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G1特集 フェブラリーステークス2023G1特集 フェブラリーステークス2023

有力馬情報

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レモンポップ G1初制覇の大きなチャンス

レモンポップ
根岸Sで重賞初制覇を飾ったレモンポップ

通算成績は10戦7勝2着3回で、勝利はすべて東京ダートで挙げている。2走前の武蔵野Sはギルデッドミラーの豪脚に屈してハナ差の2着と敗れたが、得意の1400mに戻った前走根岸Sでリベンジして重賞初制覇。好位追走から抜群の手ごたえで最後の直線に入り、悠々と抜け出すと後続の追撃を振り切った。今回、距離はまたマイルになるので、ひと押しが利くかが鍵。今回はギルデッドミラーだけでなく、ジュンライトボルトやウシュバテソーロといった実績馬が不在。相手関係はかなり恵まれた印象なので、G1初制覇の大きなチャンスだ。

メイショウハリオ 帝王賞を制した地力がある

メイショウハリオ
帝王賞で金星を挙げたメイショウハリオ

6勝を挙げている右回りに対して、左回りは薫風S(3勝クラス・東京ダート1600m)のわずか1勝。オープンクラスに上がってからはマイル以下のレースに出走していないこともあり、今回のコースはやや忙しい印象は否めない。それでも地力でカバーし、好走できる可能性はありそう。3走前の帝王賞(大井)ではチュウワウィザード、オメガパフューム、テーオーケインズといった実績上位馬をまとめて負かす金星を挙げた。その後はJBCクラシック(盛岡)5着、東京大賞典3着とやや物足りない成績だが、一発の怖さを秘めている。

レッドルゼル フェブラリーSは3度目の挑戦

2021年のJBCスプリント(金沢)などダート1200〜1400mで重賞3勝をマーク。また、ドバイゴールデンシャヒーンでも2年連続(21年・22年)2着に入っており、地力は相当高い。フェブラリーSは21年が3番人気4着、22年は1番人気6着と敗れているが、いずれの年も1分34秒台の時計では走っている。21年はメンバー中2位タイの上がり3ハロンをマークしており、東京ダート1600mもギリギリこなせそう。前走JBCスプリント(盛岡)は1枠1番が仇になり、出遅れたのがすべて。大外を回って追い上げるきつい競馬を強いられたので、評価は下げたくない。

 
ドライスタウト 将来が楽しみな4歳馬

デビューから3連勝で21年の全日本2歳優駿(川崎)を制覇。続く兵庫チャンピオンシップで初黒星(4着)を喫したが、距離が長すぎたのが敗因だろう。前走すばるSは道中、バトルクライとほぼ同じ位置で追走。最後の直線では同馬に前に出られて体勢を立て直すことになったが、外に出されて進路ができてからはいい伸びを見せてクビ差の2着に迫った。次走根岸Sで3着と好走したバトルクライとは力の差がほとんどないと見ていいし、本馬もこれから重賞で活躍できるだろう。距離延長はプラスでないかもしれないが、好勝負を期待したい。

ショウナンナデシコ 22年かしわ記念を制覇

2022年は上半期だけで交流重賞4連勝をマーク。5月のかしわ記念ではフェブラリーS2着のテイエムサウスダンらを下して逃げ切り勝ちを果たした。ダートグレード競走になってからの同レースにおいて、牝馬が勝ったのは初めてという快挙でもあった。しかし、夏を挟んで下半期になってからは勝ち星がなく4連敗中。前走東京大賞典は逃げて残り200mまでは粘っていたが、交わされて6着に敗れた。連勝していた頃の勢いはなく、状態もあまり良くなさそうだ。JRAのダート重賞は今回が初めて。速いペースに戸惑うかもしれないが、復調のきっかけをつかみたい。

ソリストサンダー 左回りのマイル戦が得意な古豪

左回りのダート1600mを得意にしている古豪。フェブラリーSは過去2回出走経験があり、21年8着、22年4着という結果を残している。22年のレースは勝ち馬と0.5秒差で、3着ソダシとはクビ差のいい勝負をしている。前走南部杯(盛岡)は前残りの流れを先行して粘れず7着と、内容はあまり感心しない。今回はその時以来の休み明けであり、その点もどう影響するか。勝ち時計が速くなりすぎると厳しいが、今年のメンバー構成であれば上位争いができそうな感じもするので、状態だけはしっかり整えて挑みたいところ。

シャールズスパイト レース史上初となる外国馬

カナダから遠征してきた6歳の牡馬。外国馬が出走するのはレース史上初であり、どんなレースを見せてくれるか非常に興味深い。ダートやオールウェザーの経験もあるが、主な実績は芝で前走はブリーダーズカップマイル(米G1・芝8ハロン)で2着と好走している。父のSpeightstownはモズスーパーフレアやマテラスカイ、リエノテソーロなどJRAでも活躍馬を出していて、芝・ダート兼用のスプリント血統。本馬に関しては距離の心配はなく、東京のダートにいきなり対応できる可能性もありそう。鞍上にジョアン・モレイラを迎える点も不気味だ。

テイエムサウスダン 昨年の2着馬だが不調

昨年は根岸Sを勝利し、フェブラリーSでは逃げて2着と好走している。地方の交流重賞出走の際、輸送の負担軽減を求めて美浦に転厩したが、今のところ芳しい結果は出ていない。3走前の東京盃(大井)こそ2着に入ったが、JBCスプリント(盛岡)では2番人気で7着。そして前走根岸Sは3番人気で14着と惨敗。先行してレースの流れには乗ったものの、最後の直線は全く抵抗できず、残り200mからズルズルと後退した。年齢的に落ち込むのは早すぎるが、ここ2戦のレース内容が悪すぎるのでかなり心配だ。果たしてどこまで復調できるか。

ケンシンコウ ムラ馬も展開が向けば

成績にムラがあるタイプだが、強い相手に善戦した経験は何度もある。21年ジュライSはメイショウハリオに5馬身差をつける圧勝。22年マーチSはメイショウハリオの2着。同年ジュライSはニューモニュメント、ジュンライトボルトに次ぐ3着だった。前走根岸Sは後方追走で、最後の直線は大外から末脚を伸ばして6着。上位馬とは位置が離れすぎていたので目立たなかったが、上がり3ハロンはメンバー中2位タイだった。距離が1ハロンでも延びるのはプラス材料。それでも道中は忙しいことになりそうだが、展開が向けば上位にきても不思議はない。

オーヴェルニュ 左回りの中距離がベスト

ベストは左回りの中距離で、21年東海Sや平安S(中京ダート1900m)で重賞を勝っている。その後も22年東海Sで2着と好走。同年シリウスSは3着ながら1着ジュンライトボルト、2着ハピ、4着クリノドラゴンという好メンバーが相手だった。ただ、2走前のチャンピオンズCは9着、前走東海Sは8着と得意のコースで結果が出ていないのは気になるところだ。フェブラリーSは21年に出走して13着。元々東京ダート1600mのG1は厳しそうな条件なだけに、状態が良くないとなおさら好走は期待しづらい。騎乗予定の福永祐一騎手は、果たしてどんな作戦を取るか。