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根岸Sを完勝したコスタノヴァ
4走前の白嶺Sや3走前の欅Sは出負けしながらも勝利し、ダートの成績は【6.1.0.1】(その内5勝は東京)。6着に敗れた2走前のクラスターCもスタートで後手を踏んだが、敗因は距離1200mで脚が溜まりづらかったことや、盛岡のダートが合わなかったことかもしれない。前走根岸Sはスタートがうまくいき、残り200mで抜け出して4馬身差の完勝。勝ち時計も優秀で、「フェブラリーSでも勝ち負けが期待できるのでは」と予感させるほど強かった。多少遅れても鋭い末脚で挽回できるかもしれないが、できればスタートはしっかりと決めたい。
24年武蔵野Sを勝利したエンペラーワケア
24年根岸Sで重賞初制覇。続く欅Sでは斤量59キロが響き0.2秒差の2着と敗れたが、1着は斤量57キロのコスタノヴァだった。この敗戦は仕方がなく、コスタノヴァとは実力が拮抗していると見ていいだろう。2走前のエニフSは貫録の勝利。前走武蔵野Sは先団で折り合い、直線では馬群を捌くのに少し苦労しながらも、狭いスペースから抜け出して重賞2勝目を飾った。ダートの成績は【7.2.0.0】とまだ底を見せておらず、今回は満を持してのG1初挑戦。ペプチドナイルやミッキーファイトら未対戦馬との力関係が鍵になるが、どんなレースをしてくれるか楽しみだ。
昨年のフェブラリーSは速い流れを4番手で追走し、直線は馬場の真ん中から堂々と抜け出して優勝。重賞未勝利に加え、距離1600mも初めてだったので11番人気という低評価だったが、フロックとは思えない強い勝ち方だった。続くかしわ記念(船橋)は3着に敗れたものの、2走前の南部杯(盛岡)はレモンポップと0.1秒差の2着と好走。前走チャンピオンズCは直線最後、脚が上がってしまったが5着と粘り意地は見せた。左回り・コーナー2回のマイル戦がベスト。勢いがあるコスタノヴァやエンペラーワケアの挑戦を振り切り、連覇を目指す。
半兄に22年チャンピオンズCを制したジュンライトボルト(父キングカメハメハ)がいる血統。新馬、1勝クラスと連勝した頃から高い素質を見せており、いずれ大きな舞台で活躍できることは容易に想像ができた。レパードSで重賞初制覇を飾ると、2走前のジャパンダートクラシック(大井)ではフォーエバーヤングに0.2秒差と迫る2着と好走。前走名古屋大賞典(名古屋)を制し、重賞2勝目。国内のダート中距離における現4歳馬の中では、ナンバー2の実力がある。ただ、今回の舞台は東京ダート1600m。新馬で勝っているとはいえ、しっかりと対応できるかが鍵だ。
オープンクラス入りしてからは二けた着順のレースが多かったが、3走前の師走Sはロードアヴニールの2着。続くベテルギウスSはミトノオーを見ながら進み、2番手から抜け出して勝利。前走プロキオンSは1枠1番から先手を奪ってレースを引っ張ると、最後はサンライズジパングの猛追を凌いで重賞初制覇を飾った。心身ともに充実しており、自分の型でレース運びができているのが大きい。今回は東京ダート1600mに対応できるかが鍵。昨年勝ったペプチドナイルのように、好位から抜け出す競馬ができれば面白い。
2走前のチャンピオンズCは4コーナー4番手の外からいい手ごたえで直線に入ったものの、最後やや伸びを欠いて6着。レモンポップら実績・経験豊富な年長馬に地力を見せつけられた。ただ、悲観している場合ではなく、この経験を糧に成長できるかが大事。年齢的に伸びしろは十分ある。前走プロキオンSは逃げたサンデーファンデーを捕らえ切れず2着。着差がアタマだっただけに悔しいが、相手の粘りを褒めるべきだろう。以前東京ダートに来た時(23年カトレアS15着)は、追走にだいぶ苦労していたが、今回はいい競馬を見せたい。
昨年のフェブラリーSはペプチドナイルと近い位置で競馬をしたものの、直線残り200mで脚が上がってしまい12着と敗れた。中距離では先行して粘り込んで結果を出しているが、ペースが速いマイル戦では脚質を変える必要があるかもしれない。2走前のチャンピオンズCでは中団よりも後ろのインで構え、勝負どころでの手ごたえはあまり良くないなか、内を捌いて3着に入っている。前走プロキオンSは勝ち馬と差がない3着と、相変わらず勝ち切れないが状態は悪くなさそう。今回騎乗予定の横山和生騎手がどんな作戦をとるか注目だ。
東京ダートの成績は【5.5.3.7】と経験豊富で23年武蔵野S2着、24年フェブラリーS4着などの実績がある。馬券に絡まなかった場合でも上がり3ハロンはメンバー中3位以内であることも多く、末脚はとても堅実だ。2走前のJBCスプリント(佐賀)で1番人気チカッパに競り勝ち、7歳で悲願のG1/Jpn1初制覇。前走根岸Sはスタートしてすぐに騎手が落馬してまさかの競走中止。しかし、カラ馬ながら直線外から先頭に立つシーンがあり、馬の気力は充実している印象を受けた。展開が向けば今年も上位争いができても不思議はない。
昨年のフェブラリーSでは初ダートながら5番人気に支持されて2着と好走。キックバックを気にする様子もなく、直線ではタガノビューティーやセキフウとの追い比べに競り勝つ脚力の強さを見せた。続く安田記念は4着と善戦。前走チャンピオンズCは4コーナー手前で手ごたえが怪しく、直線は完全に伸びを欠いて15着に終わった。この思わぬ大敗は、半年ぶりの実戦が影響したのかもしれない。今回のコーナー2回のマイル戦はベスト。状態面で上積みがあれば、一変した走りを見せることができるはず。
23年フェブラリーSはスタート後に躓いてしまい落馬寸前の大きなロスがあった。全く好走が見込める感じではなかっただけに、最後の直線だけで3着と追い上げた内容は相当凄い。その後はかしわ記念(船橋)→帝王賞(大井)と連勝。その頃に比べると、今は明らかに同じ状態ではないが、年齢的にも仕方がないところ。そんななか、近2走は日本テレビ盃(船橋)3着、JBCクラシック(佐賀)2着と好走。現状の力を出し切って頑張っている。フェブラリーSで8歳馬が好走(21年2着エアスピネルなど)した例もあるので、期待を持って臨みたい。