは押し出されて途中からハナへ行き、最後は決め手比べに敗れて4着に終わった。中盤でペースを落としすぎた感じもあるが、少頭数の阪神芝1600mだとよくある展開かもしれない。それでも勝ち馬セリフォスとは0.3秒差。流れ一つでこの差は詰まる可能性がある。もし速い馬がいれば、ハナを譲って控える競馬もできるだろう。