競馬予想・競馬情報トップ > G1特集 > フェブラリーステークス > 有力馬情報
チャンピオンズCで激走したウィルソンテソーロ(左、7番)
昨年はかきつばた記念(名古屋)→マーキュリーC(盛岡)→白山大賞典(金沢)と地方のダートグレードを3連勝。JBCクラシック(大井)で5着と敗れてチャンピオンズCは12番人気と大きく評価を落としたが、残り200mから凄い末脚を繰り出して追い込み2着と好走した。前走東京大賞典(大井)は意表をついてハナへ行き、スローペースに持ち込んで2着と好走し、大井でもやれることを見せた。東京ダート1600mは条件クラスながら2勝をマーク。今回はレモンポップやウシュバテソーロが不在なので、G1初制覇の大きなチャンスと言えるだろう。
JBCクラシックを快勝したキングズソード
2走前のJBCクラシックではメイショウハリオやテーオーケインズを置き去りにする強烈な決め手を繰り出して4馬身差で勝利した。前走東京大賞典は2番人気で5着と案外な結果に終わってしまったが、ペースがかなり遅くなったのが痛かった。今回はさすがに淀みないペースになるはずなので、脚を余して負ける可能性は低いだろう。ポイントは初となる東京ダート1600mに対応できるか。これまでたまたま走る機会がなかっただけで、決め手を生かすタイプだけに合っているのではないだろうか。大きな期待を持って臨みたい。
グリーンチャンネルCを圧勝したオメガギネス
2走前のグリーンチャンネルCはオープン特別ながら大きなインパクトを残したレースとなった。人気は同じ3歳のペリエールが集めていたが、レースでは同馬を0.7秒突き放す完勝劇。上がり3ハロンも35秒2でメンバー中1位と、東京ダート1600mの高い適性を示した。前走東海Sは何としても勝利したかったが、ウィリアムバローズを捕らえ切れず無念の2着。これにより賞金が足りず、フェブラリーSに出走できない可能性もあったが、運よく出走回避馬が出たため事なきを得た。鞍上にC.ルメール騎手を迎えて態勢は万全。期待に応えて結果を残したい。
昨年はUAEダービーがデルマソトガケの2着、チャンピオンズCはレモンポップと0.3秒差の3着、東京大賞典はウシュバテソーロと0.2秒差の3着と、国内のダートトップクラスの馬を相手に好走を続けてきた。今回は彼らが不在というメンバー構成。着順を上げられる可能性が高まっている。ポイントは東京ダート1600mに対応できるかどうか。スタートが芝部分である点はこの馬にとっては有利に働き、すんなり先行できれば力を発揮できるのではないだろうか。引き続きB.ムルザバエフ騎手を確保しており、陣営も力が入っていることがうかがえる。
2002年のフェブラリーSでアグネスデジタルの2着と好走したトーシンブリザード(船橋)以来となる、南関東三冠(24年からは3歳ダート三冠)を無敗で達成。羽田盃と東京ダービーはレースレコードで圧勝と、スピードと底力を兼ね備えている。前走東京大賞典でウシュバテソーロに2.4秒も離された8着(3番人気)に敗れたのは案外で、残念という印象を持たれるのも仕方がない。ただ、ダートは厳しいレースを経験することも重要で、揉まれて力をつけていくケースは多々ある。あらためて期待したい。
22年JBCスプリント(金沢)4着の後、23年フェブラリーSではレモンポップの2着と好走。距離1600mはギリギリ守備範囲という感じだが、鋭い末脚を持っており東京ダートの適性はかなり高い。続くドバイゴールデンシャヒーンは6着。21年2着、22年2着と2年連続で好走していたレースだっただけに残念だった。前走武蔵野Sも5番人気で3着と、やや軽視されながらもさすがの底力を見せたが、昔に比べれば少し力は落ちているかもしれない。それでも今回は長期休養明けに比べれば力は出せそうな状況。前走からの上積みは見込んでいいだろう。
22年はダートグレード2勝(黒船賞とかきつばた記念)を挙げ、NARグランプリ年度代表馬に選出。23年はさきたま杯を制し、マイルチャンピオンシップ南部杯(盛岡)2着、JBCスプリント(大井)1着と前年以上の好成績を挙げ、2年連続でNARグランプリ年度代表馬に輝いた。本質的には1400mぐらいがベストだが、力をつけて南部杯で好走しているので1600mもギリギリこなせるはず。ただ、JRAでのレース経験が浅いので、勝ち時計が速すぎると対応が厳しくなるだろう。昨年のフェブラリーSのように1分35秒台で留まるのが望ましい。
馬体重580〜590キロ台の巨漢馬。昨年のプロキオンS(中京ダート1400m)でリメイクを下して重賞初制覇を果たし、続くクラスターC(盛岡)は2着と敗れたが、前走東京盃(大井)でダートグレード2勝目を飾った。その後は骨折が判明し、目標だったJBCスプリントは無念の回避。無事に出走できていれば、間違いなく好勝負を演じていただろう。今回は約4か月の休み明け。距離1600mもかなりギリギリで、次走予定しているドバイゴールデンシャヒーンの方が適条件だろう。しかし、小細工はせずスピードを存分に生かすレースをしてほしいところ。
ダート経験はないが芝実績による高レーティングにより、出走権利を得ることになった。重賞勝ちは22年セントライト記念だが、現状距離2000m以上は長い印象だ。5走前のマイラーズC2着、4走前の安田記念4着はいい競馬だったので、距離はマイルがぴったりだろう。ただ、ダートはやってみないとこなせるかはわからず、狙いづらい感じは否めない。過去にはトゥザヴィクトリー(01年3着)やソダシ(22年3着)のように芝実績馬が通用した例はあるが、強敵が揃うG1でいきなり勝ち負けに持ち込むのは相当大変で、好走できなかった馬の方がはるかに多い。
東京ダート1600mの成績は23年武蔵野S2着を含み【3.3.2.3】と、今回のメンバー中では最も経験豊富だ。フェブラリーSの出走経験はないが、23年かしわ記念(船橋)でメイショウハリオの2着という実績がある。前走根岸Sは3番人気に支持されたが13着に惨敗。上がり3ハロンはメンバー中3位タイだったが、追い込み馬の出番が全くない展開だったのが厳しかった。そんな展開でもG1級の実力馬であれば跳ね返し、馬券圏内に入ってくるものだが、残念ながらそこまでは至らなかった。かなり展開に恵まれないと上位には食い込みづらいかもしれない。